Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

R-50ライフデザイン - 貧乏でも幸せ

2021年02月20日 23時05分32秒 | ライフデザイン
『WORK SHIFT ワーク・シフト』(リンダ・グラットン著、プレジデント社)に「第三のシフトで要求されるのは、仕事に関する古い約束事を脱却し、未来に押しつぶされないものに転換することだ。」とあります。

古い約束事とは、「所得を増やし、消費を増やすことを追求する発想」です。昭和の時代を生きてきた私はまさにその発想が身についてしまった一人でした。3畳一間の学生生活、社会人になり、その倍の6畳のアパートで生活。結婚して2DKのアパートに。IT業界の急成長と共に、給料も毎年10%以上アップ。子供ができ、マンションを購入。

私が自分の人生をシフト、自分なりのいき方を見つけたのは、米国に駐在したときでした。会社の同僚や現地で知り合った人々の「自分の人生を自分の力で切り開こうとする前向きさ」に感銘を受けたからでした。生き方はかわりましたが、古い約束事から抜け出せてはいません。所得が激減することに恐怖さえ感じます。

さて、漫画家の長男の話です。

漫画家の長男とその嫁さんの笑顔を見ると、「貧乏でも幸せ」っていいなぁと心から思います。正月に見た映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の売れない小説家、茶川竜之介(吉岡秀隆)と長男、後に茶川の嫁になる石崎ヒロミ(小雪)と嫁さんが重なります。

嫁さん、曰く、「貧乏の方が工夫の余地があり、貧乏がいやだとは思わない」のだそうだ。泣けますね。

それにしても、ひきこもりからここまでよくたどり着いたものです。本人の許可をもらっていないし、実際に私もよく分からないので、詳しくは話せないのですが、ひきこもりのもともとの原因は私の転職に伴う、引っ越し、転校にあったようです。引っ越したタイミングは中学2年の時。なかなか友達ができなかったことに加え、いじめもあったようです。

ひきこもりだからと言って何もしていないわけではなかったようです。息子が結婚し、家を出た後、息子の部屋を私が書斎として使うことになり、部屋の片づけをしましました。続々出てきたのは、漫画の原稿、油絵、水彩画、ゴジラ、フィギュアなどなど。それと大量の本。スティーブンキングや映画史、ツゲ義春の漫画、などなどサブカル系の本がどっさり。

それにしても漫画家の仕事は大変。ストーリーから何から何まで自分で考え、描かなければなりません。サラリーマン時代の自分を思い返すと、様々なトラブルも含め、仕事を取りに行かなくとも次々と仕事が入ってきて、今考えると、楽だったなーと思います。

先ほどの『WORK SHIFT』では、「古い価値観のもとでは、仕事とは単にお金を稼ぐことを意味していたが、未来の世界では(仕事とは)「自分のニーズと願望」に沿った複雑な経験をすること」を意味するとしています。

「自分のニーズと願望」、それが何かを見つけるのも難しい。

二人の息子はそれぞれ好きなことを見つけただろうか。まだまだ、模索を続け、必要な知識やスキルを磨き、軌道修正しながら生きていくのでしょう。ライフ・ジャーニーは続く!

コメント
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