教育の大切さ

ナイジェリアでの女子学校の生徒拉致事件は記憶に新しいですが、200人余りが拉致され、今だに行方不明というのはもどかしく、家族にとっては辛い日々かと思います。イスラム原理主義過激派組織の犯行だそうですが、犯人グループらがこのような暴挙を繰り返す背景には発展途上国の事情があるわけですね。
キリスト教とイスラム教の宗教者、それから裕福な者と貧困に喘ぐ者。西洋教育は悪だ、とする間違った観念で安易に人を傷つけ、自分たちの欲求不満を神の名を使ってはけ口にしている。

本来のイスラム教は人を殺すことも、女性を雑に扱うことも許されていないはずなのに、何故本来の意味とは真逆の考えに至るのか。そもそもきちんとした教育を受けていないからです。

宗教は人間が生きていく上で大事な道徳や良心を学ぶ場でもあるはずですよね。ただ、生活があまりに困窮したり、世の中に絶望し不満がたまる、加えて間違った観念の大人が子供に対して教育を施す、その大人もまた間違った考えを植え付けられている。いつまで経っても負の連鎖は止まりませんね。これはどこかでその悪い連鎖を断ち切って行く事が最重要なんだな、と拉致事件のニュースを見ながら思いました。

所は変わって日本。かなり教育水準は高いし、恵まれているとは思いますがやはり日本ももっと教育を突き詰めて行くべきです。
どんなに勉強が出来、難しい大学で学んで知識豊富な若者が新興宗教に走り、罪もない人やその家族を殺したり、サリンを作り出し地下鉄でばら撒いて無差別に人々を殺傷する、オウムの事件は「日本の教育」に対する警鐘以外の何物でもありません。

それ以外にも人とは思えない残酷な事件が後を絶たない現在、本当に日本の教育は万全なのか頭を傾げたくなります。もっと子供達を取り巻く環境を整えることが将来の日本を考える上でやはり最重要課題なはずなんですが。

必要なのは、自分で正しい情報と間違った情報とを見分けられる力。もちろん世の中には善悪で計れない難しい問題がたくさんあります。でもその難しさの中に置いて自分なりの考えや意見をしっかり持って行動していける逞しさが必要なんです。それは一朝一夕では身につかないので、長期に渡る教育をしっかり組み立てなければ。そうなれば、例えば大きな権威からの圧力に流されることなく身を守ることにもなるし、身の回りの大切な人を守ることも出来ます。(韓国の旅客船しかり、いつかの日本政府が国民を戦争へ煽動し大きな間違いを起こしたことしかり)
子供達に関わる頭の固い人たちは少しでもそういうことを考えなければこの国に未来はありません。