生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市議会議員に当選された方へお祝いの言葉

2011-04-24 21:28:49 | 日記

生駒市議会議員選挙は20時に締め切られ、今は開票の真っ最中です。只今現在では確報もなにも入ってきていませんが、現職、元職、新人と多彩な顔ぶれになりそうです。

さて、今回の選挙の本当の争点は生駒市立病院にあったわけですが、「本音反対派=表面賛成派」は殆どこれに触れませんでした。
この3月の臨時議会において、条件付きながら暫定予算を圧倒的多数で可決しました。今まで反対の議員までも賛成しました。不可解極まりないものですが、今回の市議選も見通しての仮装(偽装か)だったのであろうと冷ややかに受止めています。

つまり、本音は市立病院に反対だが、表面は条件付賛成にしておこう という議員がいかに多いかということです。今回立候補された方にもこうした仮装が相当いるようです。
こうしたレベルの議員では、求められている市立病院は実現できません。
むしろ足をひっぱることになります。今こそ生駒市議会の再生が求められます。

当選された方に期待を込めて以下申し上げておきます。

1.生駒市立病院は公立病院であるが故に赤字になる という根も葉もない伝説は間違いであるということを、議員さんも再認識もしくは勉強しなおしてください。

2.たしかに産科や小児科の採算は厳しいことは間違いありません。
しかし、その採算は経営能力次第でもあります。経営能力のない理事長や院長では期待するのが間違っているのです。
生駒市立病院では、採算の厳しい科目もやるが全体で採算を確保しようとしているわけです。
議員さんも、まず指定管理者の経営能力をよく検証してから批判してください。

3.また塩見県医師会長を引き合いに出しますが、赤字覚悟のうえなら勝手に生駒市立病院を作ってくださいといった発言です。
政策医療を公立病院に押し付け、民間や開業医は見て見ぬふりをしているのです。
政策医療が赤字というのなら、その赤字を容認したのは医師会が主導権を握ってきた(今は違いますが)国の「中医協」の診療報酬体系ではないのですか。何故こうした産科や小児科、救急に手厚い診療報酬を配分しなかったのですか。
開業医に手厚くした結果、病院とくに採算の厳しい科目を引き受ける公立病院の採算が悪化してしまったのです。
議員さんもこうした歪な現実をよく勉強してください。

4.診療報酬点数の配分が開業医に厚くなされています。病院なかでも不採算といわれる科目への配分が極めて薄くなっています。勤務医は薄給で激務に追われ、心身が壊れ自殺する勤務医もいます。
限界前に自ら勤務医を辞める「立去り型サボタージュ」も蔓延しています。
この配分是正が喫緊の課題です。
上記3のように、県医師会長にしてもこんな程度の認識です。医師会は他人事です。自らの利益擁護に必死で公立病院救済とか勤務医救済のために動くことは絶対にありません。
議員さんには、こういった歪な現実を認識したうえでの言動をお願いしたいのです。

5.もう一歩踏み込みます。
上記4の診療報酬体系の是正を、医師会なんかに期待するのではなく、生駒市議会として国に働きかけて欲しいのです。
議会としての決議文を採決し、国に提出してください。
他の地方自治体に協同歩調を呼びかけてください。
そのうえで、日本医師会や病院団体(日病、全日病、公私病 等)に協同歩調を呼びかけてください。
医師会は門前払いにするでしょうが、正義はこちらにあります。しつこく詰め寄ってください。

要するに、議会でチマチマとした重箱の隅を突くような議論をするのではなく、
議員・議会として、ことの本質をいかに掴まえ、その上で如何に行動するか ということです。

生駒市立病院計画は、二元代表制のチェック機能を働かせれば済むようなレベルの案件ではありません。
生駒市議会議員そして全体としての生駒市議会の存在価値が問われているのだ という認識を強く持って頂きたいのです。

以上、ご当選へのお祝いの言葉といたします。

 


生駒市議会議員選挙

2011-04-23 19:33:02 | 日記

生駒市議会議員選挙はいよいよ明日が投票日です。

争点は、生駒市立病院と議会改革でした。

なかでも生駒市立病院への姿勢こそが問われる選挙でした。
が、これをスルーした候補者がいかに多かったことか。

先日の記事でも指摘したように、奈良県知事候補であった塩見県医師会長でさえもあの体たらくでした。それに輪をかけた候補者がいかに多いことか。

勉強不足や医師会利権からみもあり、選挙からみで反対とも言えず、かといって具体的施策も全く出せず、結局市立病院計画についてはスルーするような卑怯且つ姑息な候補者が目に付きました。

