ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

何がどう「秘伝」なのか?駒川「らーめん亭」。

2021-05-10 19:02:00 | うまいもん
滅多に来る事はない大阪メトロ谷町線・駒川中野駅に降り立つと、こんな看板が。

なにぃ?秘伝ラーメン?
何がどう秘伝なのか、食って確かめてやろうではないか。

…見事にこの店の術中にハマってしまった(笑)。
店の名は、「らーめん亭」。

ランチメニュウは、こんなん。

例によって、最もシンプルなモノにしよう。
ここは「秘伝ラーメンライス」700円が無難だ。

店内に入ると、カウンター6席、奥にテーブル。
私の両隣の客は左が天津飯、右が唐揚げ定食…
「らーめん亭」なのに、ラーメン以外を食べている。
この店で、ラーメンは食っちゃイカンのか?
私は、やらかしたのか?

そのカウンターの備品は、コレだけ。

ラーメンに用事があるトッピングは、コショウだけのようだ。

カウンターの向こうは、初老のご夫妻とおそらくその息子さんの3人。
典型的な家族経営とみた。

秘伝ラーメン、着丼。

おぉ、焼豚が4枚もある。
少し遅れて、ライスと漬物も。

コレで700円なら、充分だ。
箸を上げてみる。

濃そうなスープと相性のいい、太めのストレート麺だ。

スープをひと口。
…懐かしい…
実家の店で出していたラーメンに、極めて近い。
おそらく、豚バラを醤油だけで煮てその煮汁を鶏ガラスープでのばしたものだろう。
この「色の割に塩辛くない」感じは新福菜館でもおなじみなように、京都のラーメンでは定番だ。
おそらくだが、秘伝とはこのラーメン(中華そば)というものを大陸から持ち込んだ当時の製法そのものを指すのだろう。
今でこそ様々なバリエーションがあるが、昔からやっている店の多くはこのような醤油ラーメンが圧倒的に多いように思う。

しかし残念なのは、後口に舌の奥で感じる苦味。
「苦いラーメン」など想像もつかなかったが、これもおそらく焼豚を煮詰めた醤油が一部焦げたものと思われる。

今回は食べなかったが、私の右隣りの客が「唐揚げ定食」850円を食べていたのだがその唐揚げが大きく、しかも3個もある。
さらに餃子が5個、ライス・スープがセットなのだがもうボリウム満点だ。
もし次に来る事があれば是非それに挑戦したいのだが、そうなれば私も
「ラーメン屋さんなのに、ラーメンを頼まない客」
の仲間になってしまうのだろうか(笑)…?