皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)が学習院初等科に通常の登校ができなくなっている問題について、一部の論評者・マスコミの報道・週刊誌等の取り上げ方にちょっぴりいらだちを、私は感じていました。
勿論、皇室に関わる問題ですから、国民の高い関心が寄せられるのは当然で、マスコミもほっておかないでしょう。
『愛子さま不登校問題』が公になってから、興味本位の推測報道や、児童に対する悪意を含む内容が週刊誌を中心に、教育的配慮など眼中にない報道が為されています。

独特の芳香を放つジンチョウゲは、かなり長く咲いています
愛子さまの祖父・祖母であられる天皇、皇后両陛下に対して、野村一成・東宮大夫が報告した概要が3月11日に報道されました。
まずその内容を載せましょう。
『両陛下は東宮大夫から9日に問題の報告を受けた際、雅子さまや愛子さまを気遣ったうえで「事柄が愛子さまと学校、さらには数名の児童ともかかわりをもつことから、いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」と語ったという。宮内庁東宮職は、両陛下やご夫妻の考えをふまえ、学校側と協力して今後の対応を進めたいとしている。』…朝日新聞
孫である愛子さまと皇太子ご夫妻を気遣いながら、教育的配慮を求めた両陛下の、短いお言葉ではありますが、極めて常識的なそして慈愛に満ちた内容に、私は一種の感動さえ覚えました。
首相となった者の適性や、様々な分野における指導的立場にある者の、人間性に疑問符が付くご時世で、今回のお言葉から推察される両陛下の人徳に、一国民として誇りを感じた次第です。
付け加えておけば、『天皇制』に対する日頃の私の考えは、どちらかと言うと諸手を挙げて何でも賛成の立場ではありません。

散歩道に咲くボケの花
それに対して、『愛子さま不登校問題』の論評の中で、その発言者の知性と人間性を疑う内容のものもありました。
世の中でその言動に対し、人々の批評の対象とされて当然の人たちがいます。
たとえば、言論・著述・政治を生業(なりわい)とする人たちです。
その部類に属する人たちは、自分の考えを明確に発言し世に問う作業を通して、その存在価値を高めます。
自分の主張を世に問う人たちは、言ったことや行ったことが、人々の評価や批評にさらされることは当然のことです。
ちょっと前置きが長くなったのは、私のブログでは、『個人攻撃的な内容』は書かないと、ブログを始めるときに決めたことの、例外事例であることを強調したかったからです。
かつてヤンキーであったことを売りに、参議院議員に上り詰めた男・義家弘介について、今日のブログで取り上げます。
この人物は、ヤンキーとして多くの人に迷惑をかけ続けてきたわけですが、そうしたことをまじめに考えれば、本来ヤンキーであったことを売りにすべきではありません。
ヤンキーであった者が更生して、まっとうな人生を送るようになることは、無論賞賛すべきことでしょう。
しかし、迷惑をかけた人たちに懺悔することなく、元ヤンキーを売名行為にすることは、やはりその性根が直っていないことを意味します。
もっと驚くべきことは、そのような人物を政府の教育再生会議の担当室長に抜擢した旧政権党・自民党のほうが問題で、本人もさることながら、その取り巻きも問題です。
「携帯に出ないやつは出席停止だ」・「メールを見たやつは出席停止だ」など、携帯電話の着信を声で知らせる有料の「着ボイス」に、義家弘介自らが悪ふざけの録音をしていたことは、皆さんの記憶に新しいことです。
こうした言動を考えると、まさに周囲を不快にさせ、迷惑を顧みないヤンキー的性格の持ち主であり、本来教育者として適格な人物であるかどうか疑問です。

散歩道の公園の梅がまだ咲いていました
今回の『愛子さま不登校問題』に対する、このヤンキー参議院議員の言動に、私は怒りさえ感じました。
新聞報道は、以下のような内容です。
「ヤンキー先生」こと自民党の義家弘介参院議員(38)は、愛子さまのニュースを知り「あまりに信じられないことで、体が震えた」と語った。宮内庁の会見や学校側の記者会見の内容を注意深く見守る中で、最も疑問視したのが宮内庁の対応だ。
「報道の内容を見ると、事態が解決する前の不安定な状態で、抽象的な内容が発表されている。それを知った愛子さまがどう感じるか。非常な危機感と、何か特別な意図のようなものを感じざるを得ない」とした。
宮内庁が発表した「乱暴な行為」が、相手が愛子さまだったから行われたのか、それとは無関係だったのかは不明。義家氏は「どちらにしても大問題。意図なくやったならば『皇室のご子息を受け入れてきた学習院の伝統はどうなったんだ』という話だし、意図があったなら、それこそ日本の危機」と憤慨する。
「陛下の政治利用の問題、日教組では人を育てるべき教師たちが選挙運動に精を出していることも明らかになった。これは1つの学校で起きた不登校問題では済まされず、日本の根幹を揺るがす、大問題ととらえるべきだ」と警鐘を鳴らした。…スポーツ報知
まずは、この記事を読んで、ご覧の方がご自分で、この発言についての感想をまとめていただきたい。
あまりに本質とずれたこの発言に、違和感を覚えた方が多いのではないでしょうか。
小学校2年生が皇室に対して、意図していじめをしたのか、意図せずにいじめをしたのか、「意図があったなら、それこそ日本の危機」と本当に考えているなら、あきれる他はありません。
「これは1つの学校で起きた不登校問題では済まされず、日本の根幹を揺るがす、大問題ととらえるべきだ」と述べるに至っては、この皇室に起きた出来事を政治的に利用している張本人が、実は自分であることに全く気づいていないことが滑稽です。

