競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

スプリンターズS 福永が初めて挑む、受けて立つG1

2016-10-02 01:07:21 | 中山競馬

前回のエントリーが半年前。忘れられてしまわないように何か書いておこう。

サクラバクシンオー産駒がどうのこうのというのは次のブログを読めばスッキリ解決!

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1a7bafafb13d1d105f67e56f3bf4fba6?fm=rss

王様の「秘密の参謀本部」 http://blog.goo.ne.jp/bingohongo/e/c497f405bdafecd66006d0c157457a75

これで終わったら怒られそうなので、中山の馬場状態について。2013年夏、新潟でエアレーション作業が始まった!という記事を誰よりも先んじて書いたのに、その後、人様のコメント欄では色々と書き散らかしながら、このブログでは追跡記事を何も残してこなかった。反省。

「開幕週は差しが決まり、開催後半になると、軟らかかった所が踏み固められていき先行馬が残りやすくなる」

「2014年に馬場改造工事をした中山の芝は馬場が渋ると差しが決まりやすくなる」

これは小島友実氏の解説ですが、基本的には全面的に賛同します。

http://ktsn.jp/magazineIssue?genre_id=3&magazine_id=585&id=35142

補足するならば、芝良でも馬場回復期の良(ダートが稍重で含水率がまだ減少していっていると考えられる良馬場)の成績を稍重の方に移動させれば、もっとはっきりと傾向に差が出る。

で、土曜がどうだったかというと、芝・ダート共に良スタートだけど、朝方のしとしと雨の影響で好位や中団からの捲り差しが決まっていた。ところがメインでは逃げと番手が1、3着。逃げた田辺の馬場読解力は、前回エントリーのコメント欄でローエングリンが安田記念を逃げ切った時も褒めちぎってますが、これくらいの雨が降ったら何時間後に乾き始めてイン有利になるのかを解く独自の方程式を持っている。

田辺の作ったペースが 12.3 - 11.5 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 11.3 - 11.6 - 12.0 で1:33.6

決してスローの恵まれではないし、むしろ後続が、今日は外差し馬場だと解釈してしまったのが縦長の原因だろう。

明日は雨は降らない。田辺が逃げた。そして逃げ切った。その点から、中山の馬場は開幕後半のイン・前有利な馬場へ変貌した、と考えたい。

セントウルSで逃げた福永。スプリンターズSでは33.0-34.5 位の時計を狙ってくるんじゃないか。このペースについて来られるのなら来てみろ。ねじ伏せてやる。おそらく福永にとってビッグアーサーは、初めて絶対王者と認める相棒なのではないか。

オークスを勝った後に米オークスに挑んだシーザリオも、天皇賞秋に勝った後にドバイデューティフリに挑んだジャスタウェイも気持ちはチャレンジャーだったろう。

「誰が乗っても勝つ」とは安勝のキングカメハメハの評だが、果たして福永が初めて挑む受けて立つG1、スプリンターズS。数年後のビッグアーサー評を想像しながら明日を迎えたい。

明日は、コメント欄で少し遊んでみようと思います。

 


中山芝1800mAコース 馬番別成績

2016-03-13 00:31:37 | 中山競馬

中山牝馬Sは16頭フルゲートですね。馬場状態は本日正午時点で稍重(ダートは重)。本番は良馬場でしょうが、果たしてパンパンの良まで回復するのか、それとも含水率が減少途上の良馬場回復期で行われることになるのか注目です。

馬場状態の分類は芝レースでは以下の12通りです。

1.良馬場
⇓                                                                                                         ⇑
2.良(雨中の競馬↓馬場悪化期)                           ⇒3.良(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                         ⇑
4.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒5.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) ⇒6.稍重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                         ⇑
7.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)  ⇒8.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)    ⇒9.重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                         ⇑
10.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒11.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)⇒12.不良(↑馬場回復期) 

集計期間:2010年~15年、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

1.良馬場(36R、108頭)

中山芝1800mAコース馬番別成績良馬場

グラフ上では中外枠の成績が抜群に見えますが、人気馬の出走頭数が多いのがその理由のひとつでしょう。「12~9」番の人気馬複勝率48%、「8~5」番が47%ですから、中枠全体が優秀と見ることも出来ます。または6、7番の谷に注目するならば、「12~8」番がトップホットゾーン、「5~1」番をセカンドホットゾーンという捉え方も可能ですね。

3.良(↑馬場回復期 13R40頭※3着同着1レース有)

中山芝1800mAコース馬番別成績良馬場回復期

「13~6」番の人気馬複勝率が軒並み50%超。パンパンの良と比べると、中枠の優秀度、安定度が一目瞭然です。そして1番と16番という両極端な馬番の好成績。

シュンドルボン16番、ルージュバック15番、キャットコイン14番、シングウィズジョイ12番と今年は外枠に人気馬が集まりました。さて、どうなるでしょうか。

以下は施行レース数が少ないので、似たような傾向の馬場状態をまとめています。参考までに。

6.稍重(↑馬場回復期)

中山芝1800mAコース馬番別成績稍重馬場回復期

2.良(雨中の競馬↓馬場悪化期) 1R3頭
+4.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期) 5R15頭
+7.重(雨中の競馬↓馬場悪化期) 2R6頭 計8R24頭

