室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

学校訪問

2010-12-14 14:13:00 | Weblog
Workshop ・・・講習会、研究会?

っていうのとニュアンスがちょっと違うかもしれないですが、実演、プラス、ちょっとの指導を通して、音楽をより身近なものに感じてもらえたら・・という企画で、小学校を訪問しました。


             


東京室内管弦楽団のメンバーのヴァイオリニスト・中村備生さん、チェリスト・小澤洋介さんとのトリオで、演奏をしたり、楽器の紹介をしたり、一緒に合奏を楽しんだり、歌を歌ってもらったり・・。たっぷり2時間枠の音楽の特別授業をさせて頂きました。

写真は、今回の企画の目玉のコーナー。『ヴァイオリンに触れてみよう』の様子です。

             


左腕を右肩に掛けて、その左腕の上にヴァイオリンを載せて、あごで挟みます。そして、中村さんが弦を押さえてながら、右腕を引いたり押したりしてくれて、キラキラ星を弾かせてもらっていました。

6年生は、さすがに立ち方もしっかりとして、自分で弓を擦らせるとノコギリのようでも、力を抜いて任せると、ちゃんとメロディが弾けることを感じて、楽しんでいました。


午後に訪問した学校は4年生でした。けっこう緊張している様子でしたが、休憩時間にも「ヴァイオリンに触ってみたい人どうぞ」と続けたところ、あっという間にほぼ全員が、お行儀よく行列を作ったのには驚きました。


             


確かに、ヴァイオリンに触れる機会なんて、ふつう殆どあり得ません。

弦楽器が高価なものだから・・という理由ばかりでなく、とにかく繊細なものなのです。

弦を支えるコマ、弦を留めるペグ、ボディの内部のコンチュウ・・など、衝撃に弱い部品が色々あるし、表面に塗られているニスは、製作当時と同じものは作れないので、ちょっとの修理をするのでも、楽器屋さんは大変な神経を遣います。

今回、子供たちに触らせてあげた楽器は、もちろん中村さんの楽器ではなく、事務所で用意したものですが、それでも、恐らく私の所有している楽器より、ずっと高価な楽器だと思います。

それを一人一人につきっきりで、持たせてあげたり、弦に触らせてあげたりした事・・。その企画を考えた事務所と、優しくていねいに面倒を見てあげた中村さんに、感心しました。

だから、「今日、ヴァイオリンに触ることが出来た事を、是非覚えていて下さいね」と子供たちに話しました。

後はまあ、私は曲を考えて、譜面を用意したんですけどね・・。

年が明けたら、また国分寺の小学校を続けて訪問します。



さて、小学校の次は、保育園。

歌の保育園『鳩の森愛の詩保育園』の季節が、始まっています。

             


卒園式に、卒園児一人一人の為に創られた歌を全員で歌ってお祝いする、超ユニークな保育園です。

今年の新しい指揮者・新井氏が、発声練習をやっているシーンですが、参加者が少ない感じの写真だなあ。

右の方にアルトの方たちもいたし、この後、人数が増えて、もっと大勢になったんですけどね。


子供たち一人一人の歌がだんだん出来てきて・・、出来て来なきゃいけないんですが、私もまだ1曲しか出来ていなくて、「早くヤレ~!」と天の声が常に聞こえます。

「ハ、ハ、ハイ・・、やりますっ」