競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

阪神最終週の芝状態 タイムアウト寸前に現れたマグロを1本釣り

2013-06-27 23:24:38 | 阪神競馬

2週間前、マーメイドS 攻略の切り口 で、阪神夏競馬の芝レースでの狙い方を示しました。

先々週も米子Sでサワノパンサーが2年連続の2着で穴を開けるなど、それらしき小波が寄せては返していたのですが、雨で馬場が傷んだ最終週、特に日曜日、ついにビッグウェーブがやってきました。

最終週、1600m以上の芝全レースを時系列で表示

※ハーツクライは父母父トニービン、ジャングルポケットは父父トニービン、マイネジャンヌは母母父トニービン

※Tejano Run、チチカステナンゴはトニービンを経由しないグレイソヴリン系

土日で馬券に絡んだ穴馬(6番人気以下)は計5頭。その内の4頭がグレイソヴリンの血を持ちます。また日曜のレースに絞ると、トニービンを持つ馬の成績は、(2-2-2-2)、単勝回収率370%、複勝回収率216%でした。

  『もしマーメイドSで『祭り』が起こらなくても、3週目、4週目にその可能性があることを信じて注視していけばいいんです。』

今年は晴天が続き、なかなか馬場が荒れずに悶々とした開催日が続いていましたが、待っていてよかった、狙いは間違ってなかったと再認識できた最終週でした。

場所と時期と天候で絞りこんで狙い撃つ。『阪神夏競馬はトニービン祭りを追いかけろ!』

今になって幸いなのは、これが最終週に現れたことです。もう競馬マスコミは夏競馬に視線が向かっているので、復習して気づくこともないだろうし、記事になることもないはずです。従って、来年もこの現象はほとんどの競馬マスコミとファンに気づかれずに、ひっそりと始まるでしょう。

チャンスです。


雨上がりの競馬 宝塚記念と東京ダートの余韻を残して

2013-06-25 23:09:14 | 東京競馬

ゴールドシップ、天皇賞春で敗れた後にこんなことを書きました。

「今年は国内専念だそうですから、秋は東京で1分58秒台の2000mと2分23秒前後の2400mが待っています。共同通信杯では、スタートから押して押して押しまくって好位に取り付くレースぶりを見せてくれたのですが。陣営の策や如何に。」

結局のところ、皐月賞や菊花賞の制覇によって、内田騎手も陣営も馬自身も過信というか驕りのようなものがあったのではないでしょうか。大胆不敵なレースでも勝てるんだと。ファンをハラハラさせるのもエンターテイメントだし、魅せながらも勝てばスター性が高まるでしょ?実際勝ってるし、みたいな。陣営の中では暗黙の了解のようなものだったでしょうが。しかし魅了されたファンの間では、この危うい脚質が故の期待感が大きく増幅されていきます。それが天皇賞春の単勝1.3倍の支持でした。

天皇賞春の敗退は、ゴールドシップが絶対王者ではなかったことを陣営に知らしめました。

内田騎手の栗東滞在は、ゴールドシップのイメージを陣営と再確認し共有するために必要だったのでしょう。その答えは、華やか(大胆不敵)なレースぶりはいらない。勝とうと。勝つためには、ショースケーターからもう一度競技スケーターに戻す必要がある。その最重要課題は、肉体面よりもゴールドシップのレースへの取り組み方をどう改善するかという、気持ちの問題だったように思います。

何しろ約1年間、大マクリ戦法を7戦繰り返して、レースとはそういうものだと身に染み付いています。

 「(ゴールドシップは)我の強さの塊ですね」 内田騎手 競馬ラボ レース前インタビューより

そんなオレ様ゴールドシップを

 「そうですね。別に先着するつもりはなかったんです。併走でゴールに走れればいいなと思っていたんですけれど、馬のほうが行きたい気持ちになって、ゴールをわかっているのか、半馬身くらいグッと自分で出ていったので、それを無理やり引っ張る必要もないので、最後は馬の気持ちを感じとりながらの追い切りでした。僕自身は凄く馬が前向きになっているなという感触はありました」 内田騎手 最終追い切り後インタビューより

その気にさせた陣営の手腕は見事なものだったと思います。

そして、レース前には

 「前に行きたければ前に行ってもらっても全然構わないと思いますし、中団に行きたければ中団に行ってもらっても構わない。まあ、後ろになってしまえば後ろになっても、それも仕方が無いと思います」

などと煙幕を張っていましたが、

 「スタートは速くなくても押していけば前につけられる自信があった。折り合いはいくらでもつくし、道中は全く問題なかったよ。力でねじ伏せてくれたね」 内田騎手 勝利インタビューより