散歩道のコブシの花芽もふくらんでいました
では、問題発言を批判しているばかりでなく、私の『愛子さま不登校問題』の考えを述べたいと思います。
思うにこうした出来事は、公立の小中学校では、日常茶飯事ではないでしょうか。
「お受験」という選抜のフィルターを通った子どもたちではなく、様々な子どもが通学している一般の公立学校では、日常起こるこのような出来事に対して、学校では大変な努力を払っていると考えられます。
今回の問題を、現実に学校で起きているいじめや問題行動に関する問題と、極めて特殊な環境に置かれた皇族『愛子さま』の教育問題と、大きくは二点に分けて考えるべきであると考えます。
『後者』については、まず今回の発表が、学校と宮内庁、そして当事者である皇太子ご夫妻の考えを勘案して、三者の結論としての発表ではなかったようです。
開かれた皇室という観点ばかりでなく、発表で起きるであろう両者の子どもに対する不要な外部干渉に対する教育的配慮は、必要なことでした。
問題解決には、学校・宮内庁・皇太子夫妻の三者が、外部の雑音に影響されることなく、愛子さまと同学年の子どもたちの教育的な視点に立って、正常で楽しい学園生活が送れるように努力するべきです。
帰する所、「事柄が愛子さまと学校、さらには数名の児童ともかかわりをもつことから、いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」との天皇皇后両陛下のお言葉に、すべてが集約されると思います。
『前者』の問題…何処でも起きている、いじめ・学級崩壊・小1プロブレムなどの学校の諸問題については、もう少し掘り下げて、これからもこのブログで私なりに継続して考えていきたいと思います。

道端に咲く小さな可憐な草花

人気投票に、応援のクリックをお願いします

人気投票に、応援のクリックをお願いします

勿論、皇室に関わる問題ですから、国民の高い関心が寄せられるのは当然で、マスコミもほっておかないでしょう。
『愛子さま不登校問題』が公になってから、興味本位の推測報道や、児童に対する悪意を含む内容が週刊誌を中心に、教育的配慮など眼中にない報道が為されています。

独特の芳香を放つジンチョウゲは、かなり長く咲いています
愛子さまの祖父・祖母であられる天皇、皇后両陛下に対して、野村一成・東宮大夫が報告した概要が3月11日に報道されました。
まずその内容を載せましょう。
『両陛下は東宮大夫から9日に問題の報告を受けた際、雅子さまや愛子さまを気遣ったうえで「事柄が愛子さまと学校、さらには数名の児童ともかかわりをもつことから、いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」と語ったという。宮内庁東宮職は、両陛下やご夫妻の考えをふまえ、学校側と協力して今後の対応を進めたいとしている。』…朝日新聞
孫である愛子さまと皇太子ご夫妻を気遣いながら、教育的配慮を求めた両陛下の、短いお言葉ではありますが、極めて常識的なそして慈愛に満ちた内容に、私は一種の感動さえ覚えました。
首相となった者の適性や、様々な分野における指導的立場にある者の、人間性に疑問符が付くご時世で、今回のお言葉から推察される両陛下の人徳に、一国民として誇りを感じた次第です。
付け加えておけば、『天皇制』に対する日頃の私の考えは、どちらかと言うと諸手を挙げて何でも賛成の立場ではありません。

散歩道に咲くボケの花
それに対して、『愛子さま不登校問題』の論評の中で、その発言者の知性と人間性を疑う内容のものもありました。
世の中でその言動に対し、人々の批評の対象とされて当然の人たちがいます。
たとえば、言論・著述・政治を生業(なりわい)とする人たちです。
その部類に属する人たちは、自分の考えを明確に発言し世に問う作業を通して、その存在価値を高めます。
自分の主張を世に問う人たちは、言ったことや行ったことが、人々の評価や批評にさらされることは当然のことです。
ちょっと前置きが長くなったのは、私のブログでは、『個人攻撃的な内容』は書かないと、ブログを始めるときに決めたことの、例外事例であることを強調したかったからです。
かつてヤンキーであったことを売りに、参議院議員に上り詰めた男・義家弘介について、今日のブログで取り上げます。
この人物は、ヤンキーとして多くの人に迷惑をかけ続けてきたわけですが、そうしたことをまじめに考えれば、本来ヤンキーであったことを売りにすべきではありません。
ヤンキーであった者が更生して、まっとうな人生を送るようになることは、無論賞賛すべきことでしょう。
しかし、迷惑をかけた人たちに懺悔することなく、元ヤンキーを売名行為にすることは、やはりその性根が直っていないことを意味します。
もっと驚くべきことは、そのような人物を政府の教育再生会議の担当室長に抜擢した旧政権党・自民党のほうが問題で、本人もさることながら、その取り巻きも問題です。
「携帯に出ないやつは出席停止だ」・「メールを見たやつは出席停止だ」など、携帯電話の着信を声で知らせる有料の「着ボイス」に、義家弘介自らが悪ふざけの録音をしていたことは、皆さんの記憶に新しいことです。
こうした言動を考えると、まさに周囲を不快にさせ、迷惑を顧みないヤンキー的性格の持ち主であり、本来教育者として適格な人物であるかどうか疑問です。

