室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

春タンゴ ~其の5~

2011-04-11 01:06:06 | Weblog
愉しかった一週間の《春タンゴ・ツアー》もいよいよ最終日。

・・なのに、このパンフレットを印刷するために、朝7時までかかってしまいました。紙がつるつるで・・。

        



・・なのに、平気なワタシ。体力検査か?


関内サロンでは、いつもお茶、お菓子などをお出しして“懇親会” 付きでコンサートをしています。
この日も、ツアー前に用意しておいたものや、関西で仕入れたもの、それにヤンネさんからの差し入れなど、お菓子類は豊富にご用意できました。

少し暖かい陽気になってきたので、冷たいドリンクもあった方が良いかな・・と思って、お茶やジュースなどの大きめのペットボトルやパックは無いかと、周辺のコンビニやドラッグストアを何軒も歩きましたが、小さいボトルしか売られていません。
「そーか、買いだめ・買い占め防止だったんだ!」
関西では、何の制限もなく、普通にドリンクが売られていて、毎日お水のペットボトルを明子マネージャーが用意して下さっていましたが、関東はまだまだ重症の後遺症があるのでした。

何軒目かのドラッグストアでやっとお茶の2Lペットボトルを買うことができて、ジュースも買いました。両手に3kgずつ負荷を感じながら会場へ戻りました。体力測定か?


        午後2時開演。

        

「こんな時なのに、こんな時だからこそ・・」という暖かいお客さまが会場いっぱいにいらして下さいました。

    
        バンドネオンの楽器紹介。

        

        お客さまたちも興味津々です。

        


        段取りはバッチリ!

        

        お客さまも参加のリズム打ち。

        


        休憩時間のティータイム。

        

        そろそろ後半、始めますよー。

        

        タンゴ、演奏に熱が籠もらずにいられようか!
        
        


        


        

        

        


        『キーチョ』のカデンツァを聴いていて涙が出そうでした。

        


        
        

        

        


        


        愉しくて困ったね・・。

        

        ありがとうございました。

        


終演後、殆どのお客さまが残って下さって、しばし懇親会。感想など話して頂いて楽しく談笑。
スタッフとして助けて頂いた松木葉子さん、明子マネージャー、お客さんとして来て頂いたのにすっかり手伝って下さっちゃった後藤麗子さん、北川智子さん・・友人たちに、大感謝です。皆さん、至らないワタシを助けて下さって、ありがとうございました。


        打ち上げ!「お疲れさまでした。カンパイ!」

        

        円卓を囲んで、記念撮影。

        







今回のタンゲロス・アルティコス《2011/春タンゴ》は、大震災の影響でVille Hiltura が来日できなくなり、楽しみにしていた『セステート』も諦めなければならなくなりました。それ以前に、これだけあっちでもこっちでも演奏会、イベントやパーティの自粛、節電や計画停電によるキャンセル続き。このムードの中、《春タンゴ》できるのか?やっていいんだろうか・・?
迷い、考えましたが、答えを出して下さったのはお客さまでした。

「やって下さい」

やって良かったです。
正直言って、今満開のサクラを見ても、例年のような春の喜び、ウキウキ感がしません。日本中、殊に東日本は、心の奥にトゲが刺さっているように、心に何の曇りもない喜びを持てなくなっています。

しかし、音楽をやっている間は、色んなモノを超越できます。
そして、素晴らしい共演者たちとの”心話” 。

「どこまで翔びたいの?」「わかった。どんどん行っちゃって!」

「淡々と・・と言っていたけど、ワタシのイメージ聞いてくれてたんだ」

「そー来たか・・。やっぱし刺激的でありたいのね?」


・・なんて、ワタシの思い込みかな?
いや、心の繋がり・・在りました。

そこに、音楽をやっている幸福感があるんです。
「音楽やってて良かった」と思う時・・モーメント・ミュジカルです。

音楽の”チカラ” を確信しました。


こんな素晴らしいメンバーで演奏できる、人を集める求心力がある、ヤンネ舘野はスゴイです!


        

        

        
        またの機会を願って・・・・・・・・・・。