 「ここは真価を問われるレース。こういう競馬ができると確信していたし、証明できたね。内田君がゴールドシップの気持ちをうまく引き出してくれた」 須貝調教師 勝利インタビューより

レース後のコメントを読むと、陣営は前に行くことを決めていましたね。

 「(同じ)ステイゴールド産駒やけど、とにかくフェノーメノを負かしたいという気持ちはすごいですね。あの馬だけには負けたくないという。2回負けてるから、今回は勝ちたいというね」 今浪厩務員 競馬ラボ レース前インタビューより

そんな想いに見事に応えたゴールドシップ。人と人、人と馬すべてが一体となった素晴らしい勝利でした。


さて、宝塚記念の余韻にもう少し浸りたいところですが、拙ブログは独自路線を進みます。

もうひとつの本題です。

先週、東京ダート最終週の攻略の糸口をUPしました。雨上がりのダート戦はアウト有利だと。

土曜朝未明まで降り続いた雨は1Rが始まる頃にはすっかり止み、乾き始めながらの中でスタートしました。土曜は全日重馬場、日曜は全日稍重の馬場で行われたダート戦。全13レースで馬券に絡んだ馬39頭のの馬番別分布グラフからご覧下さい。

人気は5番人気以内、穴馬は6番人気以下。

全レース結果を時系列に並べて表示。

特に本格的に乾き始めた日曜の結果に注目すると、7レース(21頭)中1桁馬番から馬券に絡んだのは3頭のみ。いずれも人気馬です。穴馬は6頭全てが10番から14番から出現しています。

この10~14番がどういう馬場状態だったのかというと、日曜3Rダート2100m戦のレース画像をUPしましたのでご覧下さい。

スタート地点 ホームストレッチのちょうど真中付近

フルゲート16頭立ては9番と10番が黄帽です。真ん中青帽の7番がポンと出脚よくゲートを飛び出しています。その外側でほぼ並んでスタートを切った黄帽2頭が9番と10番。それら3頭の脚元のダートの湿り具合をよく注視して下さい。7番は完全に完全に乾き始めているルートを走っています。9番はどちらとも言えるグレールート。10番から外と内では、脚抜きのよさがまるで変わってくるであろうことは容易に想像出来ます。

1コーナー

4コーナー

3枚の画像から、バックストレッチもほぼ同じような状態であろうと想像出来ます。従って、向正面スタートの1300m、1400m、1600mでも同様に10番枠くらいから外の発走がスタミナをロスせずにスピードに乗ることが出来る有利な状況だったといえるでしょう。

これを知っているか、知らないか、こうなるのではないかと推測しながら馬券を組み立てられる者と立てられない者、その差は歴然でしょう。

この結果をインの砂が深かったとからいう一言で片付けるのは、非常に情けないことだと思います。

東京ダート1600m 馬場差の正体 完結編


東京競馬最終週 攻略の糸口 芝編

2013-06-21 21:24:17 | 東京競馬

今回は芝編です。先週からDコースになって2週目。馬場状態は重、又は稍重から始まって、徐々に乾いていくものと思われます。

芝・ダート共に、馬がたくさん走る内ラチ側から乾いていきます。ダートはそれによって、乾いてパワーが必要になってくる内よりも脚抜きがいいままの外を走る馬が有利になってきます。ダートの雨上がりはアウト有利。これはダート編で書いたほうが良かったかな?前回D1300mのところで、マークポイントを少しずつ外枠へ動かしていくと書きましたが、ザックリと言えばそういうことです。

一方の芝コースは、当然早く乾く内を通った方が有利です。芝の雨上がりはイン・前有利。それを踏まえて以下をご覧下さい。

芝1400m A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート16頭。

フルゲート戦のみを抽出し、時系列に並べ替えて表示

Aコース、フルゲート戦

⇓Bコース、フルゲート戦

⇓Cコース、フルゲート戦

人気平均馬番を見ると、Aコース9.8⇒Bコース7.4⇒Cコース7.2。内有利の傾向に動いているのが分かります。『芝の雨上がりはイン・前有利』との相乗効果で、さらに内枠優勢になるのではないかと。Dコースのフルゲートは16頭立てですから、『16~13』番の外枠4頭はどんなに人気でも強引に切るとういう戦術も使えるかもしれません。