中山芝1800mAコース馬番別成績馬場悪化期

5.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) 2R6頭
+8.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) 3R9頭
+11.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期) 1R3頭 計6R18頭

中山芝1800mAコース馬番別成績馬場悪化キープ期

含水率が増えていく雨中のレース~雨が止んだ後の、まだ含水率が減少してはいない一定時間に行われるレース~含水率が減少していく回復期のレース。この3つの時期の馬番別成績の変化に何かがある、と感じてもらえたら嬉しいです。


追記 11/13 0:00

オッズの様相が変わりました。ハピネスダンサーに大量投票があったようですね。

土曜前日投票

1人気 15ルージュバック 2.2倍
2人気 4アースライズ 6.9倍(1人気との差4.7倍)
3人気 9ハピネスダンサー 7.5倍
4人気 16シュンドルボン 9.5倍
5人気 12シングウィズジョイ 11.8倍

というような状況になっています。複勝オッズから推測すると、最終的には3人気と4人気が入れ替わり、シュンドルボンが9倍台なら、ハピネスダンサーは10倍を切るかどうかくらいかな。馬番的には狙い目だったのに(涙)

要は大量投票があっても圧倒的1人気が揺らがないルージュバックをどう扱うのか、というのが中山牝馬Sのテーマなんだろうと思います。

15年12月~16年1月の中山開催で、1人気と2人気の単勝倍率の差が4.0以上あったレースは30Rあったんですが、そこでの1人気の結果は(19ー5ー2ー4)。単率63%、単回収率96%、複率87%、複回収率94%。これって東京や京都や阪神に比べても意外にいい数字なんですよ。

また、この30Rで3連複配当が1万円を超えたのは7Rだけ(7/30=23%)。1人気が馬券外に飛んだ4レースの3連複配当も10,480円、9,060円、5,000円、83,250円。よっしゃ!ルージュバックが飛んでくれて3連複も当たった!!どれどれ配当は?と確認したら・・・案外つかなかった、という可能性が高い単勝配置ではあります。

そしてそして、今開催芝1800mは6レース行われているんですが、馬券に絡んだ18頭中17頭が5人気以内、残る1頭は6人気3着。穴党にとっては辛いレースですな。さあ、それでもルージュバックを切るか、切るのか。あなたならどうする。


中山芝1800mAコース フルゲートの8枠と少頭数の8枠

2016-02-26 22:20:18 | 中山競馬

春の中山開催Aコースは、中山記念、中山牝馬S、スプリングSと芝1800mの重賞が3つ行われます。中山記念はフルゲートにはならず、そしてパンパンの良の可能性が高いので、いつもの馬場状態を細かく分けた馬番別成績ではなく、出走頭数別馬番成績というのを紹介します。

集計期間:2010年~15年、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、良馬場(パンパンの良、馬場回復期の良、雨中の良の3分類の合計)

今回は出走頭数別馬番成績がテーマで、そこを見極めるレース数を確保する為に3分類の良馬場を一括りにしてしまっています。パンパンの良と馬場回復期の良の傾向の違いが知りたいという方は、その辺りご了承下さい。中山牝馬SかスプリングSがフルゲート戦になったら、その時に馬場状態別の馬番成績をUP出来れば、と考えていますが、今年度末はどうなんだろうなぁ。プライベートに使う時間と体力は残っているんだろうか・・・。

中山芝1800mAコース フルゲート16頭立て

中山芝1800mAコース フルゲート16頭立て 馬番別成績

中山芝1800mAコース 15~13頭立て

中山芝1800mAコース 15~13頭立て 馬番別成績

中山芝1800mAコース 14~12頭立て(※出走前取り消しで15番発走の14頭立て1レースあり)

中山芝1800mAコース 14~12頭立て 馬番別成績

中山芝1800mAコース 13~11頭立て(※出走前取り消しで14番発走の13頭立て1レースあり)

中山芝1800mAコース 13~11頭立て 馬番別成績

中山芝1800mAコース 12~10頭立て(※出走前取り消しで13番発走の12頭立て1レースあり)

中山芝1800mAコース 12~10頭立て 馬番別成績

タイトルにある「フルゲートの8枠と少頭数の8枠」。これは8枠に限ったことを言おうとしているのではありません。今回は詳しく述べるのは控えますので、その真意はデータを読み比べながら汲み取って下さい。


中山ダート1200m外枠有利説のカラクリ その2

2015-01-23 23:38:48 | 中山競馬

前回エントリーでは1月17日(土)の中山ダート1200mフルゲート戦4レースの馬番別成績をご覧頂きましたが、これに18日(日)のフルゲート戦4レース分を追加した集計結果です。なお土曜は重馬場・日曜は稍重馬場ですが、共に含水率が減少していく馬場回復期です。

中山ダート1200m馬番別成績フルゲート戦1月17日18日

データ派にとっては勝率や複勝率、単回収率や複回収率ってのは基本アイテムのひとつなんですが、個人的な意見を言うと、これがあまり使い勝手がいいとは言えない。例えば全100レースの結果を分析するとして、1番枠には1人気が30頭で9人気が70頭、16番枠には5人気が1頭で16人気が99頭だった。その分散に対する勝率や複勝率は信頼できるのか?こんな極端な事はあり得ないんですが、でも見過ごすことの出来ない人気馬が片寄る例はあるんですね。また、超人気薄の爆走による単回収率や複回収率の跳ね上がりも同様です。『◯◯◯◯◯の激走が回収率を押し上げている』と、常に注釈入りで解説しているデータ派の競馬評論家は須田鷹雄氏くらいのものでしょうか。

