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師走の中

2013-12-06 22:10:30 | Weblog
先月からのバタバタで滞っていた仕事関係がなんとか山場を超え、日常が戻ってきたような気がします。
この数週間、世の中では秘密法案の成立に関して連日連夜報道されています。多分法案は可決され、国民に取って必要な情報は隠され、日本はあるいは戦争への参加や武器の輸出や製造などへの一歩を堂々と踏み出すのかもしれません。それに抵抗しようとする人たちには罰則が課されるあるいは逮捕され、そういうことを話すこと、こうやってブログで書く事も躊躇されるようになるのでしょう。

もしかしたらそれもこの時代に生きる私たち若者の運命なのかもしれません。テレビでデモや法案への反対意見を述べる人たちに高齢者の姿は少ないような気がします。きっとこれから大人になる子供たちを戦場に送る為の序章になるかもしれないのに。また、無用な犠牲者を出すための第一歩に過ぎないのに。

太平洋戦争を経験した時代のこの国の民衆は誰もがその国の方針に逆らうことができず、愛する人を戦場に送りまたは愛する人を戦火の広がるであろう故郷に残し旅立ち、家族を友人を人々の暮らしをめちゃくちゃにした忌まわしい歴史に見舞われました。その記憶がある人たちはこんな法案通過させないでしょう。

でも、それも仕方がないのです。そんな法案を通し国の行く末をめちゃくちゃにするかもしれない方針を打ち出すような政権に力を与え、それを監視し制御することも出きない。50箇所にものぼる原子力発電所をつくってしまったのと同じ原理です。目先の得や安易なおいしい話、ゆめ物語に安心してよく考えもせず一票を与えてしまった結果がこれなのです。

人が生きていくにはいろんな弊害があり、みんな困難を乗り越えるか傷を受けながらも歯を食いしばって人生を歩んでいます。時にはどんな抵抗をしても抗えない困難、出来事というのが人生には時々発生します。それは心に深い傷を負わせるかもしれません。でも、私たちはどんなに傷ついても、命が自然に尽きるまで、あるいは何かで命絶えるかもしれないその日まで生きていくしかないのです。

もしかしたら半世紀ぐらいしたら日本は軍隊を持ち、戦争を繰り返す国家になるかもしれません。あるいは原発の核廃棄物を外国から受け入れて生きていくしかない国になるかもしれません。どんなにその国民に犠牲を伴うとしても。でもその頃には今中高年で生きている方々はおそらく天に召されているのです。その頃国の犠牲になるのは今10歳にみたない子供達、これから生まれてくる子供達です。

この腹黒い国のお偉い人達が今一番恐ろしく思っているのは、国民が一丸となって今自分たちに必要なのはなんなのか、「考えること」です。国民には何も考えて欲しくないんだと思います。大事なことは追求しないで政治家や官僚に任せておいてくれ、と言っているのです。
でもそれが一番おかしいことなのです。私達一人ひとりがこの国の未来について真剣に考え、色々な情報を見聞きし、簡単で甘い話を夢見させる強大な力やブランドに惑わされることなく自分にとって何が正しくて、大事なものはなんなのか自分の考えを持つことが、この国を支配しようとする人々が一番恐れていることなのです。

どんなにおかしい法律ができようとも、日本国憲法にはまず第一に国民を守り国民のために政治・国家はあるべきなのだと明記されています。この法律によって様々な弊害や逮捕者や出るかもしれません、でもその度にそれがおかしいことなら声を大にして私たちは私達自身を、家族を、周りの大切な人たちを守っていかなくてはいけません。そしてそういうことをデモに参加するということではなくて、ひとりひとりが考え、勉強することが武器になるんではないかと私は思います。

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