生駒市には、(財)生駒メディカルセンター 休日夜間応急診療所があります。生駒市と生駒市医師会とが折半で出資した財団法人です。一次救急を担っています。
以前にも採り上げた問題です。状況を確認するために現場を見学してきました。今日は日曜日ということで、診療時間は午前10時から翌日午前6時までの20時間診療になっています。
午後2時と午後4時の2回見学しましたが、いずれも10名程度の待合患者数で結構”繁盛”しているように感じました。
と同時に、”これって本当に良いことなの?正常なことなの?おかしいんじゃない?”との疑問を持ちました。
子供が熱を出した、腹痛を訴えている 等々の状況を見れば、親御さんはうろたえて応急診療所に急行するその気持ちはよく解ります。が、今日見た患者さんの状態を見る限り、そう切羽詰まった病状の方は殆ど無かったようでした。
診もせずに何を言うか とのお叱りもあるでしょうが、私の率直な受止めと過去の実績データでお話した次第ですので、あしからずご了承ください。
問題は、この応急診療所が「かかりつけ医」化してしまっているのではないか、ということです。
とんでもない状況に陥っている可能性があります。
・こうした患者さんには、かかりつけ医がいないのではないか
・かかりつけ医はいるが、休日なので連絡がとれないのか、連絡とれても診てもらえないのか
・平日は忙しいので、時間に余裕のある休日に受診しているのではないか(=コンビニ受診)
・応急診療が本当に必要な病状なのか。念の為 程度の軽い気持ちで受診しているのではないか
といった問題です。
患者側の問題と医療者側の問題。両方に問題があるように感じます。両者でその問題を解決することによって、応急診療所のかかりつけ医化の流れを是非ともストップさせて欲しいものです。
今日はこの辺りで終えますが、続編は近日中にアップする予定です。