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刺激がたくさん

2013-11-06 13:45:31 | Weblog
先日友人の出演する舞台を観に行きました。お芝居の団体に所属している彼女はこんかい準主役で今までになく多いセリフ量に苦労したとか。友人としては結構長いあいだ付き合っているのですが彼女の芝居を見るのは初めてでした。いつもは大人しい感じなのに、舞台にあがると別人のように大きな声でお芝居を堂々としていてとてもびっくりしました。関西から上京して長いこと東京でバイトをしながらこうして舞台をやり続ける姿を目の当たりにし、とても感動しました。

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私の好きな孔子の言葉に
「子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」
というのがあります。

結局は「楽しむ」人には何事もかなわない、これは私の座右の銘と言っても過言ではありません。どんなに知識があっても、自分に生かされていないと意味がない。これは仕事であっても趣味であっても勉強であっても同じことなんだとおもいます。

今読んでいる本で「池上彰が聞いてみた”育てる人”からもらった6つのヒント」の中で面白いと思ったところがあります。著名人に池上彰さんがインタビューした内容が書いてある対談集です。資生堂の第10代社長を務められた福原義春さんとの対談で、ただ知識を仕入れ、情報を知っているというのは物知りなだけだ、知った情報を自分なりに考えたり咀嚼したりすることが大事なんだというようなことをおっしゃっています。

確かにその通りで、新聞や雑誌・テレビやネット、あるいは周りの人の言うことをそのまま自分の考えのようにひけらかしているだけでは「知ったかぶり」というか物覚えが良いってだけのような気がします。

数ある情報の中から自分のアンテナで感じ取ったことを基に世界の流れを読み解く、これを情報リテラシーというそうです。私たちの普段の日常生活の中でもリテラシーが必要なのではないでしょうか。

与えられた情報や課題だけをこなしていけばいい単調な仕事に何の違和感も感じないでただ日々を過ごす。あるいは世間の流行だけに重きを置いた嗜好、ファッション、それに染まっていさえすれば取り残されることもなく安心できるという心理状態。自分で考える、という人間にとって大事な能力が衰えてしまう状況ではないでしょうか。

別にそれで不自由なく過ごせれば良いという人もいますし、実際そう思っている人はそのままでいいとは思いますが、今の時代はそれだけで穏やかに死ぬまで過ごせるかというとそうもいかない厳しい時代ではないかと思います。

「プア充」という言葉をこの前ネットで知りました。不正規雇用など正社員などの仕事に就けない・あるいは就こうとせず、ボーナスなども出ないため年収は平均よりやや低いか大分低いけれど低い収入でもある程度の生活に満足して生きている人たちのことを最近こう言う事もあるとか。これにはデフレによって物価の安い物でも質のそこそこ良いものが手に入ったり、高級なものを追い求めることが幸せにつながるという考えに直結しない若者や社会人が増え、それなりに生活しうることが出来る社会環境から出来た言葉みたいです。

その社会環境の良し悪しは別として、私が今そのプア充の世代の真っ只中にあると思います。色々と思うところありました。今の自分に満足している訳ではありませんが、日本が戦後の復興、経済成長、バブルの崩壊と不況を経てきた歴史を自分なりに観察してみると「高い学歴が物を言う」「高収入を目指す」「物質を得ることが至上の幸福」「常に成長し収益を上げ続けることが正しい」という考えには無理があるのではないかと思います。というか小さい頃から無理なんじゃないかとうすうす感じ取っていたのだと思います。

だからと言ってお金を使わない自給自足の生活が善で、この社会全体が悪、みたいな極端な考えも甚だ理解しがたいものがあります(笑)

これまでには無い発想や考えがこれからもっと増え発生していくと思いますが、その中で大切なのはしっかりとした自分の考えだと思います。