そこで、『勝率や複勝率、単回収率や複回収率に替わる馬番信頼度なるものを数値化出来ないか?』ということを考えるようになって、色々と定義式を作っては壊しを繰り返していたんですね。

まず考え方の起点は、突発的な激走により単回収率や複回収率の数字を狂わせる(元凶となっている)人気薄馬のデータを一切排除すること。即ち、人気馬(1人気~5人気)の成績だけで各馬番の信頼度を測れないかというのがスタートです。次にその数値化については、野球の防御率的な考え方を採用しました。1人気が5頭出走し、全頭1着なら0.00。これが最高点で、以下2着、3着と取りこぼす馬が増えていくほどに点数が加点され、5頭とも4着以下に敗れた時に失点が最大化されます。

単信頼度と複信頼度はあえて説明する必要はありませんね。数字評価の意味合いは、3.00以下ならチームの先発ローテーションの柱を安心して任せられる信頼度を有しているエース級。ダルビッシュや田中マー君や前田(広島)や金子(オリックス)等などを思い浮かべてもらえればOKです。どうしても獲りたいレースで軸にしたい馬が3.00以下の馬番に入ったら、「信じた!これで負けたらしゃ~ない」と腹を括れる信頼度であります。

3点代前半は先発ローテーションの一角を担えるレベル。則本(楽天)や岸(西武)や西(オリックス)等など、チーム事情によってはエースと呼ばれる選手も存在するが、もう少し安定感が欲しいというのが正直なところ。

3点台後半は先発ローテーションの4,5番手あるいはローテーションの谷間を埋める活躍を期待したいのだが・・・のレベル。選手名は出しません!

4.00以上になると、試合に使ってもらえるのか怪しい上に2軍降格や来季の契約も心配、というような感じです。

防御率的な考え方を採用したのにはこの馬番別人気馬信頼度と平行して、馬番別穴馬激走率を打率、あるいは長打率で示せないかと試行錯誤していたことも理由のひとつです。しかし、どう定義式をいじくっても常識の範囲に数字が収まらない。16人気1着なんて激走馬が現れた時にはあなた、そこだけ長打率1.000なのに両隣の馬番を含め.025みたいな数字がずらっと並んでしまって使えないんです。なので、こちらの目論見は、一旦白紙保留ということで・・・

で、こういう長ったらしい説明なんてさらっと流し読むだけでちっとも頭に残らないと思うので、先週よりさらに外枠有利だった1年前の馬場回復期のデータを、最新の図表でご覧頂きたいと思います。

中山ダート1200m馬番別成績2014年冬開催馬場回復期

中山D1200mの追跡 その2

昨年、この現象を紹介したエントリーでは、ざっくりと【『16~13』番からは13頭が出走して12頭が馬券に絡んでいます。】と説明しました。が、最新データを手に入れた今ならば、もっと詳細に具体的に解説することが出来ます。『16~12』番から出走した4人気以内の17頭は、全頭が馬券に絡んだ、と。

恐らくこういった馬場回復期に外枠有利な現象というのは、中山ダート1200mでは数年に一度、あるいはもっと頻繁に発生しているんじゃないかと思います。しかし、10年単位や5年単位で良、稍重、重、不良馬場という4つの区分けを元にしたデータ解析では、こういった短期的な現象は見逃されてしまっているのでしょうね。

前回エントリーでも紹介した、2013年12月~2014年12月中山開催全135レース中馬券に絡んだ405頭の結果をもう一度ご覧下さい。

中山ダート1200m2014年全レース結果馬番別成績

これは約1年間の結果ですが、過去10年間の成績を遡って調べても、同様の『中山ダート1200mは外枠有利』の結果が導き出されるんでしょう。しかし、ここまで辛抱強く読まれてきた方々には分かってしまいましたよね。上記の結果には、先週土日や昨年のような極端に外枠有利のバイアスが掛かっている馬場回復期のデータが含まれていると。

では、良馬場に限るとどうなのか。上図と同様に、2013年12月~2014年12月に行われたレースの中から、良馬場フルゲート16&15頭立て全70レース中馬券に絡んだ210頭に絞り込んだ結果です。

中山ダート1200m馬番別成績良馬場

いわゆる大外、16~13番の単信頼度は概ね4.00前後。決していい数字とはいえません。4,5人気よりも数字に大きな影響を及ぼす1、2、3人気馬の成績が今ひとつ振るわないのが原因です。複勝率で言うと、13番7/16=44%、14番7/15=47%、15番3/9=33%、16番9/20=45%。

これならば単信頼度3点代前半、複信頼度2点台後半が3つ連続で並んだ12~10番でしょう。1、2、3人気の複勝率で言うと、10番8/12=67%、11番5/9=56%、12番7/10=70%です。

