このところの暑さ、ちょっと厳しかったけど。
めけずに行ってきました。
一週間ほど前の東京、歌舞伎座。
今日は、やたらと長いのですが、お付き合いいただけたら嬉しい...。
「七月大歌舞伎」!!!
実は、大歌舞伎は、年末まで待とうと思っていたのが。
玉三郎さんと、海老蔵さんの共演を知って…。
年末まで、待てず...。
昼の部が、「夏祭浪花鑑」
夜の部が、「天守物語」
どっちにする~~~~?
「夏祭浪花鑑」 は、海老蔵さんが、休暇中の勘三郎さんを、アリゾナまで追っかけて。
稽古をつけてもらったエピソードありで、気になっていた演目。
「天守物語」は、玉三郎さんの富姫が気になる...。
(って、迷うほどまだ知識もないんだけど)(笑)
ただ、初心者ながら、海老蔵さんの「夏祭り…」は、この先もまだ海老蔵さん的に育てていきたいお役のような…。
「天守物語」の共演で観られるのは、この先どうなんだろ…って、初心者ながらの淡いカンのようなもので。
一緒に行く友達とも相談して、夜の部の「天守物語」を予約。
歌舞伎の演目や、配役はその時々のものもあるようで。
10数年ぶりとか、数年ぶりなんて言葉が載ることも多くて。
何を選んで、何をあきらめて。
この先、観る機会に恵まれるか、観る機会を逸するかは、もう「ご縁」のことのような気もします。
初めての歌舞伎座。
地下にある「木場町広場」、思っていたよりも広くて、お祭りを思い起こさせるにぎやかさ。
お土産物屋、グッズ。
その月の演目に合わせたものもあって、ついつい、見て回ってしまう。
ソフトクリーム、おいしそうやった...。
歌舞伎座に入る前に、イヤホンガイド借りて。
歌舞伎座のロビーでは、筋書(プログラム) 1冊1,300円を購入。
二階ロビーのたい焼き…小腹のすいた時間帯…誘惑が~
(気になるのは、食べ物ばかり?)
でも、どちらも人気のようで、列が出来ていました。
食事は、休憩時間に、そのまま席で食べられるので、近くの銀座三越、デパ地下で調達。
休憩時間だいたい30分ほどなので、外に出たり、お店で食事...の余裕は、まだ無し。
今回の大歌舞伎は、「中車」(香川照之)さんお目当ての方も多かったような。
半沢直樹以来? 「顔芸」なんてキャライメージは、舞台にうってつけかもとは素人考えのようで。
歌舞伎を長年観られている方からは、辛口な評も。
現代劇と「古典」との間の違いとか、表現の仕方の違いとか。
それでも、現代劇の役者としての力量を認めての、今後の大化けを期待する声も多いよう。
演ずる側はもちろんだけど、観る側にも奥の深い世界なんだな~と、実感。
(わたしなんぞ、まだ見られるだけで、感動してます)(苦笑)
そして、個人的にお目当ての玉三郎さん、登場のシーンから、いきなりの人間離れの足さばき。
足、床に着いてます? って思うくらいの浮遊感。
まだ自分が高校生くらいの時(昔過ぎる~)に、初めて見た、写真の玉三郎さんに、魅かれながらも、そこから数十年。
やっとお会い出来た...みたいな。
敷居が高いような気がして、気になりながらも、いつの間にか「縁」のないものと思ってきたのが。
なんだかね、一度は遠く離れてしまった縁が、時を重ねて、またご縁がきたみたいな...。
(って、オイオイ「戻っておいで~」って、自分でつっこんでしまう)(笑)
ただね、ちょっとまじめな話。
生きてるって、いろんな出会いも別れもあって、うれしいことも悲しいことも。
生きていた先に、また出会えるご縁もあるんだな…と、ふっとね。
思ってしまったという。
(なんか、おかしなこと言ってたら、ごめんなさ~い)(苦笑)
玉三郎さんと、海老蔵さんのカーテンコールに、鳥肌たつくらい感激。
ただ、歌舞伎座でのカーテンコールは、古参のファンの方からすると、ありえないというか、
あってはならないもの? な感じでもあるようで。
昨日、海老蔵さんのブログに、初めて玉三郎さんが登場。
それも2回も!
玉三郎さんがブログに出ることはないだろうなと思っていたのに。
「歌舞伎」をもっとたくさんの方に知っていただきたい、そんな気持ちでの登場のよう。
「敷居の高い」ものから、もっと「気楽に楽しんで欲しいと」いう思いと、守るべき伝統というものの狭間で、演じる側も、観る側もいろんなせめぎあいがあるのかな~
と、まだ単純な喜びしか知らない初心者としては、この先が、また楽しみ。
この1年の間に、上の娘ふたりが嫁いで。
やっと子育てから解放されたような。(もう十分おとなな娘たちだけど)
少し、ホッと息を抜けたこの年。
ちょっと大人の夏休み、してきました。
いずれ、孫だ、親の介護だと、そんな気忙しさがまたくるかもしれない。
自分の人生の中で、つかの間かもしれない今を、楽しめたらいいなと思いつつ。
長々と、読んでいただいて、ありがとうございました。
おとなの夏休み編。
もう、あとひとつ、ふたつのお話にお付き合いいただけたら、うれしいです。