生駒のアラ還の独り言

医療業界のあることないことを独断と偏見で綴る

生駒市立病院建設計画等に係わる地域医療関係機関との意見交換会を傍聴しました

2010-09-03 17:05:18 | 日記

夏バテで前回記事から随分と間が空いてしまいました。

本日、タイトルにあるような長い名称の意見交換会が開催されました。医師会からの要請で、地元の5つの病院代表と医師会代表そして生駒市の3者が同席のうえ意見交換がなされました。

傾聴に値するような意見は皆無でしたが、せっかくですので以下簡潔に記載しておきます。

(病院代表の主な意見)
1.生駒市の救急受入体制が脆弱と言われているが、実際はそんなことはない。
  救急隊の連絡方法がマズイとか、データの取り方が間違っているだけだ。
2.生駒総合病院廃院後地元各病院は必死で頑張ってきたのに、市長はデータだ
  けで救急受入体制不備を指摘している。誠に遺憾である。
3.連携が最も大切。連携ができないような指定管理者では困る。
4.生駒市で不足しているのは、小児の2次救急のみ。他は充足している。
5.医師や看護師の引き抜きの危惧が消えない。

(これに対しての市長の意見)
1.救急隊の連絡方法は、医療機関と取り決めたルールに則って行っている。データ
  は全国統一のルールで取っている。ご指摘の内容は理解できない。
2.各病院の頑張りには改めて御礼申し上げる。ただそれはそれとして、救急受入
  体制が全国的にも最低ランクであることも事実であること。
  市立病院が開設された後は、互いにレベルアップを目指そうではないか。
3.医療機関同士の連携が極めて重要という点は全く同感。連携を深める意味でも 
  医師会に加入させて頂きたい。
4.市立病院の標榜科目については、医師会代表も4名入った整備専門委員会で議
  論して頂いた上で決めたもの。
5.指定管理者(候補)は引き抜きはしない と確約している。

最後に私の感想です。
・生駒市の救急受入体制に問題は無いと言い切る代表がいましたが、データやエビデンスに基づかない印象的な発言には空しさと情けなさを感じました。
・先ずは冷静に客観的に足下の危機的状況を認識することがスタート台です。医療機関代表や医師会代表にその認識が欠如していることこそが、不幸の始まりだと思いました。
・連携、連携と唱えてはいるものの、そこには市民・患者不在の念仏の繰言のように感じました。
・患者を治療するのが医療機関である以上、指定管理者が徳洲会であろうと中央医科グループであろうと関係なく、連携は医療機関として当然の行為です。相手によって連携できるとか連携できない と主張することは、職場放棄であるとともに市民・患者不在の私利行為でしょう。こうした”村八分”行為は決して許されるものではありません。

冒頭でも言いましたが、病院代表や医師会代表の意見には傾聴に値するものは皆無でした。時間の無駄でした。

9月議会で、指定管理者議案と病院関係予算議案が審議されます。
今日のような情けない議論は勘弁願いたいものです。議員各位のレベルの高い議論を期待します。      


コメントを投稿