どうでしょう。中山ダート1200mの馬番別成績は、書籍やWEB上でよく見かける十把一絡げで全レースを対象に分析したものと、上記のように極端な現象が現れる稍重~不良馬場を分離して良馬場だけに絞り込み分析したものでは、大分景色が異なって見えてきます。良馬場だけで分析するならば、最も有利なのは中枠の外側部分(以降、中外枠と呼ばせてもらいます)であり、大外枠は次位評価にすぎない。それは1、2、3人気馬の複勝率が軒並み50%を割ることからも、明らかです。

『芝を長く走れる分だけ、外枠にいけばいくほど有利』という常識は覆されました。

内枠の馬番についても見ていきましょうか。注意しなければならないのは、7番枠の好成績ですね。大外枠を押しのけて中外枠に匹敵する単・複信頼度を上げているのですが、1人気の出走が11頭と他番のダブル、トリプルスコア的な出走数を得た上に、その中から1着3頭、2着5頭(8/11=73%>1人気複勝率59%)と確実に結果を残しているのが理由です。これが冒頭で書いた『見過ごすことの出来ない人気馬が片寄る例』です。他番と比較しやすいように調整しましょう。1人気11頭の出走数を1人気が出走する平均値70/16=4.4頭に下げてみます。1人気1着率20/70=29%、2着率15/70=21%ですが、実際の複勝率73%が平均より高い(しかし2着が多い)ことを考慮し、1着1頭、2着2頭と算出しました。この数字から導き出される単信頼度は3.57、複信頼度は3.00となります。

5番、6番、7番、8番と順番に数字を追っていけば、こちらの補正値が妥当な数字だと納得できるでしょう。そうしてみると、中内枠も大外枠に劣らない、どころか複信頼度においては大外枠を超える信頼度を持っているといえます。一般的な単・複勝率では追いかけるのが難しかった人気馬の片寄り。これを調整できるのも単・複信頼度のメリットかなとか思ってます。

1番2番枠についても見ていきましょう。1着の頭数が共に6頭。これは5頭が勝っている7番、9番、16番を抑えて堂々のトップなんですね。これはもう、『中山ダート1200mは外枠有利の内枠不利』という常識は捨て去ったほうがいいでしょうね。どちらも侮れない馬番だと頭に入れておいたほうが良さそうです。

さて、今週で中山は最終週。ダート1200mは土日共に4レースが予定されています。全8レースすべて16頭立てのフルゲート戦というのも嬉しい限りです。金曜日正午発表の馬場情報では、ダートは不良。土日の天候は晴れ。最低気温は土曜朝が1℃、日曜朝が3℃。凍結防止剤は撒いていません。先週と同じように馬場回復期=含水率が現象し続けていく状態でレースは行われると思います。ということは、先週のような外枠有利の状況が今週も引き継がれる可能性が非常に高い、と考えています。どうなるでしょうか。

 


中山ダート1200m外枠有利説のカラクリ その1

2015-01-18 00:19:03 | 中山競馬

1月17日土曜日の中山ダート1200mフルゲート戦4レースの馬番別成績です。

単信頼度と複信頼度については、正月から説明用のエントリーを書き始めていたのですが間に合いませんでした。簡単に言うと、1~5人気馬がその馬番に入った時の信頼度を、野球の防御率的な定義式で算出したものです。0.00が一番成績が良くて、4.00以上では2軍降格の話がちらほらどころか来季の契約が危ういというか、あいつにこのプロジェクトを任せて大丈夫かね?というか、お前に娘はやらん!というか、まぁ信頼するには心許ないという数字であります。

そもそもこれを書いているお前自身が信用できるんかい!というツッコミに対しては、次の図表で勘弁して下さい。2013年12月~2014年12月の中山ダート1200m全レースデータです。

巷でよく言われる『中山ダート1200mは外枠有利』という定説に合致していることから、この単・複信頼度は使えるんじゃないかと考えていますがどうでしょうか。

土曜日のような馬場回復期の極端な傾向は、昨年も発生していました。こちらも合わせてご覧下さい。

中山ダート1200mの傾向と対策 「芝を長く走れる外枠有利」は信じていいのか

中山D1200mの追跡 その2

明日はダート1200mが4レース組まれています。今日のところは取りあえずこの辺で。


凍結防止剤はブライアンズタイム

2015-01-04 00:54:55 | 中山競馬

明けましておめでとうございます。

昨年は更新頻度が少なくて、自分自身『これ、ブログを続けていく意味があるんかいな?』などと、考えてみたりビールに逃げてみたり・・・。けど、天皇賞前や有馬記念前には結構な方が訪問されていて、特に有馬記念は初の枠順公開抽選会なるものが行われた事もあり、馬番考察ならこのサイト!と熱心なファンがいるのかどうかは分かりませんが、その件について発信出来なかったことは痛恨の極みでございます、はい。

2500mの有馬記念はやっぱり内枠有利だなぁとか、阪神と中京の年末開催はニジンスキー祭りだったねとか、中山改修後の変化はどうなの?ミスプロクロスを持ってる馬の成績が悪くて父と母両方にノーザンダンサーを持っていて継続クロスしている馬の成績が良くて、ということはサンデー系でもネオユニやゼンロブやマンカフェよりディープやハーツやステゴみたいな自身にノーザンダンサーを抱えてる種牡馬の方が成績がよかった印象があるけど、そういえば芝2000mで6人気以下で馬券に絡んだ7頭の内4頭はステゴ持ちORニジンスキー持ちで2頭はバゴ×母母父ニジンスキーだったねとか、ネタは豊富にあったのですが、競馬場帰りに新聞をゴミ箱にポンと投げ捨てるおっさんが多いことからしても過去を振り返らない競馬ファンは多いのでしょうから、ここは未来へ向けてのエントリーを新年1発目に取り上げてみたいと思います。