散歩道の公園の梅がまだ咲いていました
今回の『愛子さま不登校問題』に対する、このヤンキー参議院議員の言動に、私は怒りさえ感じました。
新聞報道は、以下のような内容です。
「ヤンキー先生」こと自民党の義家弘介参院議員(38)は、愛子さまのニュースを知り「あまりに信じられないことで、体が震えた」と語った。宮内庁の会見や学校側の記者会見の内容を注意深く見守る中で、最も疑問視したのが宮内庁の対応だ。
「報道の内容を見ると、事態が解決する前の不安定な状態で、抽象的な内容が発表されている。それを知った愛子さまがどう感じるか。非常な危機感と、何か特別な意図のようなものを感じざるを得ない」とした。
宮内庁が発表した「乱暴な行為」が、相手が愛子さまだったから行われたのか、それとは無関係だったのかは不明。義家氏は「どちらにしても大問題。意図なくやったならば『皇室のご子息を受け入れてきた学習院の伝統はどうなったんだ』という話だし、意図があったなら、それこそ日本の危機」と憤慨する。
「陛下の政治利用の問題、日教組では人を育てるべき教師たちが選挙運動に精を出していることも明らかになった。これは1つの学校で起きた不登校問題では済まされず、日本の根幹を揺るがす、大問題ととらえるべきだ」と警鐘を鳴らした。…スポーツ報知
まずは、この記事を読んで、ご覧の方がご自分で、この発言についての感想をまとめていただきたい。
あまりに本質とずれたこの発言に、違和感を覚えた方が多いのではないでしょうか。
小学校2年生が皇室に対して、意図していじめをしたのか、意図せずにいじめをしたのか、「意図があったなら、それこそ日本の危機」と本当に考えているなら、あきれる他はありません。
「これは1つの学校で起きた不登校問題では済まされず、日本の根幹を揺るがす、大問題ととらえるべきだ」と述べるに至っては、この皇室に起きた出来事を政治的に利用している張本人が、実は自分であることに全く気づいていないことが滑稽です。

散歩道のコブシの花芽もふくらんでいました
では、問題発言を批判しているばかりでなく、私の『愛子さま不登校問題』の考えを述べたいと思います。
思うにこうした出来事は、公立の小中学校では、日常茶飯事ではないでしょうか。
「お受験」という選抜のフィルターを通った子どもたちではなく、様々な子どもが通学している一般の公立学校では、日常起こるこのような出来事に対して、学校では大変な努力を払っていると考えられます。
今回の問題を、現実に学校で起きているいじめや問題行動に関する問題と、極めて特殊な環境に置かれた皇族『愛子さま』の教育問題と、大きくは二点に分けて考えるべきであると考えます。
『後者』については、まず今回の発表が、学校と宮内庁、そして当事者である皇太子ご夫妻の考えを勘案して、三者の結論としての発表ではなかったようです。
開かれた皇室という観点ばかりでなく、発表で起きるであろう両者の子どもに対する不要な外部干渉に対する教育的配慮は、必要なことでした。
問題解決には、学校・宮内庁・皇太子夫妻の三者が、外部の雑音に影響されることなく、愛子さまと同学年の子どもたちの教育的な視点に立って、正常で楽しい学園生活が送れるように努力するべきです。
帰する所、「事柄が愛子さまと学校、さらには数名の児童ともかかわりをもつことから、いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」との天皇皇后両陛下のお言葉に、すべてが集約されると思います。
『前者』の問題…何処でも起きている、いじめ・学級崩壊・小1プロブレムなどの学校の諸問題については、もう少し掘り下げて、これからもこのブログで私なりに継続して考えていきたいと思います。

道端に咲く小さな可憐な草花

人気投票に、応援のクリックをお願いします


人気投票に、応援のクリックをお願いします


チャールズ皇太子も学校でいじめられていて、理由は王様になる人だからというので、はっきり言ってかわいそうです。
去年12月のの中国の習近平国家副主席との会見のように、天皇が政治的に利用されることがあっても、自由に政治参加や政治的発言をすることは許されていません。この会見は天皇の政治利用だと批判が沸き起こっていますが、これが天皇制を廃止すべきだという議論につながればいいなと私は思います。
天皇制について、さまざまな意見があってよいと思いますが、このブログで議論することは避けたいと思います。
ネットでの議論は、相手が見えない分、感情的で無責任な激論になる傾向があるからです。
少なくとも、天皇制はその時代の要請を包含しつつ変容してきたのではないかと、私は思います。