風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆高槻市の9月議会は、 京大農場問題で大紛糾となったようである。

2011年11月19日 | ☆ 風信子の高槻情報
昨夜のブログ記事のより詳しい内容をご紹介します。

まず、高槻市議会議員の野々上愛(ののうえあい)氏のブログ、2011-9-25執筆の議会報告です。
 
 京大農場問題で大紛糾の9月議会 
 高槻市議会9月定例議会についてです。最大の争点は、京大農場問題です。
 阪急高槻市駅から京都方面へ徒歩10分ほどの所にある広大な緑の空間の行く末が大きな問題となりました。138億円をかけ京大農場を防災公園として取得する議案が提出されたのです。

 事の発端は2003年。奥本前市長「京大農場にサッカースタジアムをつくりガンバ大阪のホームタウンに!」と言う驚きの選挙公約を掲げた事から始まりました。
 
しかしその後この話は一向に具体化しません。その間に都市再生機構(UR)を介して京大農場を取得し、防災公園として整備する構想が持ち上がり、ガンバの問題は店晒しになりました。そして今年2月に京大農場の下に眠る弥生時代の遺跡の範囲が確定され、突然「100万人の劇場公園」と言うコンセプトが掲げられ議論が急展開したのです。

 しかし今回の議案は問題点だらけ。京大と高槻市の間にURが入り、単純な土地売買ではなく中身が不明の「防災公園整備費」が上乗せされた金額が138億と割高な事。かつて高槻で同じ仕組みで行われた工事は落札率が不当に高かったことが指摘されています。
 また今回提案の京大農場部分の面積が16ha、北側のJRまでの民有地が6ha、トータル22ha、甲子園球場約4個分の広大な面積の活用見通しが立たないまま”取りあえず”土地だけ買う、と言う事が提案されている点も大問題。市のスタンスはとにかく土地を取得して上面の利用形態は後で考えますと逃げ腰です。
ガンバ大阪や後援会がスタジアム建設に向けて署名活動など具体的な動きをしているのに、その事に対して市は知らぬ存ぜぬの態度です。

 138億円の大半を起債(借金)でまかない、20年以上かけて支払ってまで買う土地についての議会への十分な説明がなされず、プロセスへの市民参加が圧倒的に不足している点など多くの問題が指摘され、9月14日の総務消防委員会でこの問題は異例とも言える継続審査となりました。
今後の扱いは未定で、年をまたいで再提案されるとも聞こえてきます。

 一部報道ではガンバは吹田市とも交渉中ともされています。また京大農場の移転はいつ実現するかなど、改めて問題を整理して市民のみなさんと一緒に議論を進めていかなくてはなりません。

このように、とても分かりやすく最初からの経過が載せられています。

 記事にある、後援会がスタジアム建設に向けて署名活動ということは、「高槻にサッカースタジアムを推進する会」が存在しており、
 8月末日に集計致しました署数の結果につきましては、総数で66,681人ものご署名を頂きました。この集結された皆さま方の熱い思いが実現の運びになるものと信じて、9月2日(金)関係機関(市行政・市議会)へ中間報告として提出させて頂くとともに9月14日(水)濱田剛史市長宛てに当日現在 署名数67,228人をもって要望書を提出させていただきました。
本件につきましては、9月15日付の各日刊紙朝刊(大阪版・北摂版)に掲載されたところであります。


とあるから新聞等で報道された周知の事柄であるので、なぜ、高槻市がその事に対して市は知らぬ存ぜぬの態度を取るのかが不明です。

また、京大と高槻市の間にURが入りということについては、http://www.tsuu.com/10/kyogi/に詳しいです。

 高槻市は、京都大学とUR(都市再生機構=国土交通省の外郭団体)との3者で、平成21年9月に、高槻市が京大農場を買い取る約束を含む合意書を締結してしまいました。なぜURが絡むのか。それは、史跡指定される範囲以外の土地については、いったんURが取得して、公園や箱物(運動施設等)を建設した後に、高槻市に売り渡すという形等でなければ、国土交通省の補助金を受けられないからです(国の補助金で外郭団体が儲かる仕組みになっているのです…)。


ということであり、官僚というのは本当に懲りない面々です。

さて、この問題は9月議会では審議継続となったらしいのですが、とうとう11月16日のには市長により「取り下げ」ということになったとのことです。

これについては、同じく高槻市市会議員の二木洋子(ふたき ようこ)氏のブログ:「わさび通信」に詳しいです。
 11月16日 (水) 3議案取り下げ 
 午後1時からは、総務消防委員会が開かれ、傍聴しました。案件は、京大農場の用地買収・整備に関して、継続審査になっていた3つの議案についてです。継続審査になったのは、整備内容が明らかでない(用地を買っても何を建設するか明らかでない)ためでした。
 冒頭、市長から、いったんこの3議案を撤回したいとの発言がありました。理由は、9月議会でのさまざまな指摘を真摯に受け止め、市長は上面利用の検討に一定の期間が必要だと判断し、京大とUR(都市再生機構)に、上面利用が決まる段階で進めることも考えたいと申し入れたものの、3者の間で調整がなかなかつかないためとのことでした。また、3者間での合意ができていないため、上面利用の検討委員会もまだ発足していないとのことでした。

委員会では、市長の議案撤回に対して、全員賛成で、了承されました。この件は、12月議会の本会議で、再度、諮られる予定です。

正直、3議案が取り下げとなり、ほっとしました。土地を買ってもその上に何をつくるか(上面利用)が決まっていない以上、整備費も含めた予算を議案として提出することには、とにかく無理がありました。
 市長は、議案の撤回は不徳の致すところと述べられましたが、大きな決断だったと思います。
 今後、京大農場が木津川市に移転されるなら、跡地は、これまでと同じように「農」のある風景として、市が積極的に利活用すべきだと、私は考えています。当分は、これまでの経過を踏まえ、新たな枠組みができるのかどうか、見守るほか仕方がありません。
 


 ガンバ大阪の新スタジアム誘致は時間の掛かる高槻市を外して、吹田市へと流れていきそうな気配です。

ここは、やはりじっくりと考えて遺跡公園を中心とした保存公園とするか、農大に残ってもらうかが良いと思われます。

それにしても、移転地の木津川市の地質が悪いために京大では高槻の農場の土を剥がして持っていくつもりだと聞くと、一番の迷惑をこうむったのは京大農学部かも知れません。

長い間の研究実績があるのでオイソレとは移転できないと困っていたということですから。

参考資料:

「高槻ご意見番」

http://www.tsuu.com/





 
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