みほです。
台風の影響もあまりなく昨夜はうっすらでしたが天の川もみることができました。
フェリーも繰り下げ運航をし、海はダイバーを乗せた船がちらほら。
座間味はいたって平和です。
さて
さきほど下のニュースが入ってきました。
http://churashima.okinawa/sp/pressrelease/detail/900
1991年から2012年の21年間、沖縄のザトウクジラを調査した結果です。
1991年と言えば座間味村ホエールウオッチング協会が設立させた年。
座間味島近海の調査に携わっていたのは当協会の協会員でもある
島のベテラン船長さんたちです。
調査船の写真アップしようとしたのになかった・・・。
座間味でウォッチングしたことある人は見たことある人も多いと思いますが
緑色の旗を掲げています。
「調査船」
ウォッチング船はオレンジ色の旗で
「ホエールウォッチング」
って見ずらいなぁ。すみません。
・・・とまぁこのように
「ウォッチング」船なのか「調査」船なのかを旗を掲げています。
わたしは調査員をしたことがないので
ざっくりと書きますが、主に
・クジラの背びれ(右からと左から)の撮影
・尾びれの腹側の撮影
・アクション後に落ちる皮膚の採取(DNA鑑定により雌雄がわかります)
※この皮膚とこの皮膚を落とした個体の尾びれを合わせることによりその個体の雌雄が判別できます。
とても貴重なデータです。
・ソングの録音
※ソングとは性成熟したオスが唄うとされている声です。
鳴き声とは違い数分から30分以上唄うともいわれており、これでその個体がオスだと判断します。
・水温の記録
※水温が23度くらいでクジラは北上するとかしないとか・・・これは断定はできません。
もっとあるのかと思いますが簡単に書けばこのようなかんじです。
調査船の船長さんは島のベテラン船長さんで
記録、カメラマンは島の人がしています。
まだ個体数の少ない1月ならまだしも、個体数が増えてきたり
メイティングとなって数頭が入り乱れているクジラの調査は困難で
同個体の背びれと尾びれを撮影しないといけないので
ターゲットを決めてその個体を背びれ尾びれを撮影しきれないと次の個体にいけないとか
かなり高度な観察力と撮影技術、操船が必要とされます。
私は展望台係りなのですが、たまに
「今、メイティングしてた5頭のうち2頭が離れたからそっちみれたらみといてー!」
と指示が入ることがあります。
「了解しました!」
と言いますが
これまたかなり難しい指示です。
だってクジラは移動するから同じような場所に違う個体がいる可能性もあるし
「さっきのクジラどこいったー?」って言われて場所教えたら
「これさっき調査した個体!」となるときもあるし(笑)
すみませーん(涙)といいながら
明らかに調査してないであろうクジラの場所を教えたり。
なによりすごいのは船長さん。
目の前のクジラをみつつ
離れて行ったクジラ、近づいてきたクジラを見分けています。
調査船は基本的にウォッチングのルール適応外なのでクジラとの距離が近く
撮影をさっとして立ち去るのですが
近ければいいわけではなく
特に親子クジラの母は、船が近すぎると母クジラが尾びれをあげないそうです。
船長さんはそのギリギリの距離をはかって、ストレスを与えないようにゆっくり近づいて
調査をしています。
いろんな想いのこもったデータが
このように解析されて今まで不透明だったことがわかるようになりました。
美ら海財団の方、21年間調査に携わっていた方
本当にお疲れ様です。
そして今後ともよろしくおねがいしまーす(∩´∀`)∩
みほ
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