公立病院は赤字だ。だから市民は増税だ と悪意で誤解させる 〇〇維新党
黒字にするための方策を一切言わない候補者
徳洲会批判に終始し、ではその代わりの指定管理者はどこにいるのかは知らぬ存ぜぬの△△党や××

明日の選挙を実のあるものにして欲しいものです。
正義は勝つ と信じます。

 


奈良県医師会長さん 大丈夫ですか お気を確かに

2011-04-20 20:41:09 | 日記
こんな記事は書きたくもありませんが、奈良県の医療体制を危惧する者として放置しておけません。
自称・公称”奈良県の医師を代表する”塩見県医師会長のツイートがこれです。
 
塩見俊次
@  
生駒市立病院に絶対反対しているのではないのですよ。将来赤字になることは目に見えている、にもかかわらず生駒市は赤字補填をしない。そうすると徳州会は撤退する。これらのことを承知されているのなら、病院を作るのも構わないと思っています。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
むかつく発言に、さすがの私も冷静さを失います。
もしかして、会長さん大丈夫なのですか。お気は確かですか。

・「病院を作るのも構わないと思っています」とは、今になって何と言う言い草ですか。県医療審議会で、生駒市立病院への病床割当をゼロにしたのは一体誰だったのですか。塩見さん あなただったのではないですか?
・”赤字になることは目に見えている”の根拠は何ですか?
・不勉強なのか 作為なのか どちらなのですか?両方ですか?県医師会長たるものがそんなレベルでよいのですか?
・赤字が当たり前 という言い方は聞き捨てなりません。医師会が公立病院の赤字システムを作ってしまったのではないですか?
・この点について、日本医師会の反省が一言もないのは何故ですか?
・安い給料で月に150時間も無給残業をさせられ、そのあげくに医療訴訟の恐怖に怯え、忍耐の限界を超え た末の「立去り型サボタージュ」しか選択肢の無かった公立病院勤務医。勤務医はC級戦犯なのですか。A級戦犯は誰ですか?
・医師会は知らぬ存ぜぬなのですか? 
・違うでしょう。医師会こそがその戦犯それもA級戦犯ではないですか?
・小児、産科、救急 等不採算部門を「政策医療」と称して、触りたくない部門を公立病院に押し付け、医師会傘下の開業医は、お気楽な9時ー5時勤務のサラリーマン開業医。この体制を作ったのは一体誰ですか?
・病院経営の”いろは”も知らない医者が、知ったかぶりをして生駒市立病院計画に対して何を言うのですか?
・幼稚園児が、大学教授を指導している如き構図ではないですか?”いち たす いち は さん”
・医師会という組織のなかではお偉い先生かもしれませんが、医療政策の点では如何なのですか?
・また医療経営の観点では如何ですか。一度民間病院 できれば2-3年でも徳洲会病院に研修に行ってみては如何ですか?
・今の医療崩壊は誰の責任ですか。自覚してますか?
・日本医師会もさることながら、奈良県の医療崩壊を防げなかった責任は誰にあるのですか?
・広域連合で医療崩壊は防げるのですか。ドクターヘリが全てですか?
・いままで何もやって来なかった、もしくは敢えてやらなかった責任は誰にあるのですか?
・東北被災地に行くのも結構ですが、奈良県を統括すべき奈良県医師会長たるもの やるべきことがあるのではないですか?

言い出すと明日の晩までかかりそうなので、今日はこの辺にしておきます。
塩見会長さんも、任期切れまで会長室でテレビでも見て静かにしておいて下さい。このツイートを拝見する限りでは心身ともにお大事にされたほうが良いと思いますよ。
生駒市まで放射能をばら撒かないでください。生駒は独自でしっかりやってゆきますので、暖かい目で見守ってやってください。
最低限の礼儀として、生駒市議会議員選挙の真っ只中にいい加減な発言はお控えください。

医師会の独禁法違反(その2)

2011-04-18 21:28:04 | 日記
昨日に続いて、医師会の独禁法違反(その2)です。
 
妊婦健診について、親しい知人が生駒市医師会に電問い合わせをした結果を報せてくれました。
その会話の内容は以下のとおりです。知人には無断で私の独断での紹介です。無断でごめんなさい。
 
 
 
(問)生駒市で妊婦健診を受けた際、一人当たり平均どの程度、掛かっているのですか?
 (答)生駒市役所は71000~72000円と言っています。
(問)生駒市医師会が実際に確認されている金額は幾らですか?
 (答)奈良県医師会は112,400円必要だとしています。
(問)奈良県医師会の話を聞いているのではありません。生駒市医師会として、これまでの妊婦健診で一人 当たり平均幾ら掛かっているのかを教えて欲しいのです。
 (答)……。奈良県医師会は112、400円必要と言っています。
(問)奈良県医師会が112,400円と言う根拠は何ですか。
 (答)奈良県医師会に聞いてください。生駒市医師会では分かりません。
 