あ、そうそう、復習は大事ですよ。競馬も仕事もお勉強も。自分がどのような考察を経てハズレ馬券を買ったのか、新聞には証拠が残っています。その証拠から逃げるな!持って帰りましょう。持って帰って、お家で復習しましょう。いつもと文体が違う?飲んでます、はい。

で、いつぞや書いた記憶があるのですが、凍結防止剤を撒いた馬場ではブライアンズタイムに注目だと。感覚的に掴んではいたんですが、データを示さずに書き散らかすのはその辺の詐欺サイトやパクリサイトと一緒やないか。なので調べました。初めて。いつぞや書いた記事は勘で書いてました。すいません。

有馬記念が行われた週に今冬初めて中山競馬場で凍結防止剤が撒かれたのですが、その2日間のブライアンズタイム持ち馬の成績は、

D1200mで(2-2-1-6)勝率18%、複勝率45%、単回収率456、複回収率152

D1800mで(2-0-2-10)勝率14%、複勝率29%、単回収率117、複回収率125

どうだ、参ったか。まぁ、人気を背負ってる馬がコロッと負けたりしてるので全幅の信頼とまではいかないのですが、それでもすべてのケースでプラスをキープしています。

で、今週は凍結防止剤は散布しなかったと・・・タイムリーな話題からズレてるなぁ・・・。取りあえず、凍結防止剤を散布する冬の期間はこれを追いかけてみようかなという思いを、新春の言葉に代えさせて頂きますおやすみなさい。うん、この文体のほうが書きやすいな。


中山芝1200m外のキンカメ産駒の成績を見て気がついたこと

2014-06-23 22:12:54 | 中山競馬

前回エントリーで、『母父サンデーサイレンスと相性のいい種牡馬&悪い種牡馬』を調べたら面白そうと書きましたが、キングカメハメハ産駒を例にメモがてら残しておきます。

中山芝1200m外で馬券に絡んだキンカメ産駒は、2010年以降で延べ20頭いるんですが、

母父サンデー系が1頭もいないんですね。キングカメハメハのお相手ともなれば、優秀なサンデーサイレンスの娘さんが列をなすようなイメージがありますが。また、母父が非サンデー系だとしても新馬~未勝利~500万下条件ではほぼ壊滅状態です。馬体が完成していない2・3歳時や古馬になっても500万下をなかなか勝ち上がれないレベルのキンカメ産駒にとって、中山の急坂というのは相当キツくて難儀なコースなのでしょうか。

そこで他場芝1200mでの成績はどうなんだろうと調べてみると、

阪神芝1200m

阪神芝1200m キングカメハメハ産駒成績

中京芝1200m

中京芝1200m キングカメハメハ産駒成績

京都芝1200m

京都芝1200m キングカメハメハ産駒成績

函館芝1200m

函館芝1200m キングカメハメハ産駒成績

東京芝1400mも参考までに

東京芝1400m キングカメハメハ産駒成績

やはりキンカメ×サンデーは中山芝1200mを極端に苦手としている、と言えるんじゃないでしょうか。

もう少し詳しく見ていきましょう。

阪神芝1200m 母父サンデー1頭(新馬) 母父父サンデー6頭 馬券に絡んだ条件:新馬~1000万

       ※母父非サンデー系が馬券に絡んだ条件:未勝利~G2

中京芝1200m 母父サンデー1頭(500万) 母父父サンデー3頭 馬券に絡んだ条件:未勝利~500万

       ※母父非サンデー系が馬券に絡んだ条件:500万~G1

京都芝1200m 母父サンデー4頭 母父父サンデー1頭 馬券に絡んだ条件:未勝利~G3

函館芝1200m 母父サンデー3頭 母父父サンデー0頭 馬券に絡んだ条件:新馬~未勝利 ※人気に注目

       ※母父非サンデー系が馬券に絡んだ条件:新馬~G3

東京芝1400m 母父サンデー10頭 母父父サンデー2頭 馬券に絡んだ条件:新馬~G2

中山程ではないにしても、キンカメ×サンデー産駒は急坂の阪神と中京では下級条件でしか馬券に絡めません。そして、この2場とも母父サンデーより母父父サンデーのほうが成績を上げているというのも見逃せないポイントです。京都、東京1400mと比べれば一目瞭然ですね。

キンカメ×サンデー産駒が下級条件でしか馬券に絡めない阪神、中京、函館では、母父非サンデー系を含めても穴馬(6番人気以下)の激走がほとんど期待できないのも馬券の組み立てに役に立つかと思います。

普段コース形状を考える際には中山と中京と阪神を急坂のある競馬場と考えるでしょう。が、キンカメ産駒にとっては中山と中京&阪神の間に見えない大きな壁があるのかもしれません。