もっとも、土曜には1R芝1600m、5R1400m、6R1800mが組まれているので、その結果を見てから判断しても遅くはないと思いますが。


芝1600m

A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。

Aコース

⇓Bコース

⇓Cコース

⇓Dコース

一見すると、Cコースでの外枠の馬券率が突出して見えますが、穴馬平均馬番はAコース10.4⇒Bコース13.0⇒Cコース10.1。人気馬の複勝圏率もA&Bコース共に『12~9』番が1位ですから、今開催は一貫して『12~9』番辺りが有利な状況であったと言えます。

それが、Dコースに代わった先週の結果を見ると、穴馬平均馬番7.0ですから内枠にシフトしつつあると言えるのではないでしょうか。

『12~9』番辺りをケアしつつも、もう少し内寄りの枠から好位に取り付ける馬を探すというスタンスでいきたいと思います。


芝1800m

A~Cコースはフルゲート18頭&17頭立て、Dコースはフルゲート16頭&15頭立て戦を抽出し、時系列に並べ替えて表示。

Aコース

⇓Bコース

⇓Cコース

⇓Dコース

まず馬番考察から見ると、Cコース人気馬平均馬番7.5、穴馬平均馬番8.8が、Dコースになってそれぞれ7.0ですから、芝1800mでも内寄りにシフトしてきていると考えていいだろうと思います。

血統面から見ると、種牡馬失格の烙印を押されかねない状況だったメイショウサムソン産駒が、ここへ来て未勝利、500万下クラスではそこそこ馬券に絡むようになってきています。ここでも4度名前が登場しますが、その内3度が重馬場。オペラハウスの正統派後継種牡馬という印象を受けます。いずれ大物の誕生があるかも知れません。


芝2000m

A~Cコースはフルゲート18頭、Dコースはフルゲート14頭立て。全レースを時系列に並べ替えて表示。

今週末に行われる芝2000mは、日曜8R12頭立ての1鞍だけですので、参考程度に載せておきます。

『東京芝2000mは内有利』は定番の格言なので、ある程度競馬歴のある方なら必ず目にしたことがあるだろうし、天皇賞秋を予想する際には新聞に踊りまくる文言です。数ある格言の中でもその有効性は高く、変わらない鉄則のひとつです。

では具体的に、1番から何番までが有利で何番から18番までが不利なのでしょうか。答えを探し求めてネットを彷徨ったり、書籍を立ち読みしまくった方はいないでしょうか。

答えは12番と13番です。ここに大きな境界線があります。2010年以降の3年半で芝2000m戦のフルゲート18頭及び17頭立てのレースにおいて、13番より外枠から馬券になった穴馬(6番人気以下)は上表のマイネグラディウスを含め2頭のみ。その共通項はBコース良馬場で行われた未勝利戦ということが挙げられます。他には2頭ともマイネル軍団の馬だという・・・まぁ、これは偶然でしょうがw 少なくとも、実力差が未勝利戦よりもグッと縮まる500万下条件以上では、13番より外枠から馬券になった穴馬はいません。

日曜のレースは12頭立てなので全く参考になりませんが、秋の東京開催へ向けて、『東京芝2000mは内有利』とセットでインプットしておけば、きっと役に立つはずです。


東京競馬最終週 攻略の糸口 ダート編

2013-06-21 00:15:07 | 東京競馬

宝塚記念は、オルフェーヴルの離脱が痛いですが、どの馬が強いのかというスポーツ観戦的な関心から見れば、近年稀に見るレースでしょう。しかし馬券的見地から回収率を考えると、どう考えても勝負するレースではありません。好きな馬の単勝を買って応援に徹する程度にしておきます。

そこで今週は、10週間のロングラン開催で行われた東京競馬の最終週に向けての攻略の糸口を探っていきたいと思います。

芝は重、ダートは不良馬場くらいから徐々に乾いていくと見ていいでしょうか。となると、知れ渡っている格言とは逆の傾向が現れるコースもありますので、春競馬のラスト週を笑って締めたいと思います。

長くなりそうですので、芝・ダート2回に分けてエントリーします。

まずはダート編です。今開催を一言で要約すると、時計はそこそこ出るのにサンデー系が苦戦している、と。そこを踏まえながら、下記のデータをご覧下さい。

ダート1300m。今開催の全レースを時系列で並べています。

サンデー系だけでなく、東京D1300mを得意とするタイキシャトル&メイショウボーラー親子の産駒も苦戦しています。中山D1200mよりもダート短距離戦ぽい父系統が並んでいます。

