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養蚕農家カフェ桑の実 ブログ 鹿児島県唯一の養蚕農家(鹿児島県指宿市)

鹿児島県指宿市の里山にある「いぶすき紬と養蚕農家カフェ桑の実」
養蚕と織物、養蚕カフェの四季と日常を綴っています。

養蚕 平成23年 晩秋蚕 5齢3日目

2011年09月26日 | 養蚕
腰最悪です・・・

昨晩、電気治療からマッサージをして昨日よりはマシです。


今晩から給桑の量がとてつもなく増えます。この飼育台上面まで積もれた桑。一晩で喰いつくします!



9月の下旬ということもありますが、本日鹿児島にしては日中の気温も低く室温も23℃ほど最低も19℃ほどじゃないでしょうか。

5齢期的には、いい気温なのかもしれません。



食欲もあり、サイズも既に5cmは越えています。明日から桑量も最盛期を迎えます。


腰がもつか心配です(笑)


上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 5齢2日目 『やらかしてしまいました・・・』 

2011年09月25日 | 養蚕
本題ですが、ついにやってしまいました・・・

充分に気をつけここ数年、しばらく遠ざかったいたのですが。

それは、「ギックリ腰」です。

20数年前から仕事柄もありますが、以前は月に数度も癖のようにやっていました。

疲れが溜まるとなりやすいようです。もちろん年齢的もあると思います。

この一番忙しくなるときに・・・。あと、7日間ほど騙し騙し頑張らないと。



さて、5齢2日目を迎えると食欲が日増しに伸びてきます。

朝方の冷えも若干収まったのもありますが、予想以上の気持ちいい食いっぷりです。



明日は、最終の拡座と蚕体消毒です。


遅くちの蚕が本日4齢の眠に入りました。


上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 5齢1日目

2011年09月24日 | 養蚕
早朝5時。蚕が起き揃ってましたが、寒いせいか動きが鈍いです。

しかし、5齢1日目久しぶりの桑で食欲旺盛です。

蚕が桑を食べるときの音が大きくなりだしました。


画像は朝の給桑時です。

5齢期の約一週間と上簇作業(蚕を回転簇に移す作業)、養蚕で一番忙しい期間に入ります。

29日から雨の予報なのでその前に回転簇の準備をしないと。


PM0時の給桑時です。

栄養ドリンク買いだめしました。早朝4時起き、頑張ります!


上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 4齢5日目 眠

2011年09月22日 | 養蚕
今日は久しぶりに天気に恵まれました。が、26℃しか上がらず、風があると冷やい。

しかも、朝方の最低気温(蚕室)なんと15℃! 指宿でこの時期には珍しくかなり冷え込みました。

低温は蚕にあまりいいことありません。


眠中に入り蚕体消毒。白いのは、変な薬剤ではありません。ただの石灰です。

先日の反省の件で、今日一日中その手直し作業で追われました。次回は気を付けます。


遅くちの蚕。まだ4齢なかば程でしょうか。

3齢からバラつきが目立ちましたが、思った以上に遅くちになりそうです。


明日の朝、大部分が眠から覚めていたら5齢期のはじまりです。

この5齢期で、飼育で消費する桑の量の8割を食べ尽くします。養蚕で最も忙しい時期になります。

5齢期は8日ほど。それが過ぎると蚕が糸を吐き出し繭をつくりだします。



上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 4齢4日目 眠入り

2011年09月21日 | 養蚕
お昼過ぎから、早い蚕が眠に入りはじめました。


画像は、17時頃です。

蚕の眠前の見極めが出来ずに、給桑量の誤差が出てしました。

眠入りに若干気づいていたのですが、どちらを優先するか考えてマニュアルを優先しました。

わかっていたものの、気温・天気・湿度と毎年違うものなので飼育標準表の通りにはいかないものですね。反省・・・
しかし、これでまたひとつ勉強になりました。


明日の早朝、この秋初めて20℃切りそうです。


上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 4齢4日目 

2011年09月21日 | 養蚕
昨晩は、フラの練習。まだまだ基本ステップの練習。

意外とメンバーみんな楽しそうです(笑)


本日は、ようやく雨も上がり久しぶりの晴れ間が時々顔を出します。

しかし、曇り時々晴れの天気。 太陽が隠れると風もあるので肌寒いです。

本日の最高気温27℃。 この時期のこの気温は珍しいです。





眠の前でかなり食いも落ちてきました。 予定通り、明日から眠に入りそうです。


鹿児島県内の新しくオープン予定の道の駅から商品出品の依頼がありました。

資料を送っていただけるようで、詳細はまた後日。


上原達也

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養蚕 平成23年 晩秋蚕 4齢3日目 

2011年09月20日 | 養蚕
朝から大雨。桑取りもずぶ濡れでした。

昼から台風の吹き返しか、かなり強い風が吹いてきました。夕方にはだいぶ落ち着いて。


桑の食事のたびに大きくなっていくのが分かります。

ようやく雨が明日からおさまるようです。

蚕体消毒の後作業時に、ちょいとやらかしてしまいました。自己反省です。

次回の飼育時には気をつけます。


上原達也

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春と晩秋 どちらがいい繭なのか

2011年09月19日 | 養蚕
養蚕は、多回育といい年間に4蚕期以上飼育できます。

基本的に多回育とは、春蚕・夏蚕・初秋蚕・晩秋蚕・晩々秋蚕のことを言います。

(ちなみに、鹿児島県では温暖な気候で年間最高11回飼育していたそうです。それもあったのか、全国でも3番目の養蚕県だったそうです。)


呉服業界では、ちょいと糸をかじった方は一番いい生糸は春蚕だと言います。

果たしてそうなのでしょうか。


一年で季節的にいい飼育期間は、春蚕と晩秋蚕になります。

春蚕飼育期間は、桑葉も柔らかく、飼育期間も長く、繭も大きく、解じょ(糸の解れ)もいい繭が収穫出来ます。

晩秋蚕は、蚕の成長気候的には年間通して一番いい季節です。気温が高いので成長が早く、春蚕に比べると
飼育期間は短くなり大きさも小ぶりになります。

しかし、私自身が座繰りから手織り紬を作る過程でその違いは感じません。


今も養蚕されている地域には、出荷した繭の検定があります。その検定基準は平成5年に改正されたものですが、おおまかに3項目に分けられます。

①繭の選定(不良繭の割合)
②解じょ率(生糸のほぐれ具合)
③生糸歩合(繭の生糸割合)

上記の3項目から、繭に格付けがつき 5A~E まで9段階に分けられます。

この検定基準に、生糸から絹糸に加工したものや織物になったときの関係があるのでしょうか。

返って、晩秋蚕のほうが蚕が吐き出す糸が細繊維になり、生糸として撚糸・精練して絹糸になった場合は優れていると私は思います。


書く出すと長くなるので、この辺で。頭の中になるものだけで書いてますので、記憶違いがあればすいません。

私の中で一番いい糸は春蚕・晩秋蚕関係なく乾繭していない生繭です。

なにはともあれ、蚕が命をかけて吐き出した糸。大事に使いたいものです。

また後日、資料を調べて改めて書きたいと思います。


※ ちなみに、いぶすき紬は生繭で紬を作っています。


上原達也

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