もしもロードカナロアが美浦の所属だったら、もしもデビュー2戦目にジュニアCを選ばずに、無難に中山芝1200mの500万下条件レースを選択していたらと夢想するとゾッとします。現に安田師はデビューからシルクロードSまでの8戦中、2戦目を除いては小倉と京都の平坦コースしか使っていないんですね。当時の記憶が曖昧なのですが、若い頃のロードカナロアは腰が甘いというような陣営のコメントはあったのでしょうか。とにかく3歳時にじっくりと大切に育てられたことで、ロードカナロアの全能力が開花したと言えるのだろうと思います。改めて安田師には感謝したいですね。

ロードカナロア全成績

キングカメハメハは今年は無事に種付けを終了したのかな?体調の問題がなければ、あと10年弱くらいは種牡馬生を送れるのでしょう。果たしてこの傾向を覆す産駒を誕生させることが出来るのか、注目していきたいと思います。

最後にクラスの壁を

クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 キングカメハメハ産駒

※△印は5番人気以内の人気馬、◯印は6番人気以上の穴馬が馬券(3着以内)に絡んでいるコース&馬場。

※集計期間は2010年~2014/6/22現在。


中山芝Aコースの傾向

2014-02-26 22:46:20 | 中山競馬

集計期間2010年~、 人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下

※芝1200m外、1600m外、1800m、2500m=フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

※芝2000m=フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋、2200m外はフルゲート18&17頭立てレースが1戦しかないので省きます。

芝1200m外

芝1600m外

芝1800m

芝2000m

芝2500m


ダートを制する者は冬競馬を制す

2014-01-19 09:34:42 | 中山競馬

土曜のダート戦を確認しましたが、先週の結果とはガラッと変わりましたね。

天候は晴れ。週中の降水もゼロ。そして凍結防止剤が散布されました。

入念なハロー掛け、凍結防止剤、様々な要因が絡まってのことと思いますが、先週の外狙いから一転、今週は外の穴馬が今日も絡んでくるかには少々意識を払いながらも内狙いでいけるかと思います。

前回までのエントリーと比較してご参考下さい。


中山D1200mの追跡 その2

2014-01-13 00:04:33 | 中山競馬

土曜、日曜と中山ダートは重馬場での開催となりました。含水率が徐々に減少していくという状況は昨年12月21~23日と全く一緒です。

では早速、昨年最終週の3日間と土曜、日曜を合わせた馬場回復期5日間の結果をご覧下さい。フルゲート及び15頭立てで行われた12レース、36頭が対象です。

※人気は5番人気以下、穴馬は6番人気以上

相変わらずの外優勢が続いています。

※表の見方

まず馬番を『16~13』『12~9』『8~5』『4~1』番の4つに区切ります。競馬新聞と対比しやすくするため外枠を左側、内枠を右側に配置してあります。
次に左表から見ていきます。
良人気は1~5番人気、良穴は6番人気以下が4区分から何頭馬券圏内に絡んだかを示しています。上記では良馬場を見ると『4~1』番から人気馬12頭が、穴馬は2頭が絡んでいます。
次に右表は1~5番人気を対象に、各区分から何頭出走し、その内何頭が馬券圏内に入ったかを示しています。上記では『4~1』番から27頭が出走して12頭が3着迄に入り、その複勝率は44%となります。

日曜の7Rにようやく1番枠からキタサンミカヅキが飛び込んできましたが、馬場回復期の合計5日間で『4~1』番からは5番人気以内が計19頭出走し、馬券に絡んだのはその1頭だけ。対して、『16~13』番からは13頭が出走して12頭が馬券に絡んでいます。

明日月曜日、このまま順調に回復したとしても稍重まででしょう。明日予定されているダート1200m戦は新馬を除くと2戦。どちらも内目に強力な1番人気が出走しますね。穴党の血が騒ぎますw

重馬場で行われた12/22及び1/11、12と稍重で行われた12/23のデータを貼っておきます。血統的に何かヒントが見つかるでしょうか。

明日D1200m戦の出走表も


ダート1800mについても貼っておきます。

D1200mに比べれば信頼性は高くありませんが、それでも外枠優勢ではあると言えるかと。何よりも人気馬が当てにならないんですね。これならば、穴馬が集中して来ている中外枠辺りの人気薄をひたすら狙いまくるという戦法もあるかもしれません。


中山ダート1200mの傾向と対策 「芝を長く走れる外枠有利」は信じていいのか

2014-01-04 14:51:12 | 中山競馬

明けましておめでとうございます。

今年もリアルタイムでの馬場バイアスの出現など独自路線を淡々と書いていこうと思っています。

さて、前回エントリーの続きです。中山のダートは21日(土)の1R不良馬場から始まり、23日の11Rには稍重まで回復しました。天候はずっと晴れか曇り。含水率は継続的に減少していくという状況の中で、この3日間ダートレースは行われた訳です。

