高橋靖子の「千駄ヶ谷スタイリスト日記」

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5月31日 紫蘇(しそ)

2005-06-01 | 千駄ヶ谷日記
テレビの番組で紫蘇の効力!というのをやっていた。理屈は忘れたけど、ゾクゾクするほど身体にいいみたいだ。
番組でレッドのグレープフルーツがいいといったら数週間はスーパーからレッドのグレープフルーツがなくなる。高野豆腐、蓮根、みんなそう。
私はしつこく高野豆腐も、すって蒸した蓮根も続けている。今朝もグレープフルーツ、食べました。
それにこんどは紫蘇ですよ。

友だちが松本に出張で、地元の大きな種屋に寄ってくれたけど、なんと紫蘇だけ売り切れ。アレコレ探したけど、結局、灯台下暗しで東急ハンズに一袋150円の「アタリヤのタネ」があった。
「ゴールデンウイークは紫蘇の種の蒔き時」と聞いたので、即やってみた。
空き箱と植木鉢用のお皿の苗床にこんなにいっぱい芽が出た。3週間目、赤紫蘇と青紫蘇があるけど、赤紫蘇はもうかすかに紫蘇の香りがする。

子供の頃、母が塩もみした赤紫蘇に包んだおにぎりをつくってくれた。
その香りと塩味がおいしくて「もうひとつちょうだい」とねだった。母はしらん顔して台所の仕事を続けていた。
あの頃は無駄なお米なんてなかったのか、単に無視されていたのかわからなかったけど、大人にあんまりおねだりしちゃいけないのだ、と納得した。

今、粟(あわ)ぜんざいに凝っている。
粟と小豆を別々に炊いて、塗りのお椀にいっしょに盛る。
そこまでは京風なんだけど、スプーンで食べたほうが食べやすいので、そうしちゃう。自分で作るとおねだりする必要がないので、どんどん食べてしまうのが困る。
残った粟は同じく残りご飯といっしょにおかゆにする。これもおいしすぎるのだ。

紫蘇は一日20枚食べると、血液サラサラといってたけど、収穫期には一日100枚ぐらい食べないと追いつかなくなりそう。一枚の紫蘇の葉に包まれたあのおにぎりのほうがよかった、って思うかもしれない。