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Dollhouse&Miniature HARVEST TIME

ドールハウスとミニチュア作品と日常近況報告ブログ

(5)父の絵(夕映え)

2017-10-01 | 実家ネタ

実家から帰宅中、電車の中。

 

父が亡くなってから、名古屋回りの実家行きを、岐阜回りに変えてみた。

 

病院からの電話に、主治医の先生からの電話に、ドキドキピリピリがなくなって。

乗換え4回片道三時間の道中も、少し気持ちがゆるい。

 

  「夕映え」4号

 

 

なんかみたことあるな~、この感じ。

 

と、スマホの画像探してみた。

 

 

 

今年の初め、入院先の病院からの帰り道。

なんとも言えない気持ちで押したシャッター

 

ここから、左に視線を移した先辺りかな?

 

 

父の絵のネタ更新。

いつもよりマメな更新のせいかはわからぬが。

私のネタ更新より、アクセス数増えてる(笑)

 

 

うれしいけど、フ・ク・ザ・ツ  (苦笑)

 

 

しつこいようですが、11月東京ギルド・ミニチュアショー行きますよ  

 ( 本来、こちらが主力ネタ )のはず 

 

 


(4)父の絵 (八日目の蝉)

2017-09-28 | 実家ネタ

先週末から、父の絵のこと、母のことで実家に通い詰めた体力勝負?? の5日間。

(筋肉痛...って)(笑)

 

2階から200枚近い絵をおろすだけでも、なかなかの運動量。

(あっ、さすがにこの作業は、主人と三女の手伝いあり)

 

帰宅してからの夜は、パソコンにしがみつき。

朝、また電車に乗って、5回乗り換えコース。

今月、来月、スケジュール見たら、ほとんど家にいてません...わたし。

(主婦業こなせる旦那さん、三女のおかげというか、ひょっとしてわたしおらんでもええ?)

 

なんて、ぼやいていては、父の遺作展、ご尽力、ご協力いただいている皆さまに申し訳ございません。

(陳謝)

母のことも、ケア・マネさん、医療関係のみなさま、お時間作っていただいて、今とこれからの母のことも相談させてもらいました。

本当に、どこまでいっても「つづく...」なのです。

 

 

 

 今日は、「遺作展」のご案内のはがきに使っている絵のお話を。

(あっ、虫関係苦手な方、そんなにリアルではありませんが、スケッチ程度も苦手という方、ちょっと下の方に3枚ほどありますのでお気を付けください)

 

 (あっ、最後は、もうわたしのぼやきになってます) 

 

 

   タイトル : 「八日目の蝉」

 

DMに使う絵を、どれにするかは迷いがありました。

代表作と言えば、「雨宿り」の、一連の手法を使った作品になるのか...と思いつつ。

 

 

亡くなる少し前、父に、この絵を探してくれと頼まれていたのですが。

きちんと整理されているとは言い難い、実際には200枚をゆうに超える絵の中から、この1枚を探し出すのは、至難の業。

そのころは、父のことはもとより、(ひょっとしたら、それ以上に)母の精神状態のフォローに、(情けないけど)心身ともにいっぱいいっぱいに近かったわたしには、その作業をするのはとても厳しい状態でした。

それでも、わたしの家族が来てくれているときに、みんなで探してみたのですが。

その時には、どうしても探し出せなかったのです。

 

 

その後、父が亡くなったあと、「遺作展」に向けてのリスト作りをしている中でやっと出てきたこの1枚。

「おじいちゃんの言ってた絵、これやない?」と、三女が抱えていた絵。

タイトルと合わせて見たとき、あまりにも切なくて、泣きました。

 

 

 

2011年の作品。

高齢にさしかかって、自分の人生の残りが見えてきたようなときから。

あとどれだけ自分に時間があるのか、あとどれだけの絵が描けるのか、あとどれだけ新しいことが出来るのか。

父がいつも口にしていたその想いが、そこにあったように思えたのです。

 

 

その想いを少しでも支えていきたいと、わたしも家族も、随分とがんばってもいたのですが。

ある意味、父の身勝手さは、家族には、しんどい時もありました。

そして、肝心なことは、ぜ~~~~~んぶ、丸投げして逝った父。

 

亡くなってからのこの数か月。

「父、わたしに感謝しろ」 そんな言葉を何度も投げかけたくなるのに。

 

もう、言う相手がいない。

ほんまに、ほんまに勝手なんやから。

 

それでも嫌いになれない。

まだ泣ける。

腹立つな~。

困ったもんだ (泣笑)

 

 

 追記 : あっ、自分の仕事もせねば、です。

      11月東京のギルド・ミニチュアショー、がんばっていきますよ。

      よろしくお願いします 

 

 

 


(3)父の絵 (画家)

2017-09-26 | 実家ネタ

週末から、実家通い。

 

父の絵のこと、母のこと。

頭のなかはワチャワチャは、いつものこと(笑)

 

 

タイトル  「画 家」(10号)

 

いつも被ってた帽子。

首から肩の線。

どう見ても、父の後姿。

 

実際の父は、こんなにガタイは良くない。

背は高いけど、もっとヒョロっとした細い人。

 

イメージ違うけど。

見ればみるほど、父の後姿。

 

 

 

いつも、何が入ってるの?!