ダート1200m戦は9レースあり、その内フルゲート及び15頭立てで行われた8レース(24頭対象)を抽出し、馬番別成績をグラフ化したものがこちらです。

※人気は5番人気以下、穴馬は6番人気以上

前回エントリーをUPした後も1~7番からは1頭も絡まず、8~16番までの9頭立てのレースが続きました。

該当する8レースの中で、単勝2倍以下と圧倒的支持を受けた馬は3頭いました。その成績をみると、

12/21(土) 6R 12番ピグマリオン 単勝1.7倍 2着

12/23(月) 1R 4番アマアマ 単勝2倍 7着

         4R 8番パープルシャドウ 単勝1.8倍 8着

単勝1倍台の複勝率がどれくらいなのかは、こちらの記事が参考になります。

人気別の成績を再確認する データde出~た JRA-VAN

次に、今開催初日11/30から前々週までの良馬場で行われた結果と、上記3日間をさらに稍重、重不良馬場に分けたいつもの表で見てみましょう。

※表の見方

まず馬番を『16~13』『12~9』『8~5』『4~1』番の4つに区切ります。競馬新聞と対比しやすくするため外枠を左側、内枠を右側に配置してあります。
次に左表から見ていきます。
良人気は1~5番人気、良穴は6番人気以下が4区分から何頭馬券圏内に絡んだかを示しています。上記では良馬場を見ると『4~1』番から人気馬11頭が絡み、穴馬は2頭です。
次に右表は1~5番人気を対象に、各区分から何頭出走し、その内何頭が馬券圏内に入ったかを示しています。上記では『4~1』番から18頭が出走して11頭が3着迄に入り、その複勝率は61%となります。

今開催初週は圧倒的に内枠有利のバイアスが掛かっていました。『4~1』>『8~5』>>>>>『16~13』『12~9』という感じでした。

それが2週目になると、『4~1』>『16~13』>『12~9』>『8~5』というような流れになり、3週目には『16~13』>『12~9』>『8~5』>『4~1』と完全に外優勢のバイアスに変貌しました。ハロー掛けにより、粒度の粗い=走りやすい砂が普段は走るコースよりさらに外側から運ばれ、均されたと考えているのですがどうでしょう。

そして4週目の結果がこれまで示した通りです。

良馬場での『4~1』人気馬複勝率が61%と高率なのは、1週目と2週目の貯金が大きいですね。もしも4週目が良馬場で行われていたとしても、3週目とほぼ変わらない外枠有利の傾向だったのではないかと思います。ただでさえ外枠有利なのに、さらに馬場回復期が重なった相乗効果で外枠有利に拍車が掛かったのでしょう。

4週目の3日間は『4~1』番から5番人気以内が12頭出走し、馬券に絡んだ馬は1頭もなし。対して、『16~13』番からは9頭が出走して100%馬券に絡む。こんな極端な例は滅多にないことです。楽しませてもらいました。

年明けの馬場はどんな状態で始まるのでしょう。いつもより日程が空きましたし、入念にハロー掛けを行ってくるでしょうから、初日の午前中は無謀な勝負は避けて、しっかりと見極めるべきでしょうね。1月は9日間開催がありますし、焦る必要もありません。

では、中山ダート1200mの本当の特徴を見ていきましょう。

以下のデータは、すべて2010年春開催から2013年12月23日までのフルゲート&15頭立ての408レース、延べ1,225頭(3着同着が1レースあるため、3×408+1=1,225頭)を対象にしています。

受け止め方というのは人様々です。この結果を見て、やはり外枠有利だと結論付ける人もいるのでしょうね。しかし実際に馬券を買う時になったら、1番人気の5番から買うのは止めて2番人気の15番から流そうとか考えられるでしょうか。現実的には難しいかと思います。

こういうデータというのはサンプル数が多ければ多いほど、その結果は平均的でのっぺりとしたものになりがちです。枠順を馬券購入の対策のひとつとして考慮するならば、このエントリーの最初に取り上げたような、前日や前週などリアルな直近の結果を参考にするべきでしょうね。

もう少し細かく分類してみましょう。良馬場、稍重、重、不良の4つに分けてみます。ひとつひとつ感想は述べませんが、昨年最後の3日間と比較してみてください。


金杯当日は晴れ。この1週間、雨は全く降っておらず、含水率が低い良状態のダートに凍結防止剤が撒かれました。かなりパワーの必要な時計が掛かる状態での開幕となりそうです。

ここからは、良馬場での種牡馬別馬番成績を見ていきたいと思います。対象は上記良馬場の245レース延べ736頭(3着同着が1レースあるため、3×245+1=736頭)

まずはミスプロ系とそこから分岐したフォーティーナイナー系、そしてサンデー系を比較してご覧ください。

芝、ダート兼用タイプが多いように考えられるサンデー系が、最も芝を長く走る大外枠の成績がいいのではないかと予想していましたが、そうとも言えないようです。むしろミスプロ系産駒の大外枠の成績が突出しています。そこで、種牡馬別に探っていくと、この2頭の産駒の大外枠成績がいいのが分かりました。

アフリート産駒は揉まれない外枠がいいとは、望田氏も指摘しています。

血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

それに加えてアグネスデジタル産駒ですか。盲点というか、考えたこともなかったですね。ただ、アフリート産駒は穴馬も期待できるのに比べて、アグネスデジタル産駒はほぼ人気のみということかもしれません。サンプル数が少ないので、もう少し追跡が必要ですね。

全体的にミスプロ系は最内枠(1、2番)で結果を出していませんね。それに対してフォーティーナイナー系は最内枠を苦にはしていないようです。代表産駒サウスヴィグラスの結果を見ても、

