Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(3)- 彷徨う魂

2024年08月18日 09時46分00秒 | 博満やめるってよ
大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじがスタートした。

博満のような仕事の仕方をする人は少ない。

会社で役職、特に役員になったような人は、今までと同様に威張れる、ゴマをすられる立場にいたいのだ。

実際、親会社で役職に就いていた人は、扱いが難しく、子会社や関連会社でも鼻つまみになるケースが多い。

ただ、親会社から頼まれたから、関連会社から頼まれたから、断れないから、受け入れただけなのだ。

なのに、本人は役に立っていると心から思っている。

博満は一度だけ日本企業(大手商社の子会社)に席を置いたことがあった。

そこでの会話。

「博満さん、どこの大学?」「僕はね、日比谷高校から東大の法学部。本社では・・・・・」

聴いてねーよ。今は子会社の顧問でしょう!

それが分かっている博満、さっさと今までいた業界を卒業し、別のことを始めた。

博満は新しい物好きともいえる。

その一つが葬儀屋のバイト。

仕事内容は、葬儀場の夜勤。

夜、6時に到着し、翌朝の8時まで勤務。

12時以降は寝て良いとのことで、折りたたみ式のベッドで寝て、7時には起きる。TVを見ても構わない。

具体的な仕事は、

・夜間にかかってくる顧客からの電話を受け、一時対応し、営業に通知
・夜間に訪れる弔問客への対応。ご遺体を冷蔵庫から出し、お線香などを準備。
・ご遺族が泊まり込んだ場合の質問対応。例えば、「コンビニは?」

である。

つまり、ご遺体とともに葬儀場に泊まり込むのが仕事だ。

ご遺体は冷蔵庫に保管。最大6体まで収容可能。冷蔵庫の温度は5度(チルド状態)に設定。

泊まり込む事務室の隣に冷蔵庫が設置されており、なんとなく夜中に現生に未練のある霊魂が彷徨いでてくるような気がして、しばらくは落ち着かなかった。

が、好奇心旺盛の博満、ここでも大きな学びを得た。詳細は来週。

<葬儀に関する知識を活用する場は少ないが、知っていると親族が亡くなったときに役立つ>


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