 
 
問いに対して全く噛み合わない珍回答・迷回答です。東京電力や安全保安員の記者会見を見ているような錯覚に陥りました。
意識的にやっているのか、それともこの程度のお粗末な認識でやっているのか。
どっちにしても生駒市医師会のお粗末さは極まりないことは明白です。
実績金額は生駒市役所の言うとおり、要求金額は奈良県医師会の言う通り。
では生駒市医師会自身での実績金額の検証や要求金額の算定はできているのか です。
この珍回答をみる限り、自身での検証や算定は全くやっていないようです。
東電社長や安全保安員が安全と言えば、「福島第一原発は安全」です。県医師会が言えば、黒いはずのカラスも「白いカラス」になります。生駒市医師会長:「県医師会長様の仰るとおり、このカラスは真っ白でございます。いや本当に真っ白でございます」
生駒市医師会にとっては、独禁法違反なんて生駒市が言わない限り全くの無防備だったとしか思えません。青天の霹靂でしょうか。
独禁法違反の話をしているのですが、どうも生駒市医師会が自立できていないという話になってしまいました。
まあ、日本医師会を頂点にした三層構造の医師会組織では、生駒市医師会のような最末端の地区医師会は、「黙って上の言うことを聞いとればええんや!」的な存在に過ぎないわけで、自立を期待する方が無理というものなのでしょう。
幼稚園年少組に原子力発電所の仕組みを教えるようなものです。
私は従来から「自律・自浄」を医師会に期待しているものですが、こんな体たらくでは話にも何もなりません。日本相撲協会のほうがまだましかもしれません。
生駒市立病院計画では、「管理運営協議会」の設置が予定されています。そこには医師会代表も加わることになっていますが、この体たらくのままの生駒市医師会には参加を辞退して頂くしかないのではないでしょうか。もしくは、総懺悔した後に。

医師会の独禁法違反

2011-04-17 20:15:24 | 日記
<colgroup span="1"><col style="width: 54pt;" span="6" width="72"></col></colgroup>
山下生駒市長はブログでこのように述べています。
「なお、今回の奈良県医師会の取った行為に対して、本市は3月4日に公正取引委員会に対して独占禁止法45条に基づく措置請求をしています。」
事の経緯は以下の二つをご覧下さい。
生駒市医師会お知らせ ⇒http://www1.kcn.ne.jp/~icdoctor/ikoma/information.html
市長日記 ⇒http://www.city.ikoma.lg.jp/blog/
私の独断と偏見を以下記載します。
1.本件の独禁法違反は明白です。
  全国でも様々な独禁法違反事件が発生しています。歯科医師会は白旗を揚げましたが、医師会はいまだ 
  に悪あがきをしています。今回は徹底的に追求してください。
2.にも拘わらず、未だにこうした主張を堂々とする医師会という存在自体に改めて疑問を感じます。
3.不公平という言葉をうまく利用した主張ですが、少し突っ込んで裏側を見れば、自らの利益の確保以外の何者で もありません。
4.独禁法抵触という問題に関しては、従来も医師会は相当鈍感でした。今回の件でもそれが証明されました。
  「俺たちは公益法人だ。だから余程のことが無い限り独禁法違反で訴えられることはありえない」といった 自負というか馬鹿げた自己誤解をしていたようです。
5.公益法人制度改革では、少なくとも生駒市医師会は、公益法人には成れないと思います。一般法人です。公益性という点ではそこらの医療法人より低いレベルです。
  そのレベルの法人が何を今更 という感じです。
6.生駒市の厳しい財政状況に目を塞いでいる主張は末期的です。財政音痴の医療行政はありえません。 
 従来、医師会というものは「みなし」公益法人として、あたかも公益を追求する法人と考えられてきましたが、その実態は公益とは相当乖離しています。今回の公益法人制度改革では生駒市医師会のような地区医師会の大半は、公益法人認定を断念せざるをえないようです。
奈良県医師会にしても悩ましいところだと思います。
 *この点に関しては、以前の記事と日本医師会のHPをご参照ください。私が嘘を言っているわけではありません。
公益法人認定剥奪(もしくは辞退)の可能性の高い そんな程度の医師会が、どうしてここまで市行政に介入できるのか不思議でなりません。
生駒市の考えは正しいものです。他の市町村も生駒市に見習って、医師会追従や医師会命ではなく、自らのオンリーワン行政を進めて欲しいものです。
いずれにしても、医師会の最後の断末魔 もしくは生駒市議会議員選挙目くらまし目的 としか受止められません。