生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市病院事業推進委員会議事録の検証

2010-04-18 17:14:03 | 日記

 医師会から掲題委員会医師会代表推薦状が市長あてに送付されてきました。これによって委員会の再開が可能となりました。医師会代表委員に拒否権を与えているといった委員会自体の問題点は、過去にお話しましたので今日はおいておきます。
 昨年10月から11月の4回に亘る委員会の議事録を読み直してみました。そこには、決して放ってはおけない重大な発言がありました(第1回目です)。県医師会代表委員の大澤氏の発言です。阪奈中央病院の小児科開設計画を後押しする立場での発言です。

 「…20床を小児科の病床として確保するということで、今小児科医の確保、地域の医師会、県の医師会、それから医大のほう、医大の吉岡学長、小児科の教授でもありますけれども、吉岡学長のほうから確約を得て医大のほうから応援を出すということで、小児科医の確保はできているということで…」

 
この発言を読んでどう思われますか。私は極めて重大な発言だと思っています。仲間内の酒の席での発言ではありません。委員会という公の場での発言です。簡単に取り消せるような話ではありません。
 1.「吉岡学長の確約」は事実なのでしょうか
 2.それとも、大澤氏が勢い余って吉岡学長の名前を使って「嘘をでっち上げた」の でしょうか。
どちらにしても、しかるべき立場の者が公の場で口にする類の筋ではないことは明らかです。真実は、1か2しかないのです。3はないのです。

 先ず、1についてです。
・既存の公立・市立病院の医師不足に県立医大は全く対応できず、そのために産科・小児科の縮小や閉鎖が相次ぐ事態のなかで、数年後の未確定の民間病院の医師ニーズに今から確約がどうしてできるのか。隠し玉でもあるというのか。
・しかも、その確約を吉岡学長の名前で行なって良いのか。独断ではないのか。
・それとも、県立医大のしかるべき組織の総意として確約をしたのなら納得できるが、本当なのか。
 私としても確認のため(吉岡学長の名誉のためでもあります)、医大事務局に問い合わせをしてみました。回答は、”それ(学長独断)はありえないと思います。私は単なる事務屋でして…”でした。真相究明はこれ以上やるつもりはありません。しかし、表にでないところで、もし秘密裏に人事が進んでいる可能性(もしくは独断で)を考えると背筋が寒くなります。
 以前に、奈良県立医大の医師派遣をめぐって贈収賄事件が起きました。ご存知の方も多いと思います。県立医大もまさか再発を許すようなことはしていないでしょう。しかい、今回の大澤氏の発言はこの事件を思い出させる類のものでした。自分がいかに重大な発言をしたのか、またその影響度合いを自覚しているのでしょうか。

 2.についてです。
・阪奈中央病院を支援し、生駒市立病院計画を挫折させることが使命の医師会・その代表の大澤氏にとっては、吉岡学長の支援確約は切り札であったのでしょう。
・しかし、でっち上げの嘘はいずれバレます。(嘘でなければ、1が真実になってしまいますよ)その結果、背景にある医師会自体の欺瞞性も白日のもとに晒されることになるのです。

 1であっても2であっても、ことの重大性は変わりません。結局は根が一緒なわけですから…。
 近いうちに委員会が再開されるのでしょうが、委員の皆様におかれましては、ここで指摘したような魑魅魍魎まがいの大澤氏とバックの医師会の欺瞞性を念頭においたうえで、市民の納得できる前向きな議論を是非ともお願いします。


 


2 コメント

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確約が果たされなかったら行動すればいいのではないですか (futoham)
2010-04-24 12:35:44
どういう経緯があったのか存じ上げませんが、医師会に対する不信感と敵意がずいぶん前面に出ているご発言と感じました。ちなみに私は医師会の所属者ではありません。

医師会をつぶすことが目的ではなく、地域の小児医療を確保することが最終目標なのですから(ですよね?)、私に言わせれば医大事務局に問い合わせるなど愚の骨頂です。
彼らは医者の人事に権限などもっていないのですから、返答に困って当然です。

もし確約が果たされない場合、私なら以下の行動をとります。
① 地域に小児科医が不足し、救急体制が確立していないという客観性のあるデータを揃える。
② 大澤氏なる人物が、吉岡学長に小児科医派遣を確約させた、という発言をした、という確かな証拠を揃える。
③ その上で、確約が果たされず、地域医療が困窮に瀕しているという事実を訴える。
④ 公の場で、確約と発言した以上は「必ず約束を守る」のが当然なのであるから、なぜ約束が守れなかったのか、説明を求める。
⑤ 非難と謝罪が目的ではなく、医療体制の充実を求めるという点は誰にも依存のないところなのだから、代替案はないのか(非常勤医師の配置、医師会会員による輪番体制など)返答を求める。
以上の文章や資料を内容証明付きで、大澤氏、吉岡学長、県議などに送付する。
当然、自分の氏名、住所は公表する。

相手に返事を要求する文書であることが重要です。主張だけだと、「ご意見賜りました」で済まされてしまう可能性があります。
文章はあくまでも論理的、紳士的であるべきで、感情的な文章はご法度です。
「恫喝」だと認識した瞬間、人の心は閉じてしまいます。
また、賄賂云々の根拠に基づかない憶測も書くべきではありません。これは、人の名誉を傷つける侮辱行為にほかなりません。

如何でしょうか。
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有難うございます (生駒)
2010-04-24 13:27:27
futoham様
いつも的確なるご意見をいただき、感謝しています。
ご指導頂いた点、一度冷静に考えてみようと思っています。
個々の開業医や勤務医を非難するつもりはありません。医師会という団体を批判しています。仕事の関係もあり、医師会の考え方や言動を数十年見てきました。プラス面も多々ありましたが、最近のその横暴さと無責任さには目に余るものがあります。害が無ければ勝手にやってもって結構なのですが、そうではないから困っています。
この生駒市の市立病院開設計画が典型例です。
「犬がしっぽを振る」のではなく、「しっぽが犬を振り回している」状況です。
 私として何ができるのか。無力感もありますが、ご指導頂きつつ もがいてみようと思っています。
 これからも宜しくお願いします。
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