生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市議会 病院事業特別委員会のつづき

2012-06-29 19:34:22 | 日記

先日のつづきです。

どうも一般常識からかけ離れた議論がまかり通っているのが生駒市議会のようです。

病院事業を承認し指定管理者として徳洲会を承認したのも議会です。
病院事業の失敗は許されません。病院事業の成否を握るのは指定管理者である徳洲会です。徳洲会に頑張ってもらわなくてはなりません。今さら後戻りはできません。ですよね。

であるならば、先日の特別委員会における”重箱の隅をつつく”ような議論を痴呆のように繰り返すのではなく、病院事業を成功させるような前向きな議論が何故できないのでしょうか。

特別委員会のテーマの1つが地域医療連携ですが、当日の議論のなかで具体的な議論や提案があったでしょうか。私の知るかぎりでは皆無でした。

従来から特にH議員からは医師会との連携が必須という主張がありました。彼は、医師会との連携について、医師会と生駒市との橋渡しも議会として行うとの発言をしていますが、今回の質問においてはこの点は全くスルーしていました。この特別委員会は一体何の調査を行ってきたのでしょうか。

議会への批判はこのくらいで止めておきますが、議員各位におかれては厳しく自己批判をお願いしておきます。
そのうえで、これからの前向きな議論をお願いします。

一つ目は、徳洲会徳田理事長への表敬訪問です。
”なんでワシらが行なあかんねん。意味がわからへん。必要なら向こうから着たらええやんか。形としては参考人招致かいな” なんていう能天気な議論は、きっと先方に馬鹿にされていることでしょうね。

議会トップと指定管理者トップの会談の必要性・重要性は、ビジネス上当然至極の話であって上記のような非常識な議論は事業上百害あって一利なしです。早く議長並びに副議長が鎌倉に行くように要請しておきます。

二つ目は、地域医療連携体制の再構築です。
H議員の目線は医師会に向いています。医療連携体制構築においては確かに医師会は欠かせない存在であることは間違いありません。しかしながらそれが全てかというならば、そんなことはありません。私の認識では精々10%程度の話です。H議員からは残り90%の話が全く出てきません。何故なのでしょうか。

彼の善意悪意はここでは問いませんが、医療提供者サイド即ち医師会の視点しかないからです。
市民・患者の目線に立てば自ずから90%がクリアになります。
いままで医師会が何をしてくれましたか。いまでは医療連携の実績データさえも取らなくなりました。
医師会の医療連携は有名無実でした。これからも患者視点の医療連携の計画は耳にしません。

といったお寒い実態を説明しないまま、10%の話を100%の話に刷りかえるのは不誠実のそしりを免れませんし、うがった見方をすれば医師会利益擁護の議員とも疑われかねません。そうでないことを願いますが…。

まあそういうわけで、無からのスタートです。むしろしがらみや権益の無いところからのスタートは却って良かったのかもわかりませんね。医師会ではなく生駒市立病院が中心になった医療連携体制の再構築を期待します。

ともかく、患者を主役にした地域医療連携体制再構築に向けた議会として議論を深めて頂きたいものです。

三つ目ですが、医療はビジネスだ という認識を再確認してほしいということです。
上記表敬訪問もそうですが、ビジネスマナーや事業の基本を全く無視した言動の議員が多く存在します。
これでよくもまー議員や議会が存続できるものかと 一種妙に感動しているものです。

病院事業というビジネスを理解するには、現状の議員・議会の意識レベルでは不可能です。ましてや事業を成功させるための応援も一切期待できません。
”お願いだから黙っといてね”という感じですかね。

そんな失礼なことを言われないように、賛成派・反対派を問わず議員各位には今からでも遅くないので、医療事業・医療ビジネスについて一から勉強し直すことを要請します。

 


生駒市議会「病院事業特別委員会」が紛糾のうえ、脱線・転覆

2012-06-22 12:20:43 | 日記

本当に久しぶりの日記です。

昨日、生駒市議会「病院事業特別委員会」が開催されました。

紛糾したうえに脱線・転覆してしまいました。詳しくは山下生駒市長の市長日記をお読みください。

 

生駒市立病院指定管理者理事長との面談を市議会が拒否

 

生駒市議会病院事業特別委員会(上原しのぶ委員長)が本日、開催された。桑原義隆副委員長から、市議会として市立病院事業の予算を議決し、指定管理者も議決している以上、その指定管理者(医療法人徳洲会)のトップである徳田虎雄理事長に会い、事業方針を伺い、要望や疑問をぶつけ、意見交換すべきではないか、との提案が出された。また、指定管理者側もそれを望んでいるとのことだった。

至極もっともな提案と思われたのだが、これに対し、一部委員が反対し、議論は紛糾。傍聴席からも一部委員の意見に対し、失笑やジェスチャーによる抗議が起こった。

結局、指定管理者のトップと面談することは反対多数で否決された。

反対は、樋口清士(無会派)、白本和久(凛翔)、吉村善明(凛翔)、成田智樹(公明党)の各委員。

賛成は桑原義隆(無会派)、有村京子(市民派クラブ)、樋口稔(市民派クラブ)の各委員。

 9月議会から委員会審査がネットで中継されるらしい。議会改革の取組が一定進んだことには敬意を表したい。市民の皆さんには、是非、自分が投票した議員がどんな発言や採決をしているのか、ネット中継で体感して欲しい。録画でも見られるようだ。市民が政治に関心を持ち、声を上げること以外に民主主義を機能させる方法はない。

ということです。

既設・新設計画をとわず全国の公立病院の挫折が相次いでいます。挫折の原因は大きく分けて3つです。

1.首長の無知・無理解・誤解・利害関係 等々

2.議会、議員の無知・無理解・誤解・利害関係・首長との対立関係 等々

3.市民、患者の無知・無理解・誤解 等々

昨日の議会特別委員会は上記2の議会、議員の無知・無理解・誤解・利害関係・首長との対立関係をえげつないほどにモロに映し出したものでした。

”市立病院には賛成だが”と言いつつ実質は開設を妨害するといった言動をする議員の2枚舌・3枚舌は不快以外の何ものでもありません。

今後の展開をウオッチしておいてください。