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祇園精舎の鐘の声・・・

2013-03-30 00:36:11 | Weblog
自宅近くの桜並木の花が散り始めました。桜は散り際が見事だなあと毎年思います。人の一生と何か重なるような気がしてちょっと薄ら怖いくらい、美しく散っていきますね。そんなとき思い出すのは決まって「平家物語」の祇園精舎のくだりです。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす 
おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし
たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ

高校生のときなぜか暗誦に凝ってしまい、色々な名著、名文、暗誦の定番を片っ端から練習したのを思い出します。
今では半分も覚えてませんが、この祇園精舎~は今でも「心も詞もおよばれね」まで言うことができます。

この前吉祥寺周辺をゆっくり散歩してきました。良いお天気でしたし、平日なので花見客も土日のそれよりかは静かなんじゃないかと思い、自分なりに一人花見でも刊行しようと思い温かい紅茶を作り水筒に入れててくてく自宅から井の頭公園まで歩いていきました。
スマホで道すがら目についた植物を写真に収めていたら、咲いている花の種類が多いことに気づきました。家の軒先で育てられている花もあれば、野生で咲いている花もあり大小様々です。
桜を観る前にケータイの電池が切れそうになるくらい写真を撮りまくってようやく公園にたどり着きました。すると平日の昼間なのに人の多いこと!それでも週末よりかはおとなしいのかもしれませんが・・・。あんまり騒がしいようなら途中で帰ろうか・・・とも思いましたがとりあえず一番の見どころ(中心部の池周辺)まで歩を進めると・・・、まあ見事に桜がさきほこっているではありませんか。周りのざわめきが気にならないくらい見入ってしまいました。やはり一年に一度、この景色を見たくて人が集まるのもうなずけます。(中にはただお酒を飲み、騒ぎたいだけの人もいるとは思いますが・・・)

やはり日本人にとって桜ってちょっと特別な存在なのかもしれません。

もうすぐ4月に突入します。個展の準備もいよいよとなってまいりました。頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!