香川県綾歌郡宇多津町、道の駅うたづ臨海公園内にある復元塩田のすぐ北に行幸記念碑がある。
文面は以下のとおり。
(表面)
昭和二十五年三月十六日 行幸記念碑 扶桑塩業協同組合
(裏面)
当地塩田は延享元年、今より二百有余年前既に一部築造せられ、明治年間に完成を見たるも、製塩方法は長年平釜式により個々に煎熬し、旧態依然たるものありき。
この時にあたり、扶桑塩業協同組合の根幹をなしたる宇多津塩業小作人組合及び、之を母体とせる宇多津塩業小作人共同購入所は、塩業民主化の全国的先駆者として、当時の社会的情勢上幾多の困難を排し、心血の苦闘を経て漸く創設せらるるに至れり。
爾来十有余年の間、塩生産売の低?化と企業合理化を図るべく、合同製塩工場の建設を再三計画せしも、戦争其の他各種の事情より実現を見るに至らざりしが、終戦後特に塩業改革の必要に迫られ、昭和廿一年十二月遂に土器安達の両塩田を合同し、扶桑塩業協同組合を設立すると共に真空式機械製塩工場を建設することに決せり。
時恰も経済界未曾有の混乱期にあたり、幾多の障害累積し、工事の完成頗る難事たりしも、着工後一年有余関係者一同の献身的努力により、昭和廿三年五月漸く竣工せり。
伝統と歴史を有する当扶桑塩業協同組合に昭和廿五年三月十六日、親しく
天皇陛下 の行幸を仰ぎ、当地塩田並びに工場を御視察賜る。
茲に行幸を記念すると共に今後益々研鑽改良に専念し、塩業の発展と父祖伝来塩田育成の為、精進努力せんことを期す。
碑表真屋象南裏真屋哲山書之。
平成23年6月撮影。
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うたづ臨海公園【宇多津町】
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行幸記念碑1【宇多津町】
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