アフリート産駒やアグネスデジタル産駒のような極端な偏りは見せていません。ただ、最内枠は人気馬なら、ということでしょうか。

サンデー系代表産駒ゴールドアリュールは

こちらは人気馬も穴馬も偏りなしと考えていいでしょう。

アフリート産駒やアグネスデジタル産駒のように、馬券に絡む馬番に偏りがある種牡馬を探してみると、

ワイルドラッシュ産駒、ファスリエフ産駒、このあたりでしょうか。

その他、代表的な種牡馬別にも以下に並べておきます。私が見えていない傾向が指摘されれば嬉しいです。


今年最後の開催日

2013-12-23 12:21:33 | 中山競馬

いつか2013年の競馬をリアルタイムで知らない世代に語る時に、ビール3杯は軽くイケてしまうようなレースを見せてくれました。

オルフェーヴル、ありがとう。

さて今年最後の開催日、中山ダート戦の土曜日から先ほど4Rまでの結果を追ってみました。何度も書いていますが、馬場回復期は外有利。参考になれば幸いです。

 


有馬記念 攻略の切り口

2013-12-21 12:15:03 | 中山競馬

過去成績

出走表

有馬記念は好きな馬を応援する、というスタンスでいいのではないでしょうか。オルフェーヴルは私が好きだった過去の名馬と比べても異質な存在でしたね。サッカーや野球選手のプレー、あるいはバンドの演奏を見て、上手い!とか凄い!とか賞賛が喉奥から力強く発せられるのではなくて、すげぇ~~~と呟きながら思わず笑みが溢れてしまうような、そんな馬、そんな演者でした。長嶋茂雄的とでも言えばいいのでしょうか。

『オレがポカしたから馬券を外した?当たった外れたで一々騒いでんじゃねぇよ。小っせぇなぁ、お前ら。 競馬の面白さはそこだけじゃねぇだろうよ』

阪神大賞典の逸走後、調教再審査で厩舎関係者が腫れ物に触るような態度で接していた時も、

『ハンディだよ、ハンディ!あっさり勝っても面白くねぇだろうがよ。まぁ何だな、あれだけ外を回っちゃったらオレ様でも少し厳しかったかな。でもよ、それが分かれば充分だろうよ。なのに何だよ、お前らのよそよそしい態度は。それに何でいつもと違うコースで調教しなきゃなんねぇんだよ!ちっとは信用しろよ。本番では遊ばねぇよ!さてはあれか、お前らは悪さした相手がゴメンナサイと言わないと許さないクチか。馬鹿野郎!絶対謝らねぇからな。・・・態度で察しろよ、バカヤロー・・・』

ショボンとした姿には、そんな心情が表れていたのではなかったのかと想像してしまいます。

オルフェーヴルのラストラン。泣いても笑っても、彼らしいレースぶりを期待したいと思います。


本日、芝は稍重、ダートは不良馬場からスタート。天気は晴れ。馬場状態は回復しながらのレースが続くでしょう。

芝の回復期は内、前有利。ダートの回復期は外有利。

特に芝は結構な雨の後にはエアレーション効果が薄れ、ただのエクイターフ馬場に戻ってしまう可能性があります。夏の新潟、秋の中山の時計の出方をみると、先週より1秒は早くなるかもしれません。

本日の出馬表(新馬戦、障害除く)を貼っておきますので、有馬記念の資金稼ぎに使えれば幸いです。

1R結果 9(1番人気)⇒13(3番人気)⇒8(8番人気) 外有利

2R結果 14(1番人気)⇒16(4番人気)⇒15(9番人気) 外有利

3R結果 10(9番人気)⇒8(2番人気)⇒4(1番人気) 内、前有利


朝日杯 攻略の切り口

2013-12-15 12:35:33 | 中山競馬

過去成績

出走表

種牡馬のクラスの壁

※クラスの壁は、2012年リーディング30位以内は2010年以降を、30位以下については延べ出走数約1,000頭を目処に2010年以前にも遡って集計しています。△印は5番人気以内の人気馬、◯印は6番人気以上の穴馬が馬券(3着以内)に絡んでいる条件。

※ナイキアディライト産駒は今年デビュー。産駒の芝成績は、朝日杯に出走するマイネルディアベルのみが馬券に絡んでいます。中山芝1600m外は初出走。

 

中山芝1600m外の穴馬の狙い方は昨年の記事を参考にしてもらえればと思います。

朝日杯FS 今の中山芝1600m外 芝は生きている

芝は生きている、と書いた通りに、今年の傾向もまた昨年とは変わってきています。今開催芝1600m外フルゲート&15頭立ての4戦の結果がこちら。

昨年よりやや内枠側に意識を持ったほうがいいでしょうか。

また今開催では母父サンデー系が猛威を振るっています。先ほどの4R(芝2000m)でも、母父サンデー系のワンツースリー決着。

城崎氏が、JRAは固い馬場から軟らかい馬場へと造りを変えてきているとおっしゃっています。この件については、私も近いうちに取り上げたいと思っていますが、この変化がサンデー直系の天下を覆すことになるかもしれません。

朝日杯での母父サンデー系は3頭。いずれも6番人気以下の穴馬。枠順も穴馬狙いとしては絶好の枠に入りました。