山梨県上野原市で、老朽化した市民病院建替え案件に絡んだ揉め事が発生しています。
ことの発端は、「上野原市立病院専門委員」から地元医師会を外したことにあるようです。医師会代表を委員に任命せよとの医師会の要請に対して頑なな姿勢を崩さない市長に猛反発した医師会は、実力行使に打って出ました。校医派遣の全面拒否です。
事の性格上利害関係者を委員から外しておきたい という市長の意向なのでしょうが、一人くらい医師会委員を含めてもよかったのではないか と医師会アレルギーの私でも思いますが 市長の真意はどうだったのでしょうか。
一方の医師会側の実力行使はいただけません。全く別の話ですし、医師会の気持ちは解らないではありませんが、専門家集団としては決して採ってはならない禁じ手です。
議会も医師会に同調し、結局は市長も折れたようですが、醜い利害関係が表面化してしまった ということです。上野原市民はどう感じているのでしょうか。
ここ生駒市の構図とよく似ていないでしょうか。他山の石 としたいものです。
もう一つ。この委員の座長が公認会計士の「長 隆」氏です。事業仕分け人で、公立病院改革ガイドラインの仕掛け人でもあります。以前7-8年ほど付き合ったことがありますが、「目鼻の利く必殺仕事人」タイプです。人物は決して悪くはないのですが、仕事人としてはドライに割り切って進めるし、口も悪いと言えば悪いほうです。
上野原市民病院専門委員では、座長の立場から結構きつい発言をし反発も食っているようですが、へこたれるような人物ではありませんので、職責は全うするのでしょう。独断と偏見の強い公認会計士ですので、上野原の計画がどうなってゆくのか少々心配なところもありますが、見守ってゆこうと思っています。