はや1学期の「おはなしのへや」も最終となりました。
楽しみに待っているおちびのところに、
もういちど行くことができて、よかったです。
先週は雨が降ったりやんだりの毎日が続きました。
「せんたくものが乾かない~って、お母さん困ってない?」って聞くと、
「言ってる~」「扇風機まわしてかわかすんだよー」などなど
口々に教えてくれました。
そこで、こ~んなことができたらいいな♪の本を。
「くもりのちはれ せんたくかあちゃん」
さとうわきこ 作・絵 (福音館書店)
雲の上は晴れだから、大凧をあげて雲の上に干しちゃおう!
せんたくが大の大の大好きなかあちゃんの、
こんな面白い発想が、子どもたちの目を丸くします。
前作「せんたくかあちゃん」もそうですが、
どんどん干されていくせんたくものの、細か~い絵が
楽しいんですよね。子どもたちは実によ~く見ています。
そして、今作にもかみなりさんたちが登場します。
「へんなおにぎり」
長 新太 作 (福音館書店)
息抜きに、短いナンセンス絵本。
雲のかたちが手に見えます。
そしたら、その雲の手が、山をおにぎりにしちゃいました。
次に町へでかけたく雲の手は、今度は何をおにぎりにするのかな。
「ありえ~~ん」と大笑いする子どもたちの顔を見るのが、
とっても楽しいです。
「ちいさな くれよん」
篠塚かをり・作 安井淡・絵 (金の星社)
折れて短くなって捨てられた黄色のくれよん。
それでもまだ何かの役に立てるかも、と外の世界に出かけます。
自分のからだをどんどん使って、みんなをしあわせな気もちに
してあげたくれよん。とうとう豆粒ほどになってしまいました。
そのとき、夜空にひとつ、輝きの鈍い星を見つけたくれよん。
自分のからだを全部使ってでも、あの星を明るく元気に光らせて
あげたい。そう思った小さなくれよんに、大きな大きな力が
わいてきました。
あたたかいタッチの絵と文と、
くれよんの気もちが、とってもとっても大好きな絵本です。
子どもたち、最後はし~~んとなってしまいました。
「ひよことあひるのこ」
ミラ・ギンズバーグ・文
ホセ・アルエーゴ、エーリアン・アルエーゴ・絵
さとうとしお・訳 (アリス館)
これも、毎年1・2年生には必ず読んであげる、大好きな絵本。
いっしょに生まれたひよことあひるの子。
ひよこは、先に生まれたあひるの子を見て、
なんでもマネをします。
あるとき、あひるは川で泳ぎに飛び込みます。
「ぼくも!」さあ、ひよこはどうなるかな?
あひるは、溺れたひよこを助けたあと、
また川へ泳ぎに出かけます。
ひよこは・・「ぼくやーめた!」
といって、ちょうちょを追いかけに行きます。
このひとことが、いいんですね。
いつも仲良し、何でも一緒、もいいけれど、
何でも同じにできるわけじゃない、
「自分は自分」であることも大事なんですよね。
そんなことがいつかわかってくれたらいいな~と思って読んでます。
もうすぐ夏休み。
みんな、いい本にたくさんめぐり合えるといいな。
わたしも、この時期選書に迫られることはないけど、
できるだけ、いろいろな本を手にとってみようと思います。