って、言うくらい、重いリュックしょって、どこにでも出かけてたね。

 

そういう私も、なんで~💦 って位、いつもカバンが重くなる

 

なんか、いらんところばっかり、似てもうたかも(笑)

 

 

 


(2)父の絵 (雨宿り)

2017-09-23 | 実家ネタ

 

 今日は、父の絵 「雨宿り」(50号)のお話を。

絵の全景は、前回のブログで掲載しています。

 

この絵の、雨と田んぼの直線、そして、絵の上の方の木立の中、透けて見える屋根。

その表現は、マスキングテープを使って、計算にけいさんを重ねて、描かれています。

 

あまりの細かい作業に、( よ~、やるな~ )というのが素直な感想だったりしたけれど。

ただ、その後も随所に出てくるこの作風は好きで、「創作する人」というところでは、素直に尊敬していたのだと思います。

残念ながら、そういうことを素直に口にしあうような父と娘の関係でもなかったのですが。

それは、2013年に書いたブログの記事「父の絵」「父の絵その後」に書いています。

 

この絵の母娘は、わたしと、わたしの娘3人、そして弟の娘だと父に言われた時、そういうことを絵の中に入れてくるタイプの人だと思っていなかったので。

意外というか、そのときは、( ふ~~~ん )なんて、軽いリアクションだったように思うのです。

 

この絵、実はリスト作りをしているときに、家の中からは出てこなくて、かなりがっかりしていたのですが。

父の友人の方が、市役所に展示されている絵があると、つれていっていただいて発見。

 

今頃のね、こうして話す気持ちは、父にとっては ( 遅いわ! )って感じやろうな、と思いつつ。

 

父が、亡くなる少し前、わたしの作品の画像をみて、しばらく何も言わなかったけど。

やっと聞けたひとことが 「成長しとる」 でした。

娘をほめるということがほんとにない父だったので、このひとこと、うれしいはずなんだけど。

返した言葉は 「あたりまえやん」でした...( あ~、ほんまに残念な娘? )

 

 


(1) 父の絵 (雨宿り)

2017-09-22 | 実家ネタ

日中、まだ暑さが残ったりはしてますが。

朝晩は、涼しいというよりは、「朝晩冷えますね」になってきたよう。

季節の変わり目、みなさま、体調崩されていませんか?

 

今年の5月に亡くなった父の絵の「遺作展」

 

父の絵のお仲間の方たちのご尽力で、10月遺作展をさせてもらうことになりました。

  ※(2017/10/11 ~ 10/15 終了しました)

 

 

ご案内のはがきは、2パターン。

父にとっては「孫」の、わたしの三女が作ってくれました。

 

まだ、気持ちは追いついて行かないのですが。

この展示のために、絵はもちろん、スケッチブックやら、絵の資料やら写真やらの整理、リスト作り。

そんな中で、わたしの記憶にないものもいっぱい出てきて(たぶん、そんなことの方が多いと思うけど)。

わたしの娘の方が知っていたりで、なんだかんだと話しては、笑えたり、泣けたりな作業です。

 

「 雨宿り 」

今は、市役所に展示してもらっているこの絵は。

2000年、「一枚の絵」という美術雑誌の「現代洋画精鋭選抜展」で、最高賞をいただいた時と同じようなモチーフで描かれているのですが。

絵に描かれている、母と娘の姿は、わたしには思い出の一枚です。 

 

今日は、時間も遅くなってしまったので、絵のことは、また改めてご紹介させてください。

 

しばらく、更新、このタイトルで続くかと思います。

本来の、ドールハウス・ミニチュアネタからは、少し離れて、申し訳ない部分もあるのですが。

「創る」の部分では、共通することもあるのでは...という想いもあって書いています。

 

また、よろしかったら、寄っていただけると嬉しいです 

 

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「プロフィール」

1931年     秋田県男鹿半島の禅寺に生まれる

1948~55年  一陽会会員の葛西康氏に師事

1956年     秋田大学鉱山学部卒業。 筆を置く。

1990年     油絵制作再開

1991~92年  犬山市民展 奨励賞受賞

1993年     同展にて市長賞受賞

1994年     同展にて議長賞受賞

1995年     第20回愛知県文連美術展 特選

1996年     第21回同展 特選

1997年     第22回同展 特選

1998年     第27回 現代洋画精鋭選抜展(「1枚の絵」主催)入選

           第20回愛知県文連美術展 (洋画部門・最高の美術展賞受賞)

           犬山市文化協会 洋画界代表

1999年     犬山市民展・審査員となる。

2000年     第29回 現代洋画精鋭選抜展 最高賞受賞(「1枚の絵」主催)

以降、「1枚の絵」掲載、犬山市市民展審査員を務めるなど、絵を描くことを続けていましたが。

2017年5月6日に亡くなりました。

享年 85歳

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父への供養と、生前お世話になった皆さまへの感謝の気持ちと。