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雪の降らないソチと雪ばっかりの日本

2014-02-17 12:23:46 | Weblog
山梨、静岡などの尋常ではない記録的な豪雪、東京でもお年寄りや体力のない方々の雪処理や生活の足かせになっていることを思い(雪害地帯に知人も多いため)心配でなりません。どうぞお気を付けてお過ごしいただきたいと共に、雪処理が早く進むことを切に願っております。
夏の台風の時、また地震などの時同様、今度は雪という自然災害に対しても自治体の処理能力の頼りなさがやはり浮き彫りになります。細やかな対応というのが役所はどうも出来ないようで・・・。まさかこんなに多く、まさか2週続けて、でもその「まさか」に備えるために国費や予算というのがあるんだと思います。何のための税金なのか・・・。何百年に一回の地震のため、120年ぶりの大雪に備えるため、そんな予想は誰にもできません。備品や機材が不足するのはわかるのですが、それ以外でどの程度の被害がどの地区にあって、早急に動けるような仕組みや状況を把握するシステムぐらいは作っておかなければならないのではないでしょうか。

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男子のフィギュアに関して連日ニュースが多く私としては結果はとても嬉しいことです。フィギュアの世界で日本人選手が金メダルをとり、しかも表彰台に上がった3選手の顔ぶれにヨーロッパ系の方がいない、という。時代は変わったなあと思います。私はおととしの世界選手権でデニステン選手を知ってからずーっと良い選手だなあと思っていたので、個人的に彼が銅メダルというのはすごいなあと思ったし、やっぱ入ってきたかあ、という感慨があります。(今季のGPシリーズ中国杯、四大陸の演技は悔しい感じだったので、良い演技が観れて個人的には嬉しかった)

でも、でも、その中でも何度繰り返して見ても涙が出てきてしまうのがやはり高橋くんの「ビートルズメドレー」です。イエスタデイの曲がせつなすぎて、冒頭だけ見ててボロボロ泣けてきます。もちろん4回転はおそらく今の状態では何度やっても成功できないのだと思います。万全の体調で世界の選手が出ている中選ばれた重圧を一身に受け止めてそれでも精一杯の演技を見せてくれました。笑顔の裏でどれだけの想いがあることか・・・。それを羽生くんもわかっているからこそ、滑走直前に高橋選手に拍手を送っている。演技に一番集中しなければならない状況でも先輩の勇姿に敬意を評しているのも胸にくるものがありました。

もちろんメダルを取るっていうことはすごいことだし、取れたら皆で喜んであげれば良いと思います。でもメダルを取れなかったという事で期待されてた選手を叩くのだけは絶対にやめてほしい、とマスコミには思います。選手が一番がっかりして帰ってくるのですから、暖かく迎えて欲しい。精一杯戦ってきたのは画面を通してみんな知っているのですから。僭越ながら私も(とても規模は違いますが)似た経験を何度かしたこともあります。手ぶらで帰ってくる無念さは選手が一番辛いのです。
団体戦で浅田選手がすくんでしまったのもとてもよく分かります。あの時、世界中が相手選手(この場合で言えばリプニツカヤ選手)の応援をしているんじゃないかと言う風に思えたでしょう。相手選手への猛烈な応援て、言葉ではよく表せない圧力なんです。その中で頂点に立つ、というのは本当に難しい。

でも私が見ている限り、ソチの観客の方々はとても暖かいと思います。国問わず低い評価が出たら審判に「もっと点を出せ」とブーイングしてくれますし。(フリーの高橋選手のときもそうでしたよね。)非常に熱い観客です。地元ロシアの選手への応援に熱がこもるのは当たり前です。だからこそ出場選手は怖がらずに堂々と、自信を持って望んで欲しいです。逆に言えば、その熱いロシアの観客を味方につけられたら、これほど心強いものはない!

そういう意味で言えば、羽生選手のSPは何故良かったかというと、これは私のいち意見ですけど、あの会場の人たちのほとんどが羽生選手の演技を心から楽しんでいたのではないかと思うのです。審判でさえも。最後のステップの部分でのジャッジ席の目の前での演技、ジャッジに向かって「楽しんでる?」と問いかけるような余裕さえ私は感じてしまいました。「楽しむ」ということを怪訝に思う人が日本は多いと思います。もちろん大人になると色々な心配事や見栄や責任が出てきて楽しむどころではない。逆に楽しむ=遊んでる、真剣にやってない、と取られかねない。でも年齢が若ければ楽しむ=生き生きとしている、と映る。羽生くんの演技は今のあの年齢と高度な技術を併せ持つ今だからこそ出来る演技なんだと思います。

じゃあベテランの演技は、楽しんではいけないのか、というとそうでは無いと思います。スケート以外にも言えることですけど、年齢を重ねた分その人の「味」のようなものが出てくるはずです。自分の仕事や生きがいに楽しみを見出す所から進化して、やれる喜びや感謝の念が入ってくるからです。私がフィギュアを好きなのは、演技を見ているとそういう人間味のようなものが感じられるからです。

あぁ、早く女子が観たい。夜ふかしはまだまだ続きます。

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