穴馬(6番人気以下)に絞り込むと、

軸も穴馬もミスプロ系からでいいでしょう。人気になってもサンデー系やヘイロー系は疑って掛かるべき。

また、アルデバランⅡ産駒は不良馬場の鬼っ子ではないかと見ています。まだ産駒数は多くありませんが、ダート短距離戦で馬場が渋ったら注目して損はないと思います。

右表から。良~不良馬場通算で見ると、『12~9』番から10頭の人気馬(5番人気以内)中6頭が馬券に絡み、その複勝率60%と抜けた成績を残していますが、始めに述べたように今週末は不良馬場から徐々に乾いていくだろうと見ています。となると、土曜3Rはより内枠の『1~6』番辺り、馬場が乾く日曜7Rは少し外へ揺れて『4~10』番辺りの人気馬がマークポイントになります。

その根拠は?と言われると、今は経験からとしか答えられないのですがw、いずれ特別な傾向が出現した時にD1300m特集を組む機会があると思いますので、その時にでも。


ダート1400m

穴馬で絞り込むと

東京競馬場で行われるレースの中で、年間を通して最も固い決着が多く、且つ最も枠の有利不利が少ないコースです。今開催では良馬場で『12~9』番が不振でしたが、来週は無視していいでしょう。

軸馬は過去の東京D1400m持ち時計が最速の馬から順番に見極めて選ぶという、シンプルな戦術が通用します。

先週のように馬場が渋っているという前提で穴馬を絞り込むと、まずノーザンダンサー系からはヴァイスリージェント系のみ。フレンチデピュティ~クロフネ親子を中心とする系統です。

もう一つは、ロベルト系です。先週はロベルト系から3頭が出走し、すべて人気薄にも関わらず全頭が馬券に絡みました。ブライアンズタイム、シンボリクリスエスなど出走頭数の多い産駒はもちろんですが、狙いはタニノギムレット産駒。東京D1400m及び1600mで不良馬場になったら、常に注意を払う必要があります。

6/15 2R D1400m 重馬場

6/16 4R D1400m 不良馬場

それと、500万~1600万下条件でのボールドルーラー系にも注目です。これは今開催に限らず、年間を通してすべての馬場状態で通用します。新馬や未勝利戦では、道中の緩やかなペースから直線での瞬発力勝負になり一歩及ばず、OP以上では早い時計に壁があるので、まさにピンポイントで狙える系統です。


ダート1600m

穴馬で絞り込むと

東京D1600mは、全場すべてのダートコースの中で最もサンデー系が活躍するコースです。しかし先週の結果を見ると、のいい馬場になったにも関わらず、サンデー系が苦戦しています。同様にキングカメハメハ産駒も、渋った馬場とそこから回復してきた4/27&28のみ。5月以降の良馬場では、キンカメ産駒は1頭も馬券に絡めていません。ここが今開催の大きな特徴です。

では血統的に狙える種牡馬はというと、ここでも先週タニノギムレット産駒が2頭絡みました。まずはロベルト系の取捨が大切になってくるでしょう。

次に馬番考察ですが、右表良馬場を見ると、格言通りに外枠有利な傾向が現れています。が、稍重馬場以降はどうでしょう。人気平均馬番は、良9.2ー稍重9.0ー重8.8ー不良7.7。馬場が悪くなればなるほど内枠に揺れていきます。

1日12レースの内、半数はダートコースで行われます。毎週のように傾向を確認しなければならない芝コースより、遥かにダートコースの方が勝負しやすいと私は考えています。ダートを制すものが競馬を制す。参考になればと思います。


クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 トワイニング編

2013-06-11 21:55:23 | クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒

クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 2012年種牡馬リーディング54位 トワイニング

※△印は5番人気以内の人気馬、◯印は6番人気以上の穴馬が馬券(3着以内)に絡んでいるコース&馬場。

※集計期間は、ダート・芝共に2010年~2013/6/9現在。

トワイニング父系図  種牡馬一覧その6 フォーティーナイナー系


クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 メイショウボーラー編

2013-06-11 21:47:56 | クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒

クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 2012年種牡馬リーディング53位 メイショウボーラー

※△印は5番人気以内の人気馬、◯印は6番人気以上の穴馬が馬券(3着以内)に絡んでいるコース&馬場。

※ダート・芝共に=2011年産駒デビュー~2013/6/9現在。

メイショウボーラー父系図  種牡馬一覧その9 ヘイロー系


クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 ロックオブジブラルタル編

2013-06-11 21:41:50 | クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒

クラスの壁にぶつかる種牡馬と超える産駒 2012年種牡馬リーディング52位 ロックオブジブラルタル

※△印は5番人気以内の人気馬、◯印は6番人気以上の穴馬が馬券(3着以内)に絡んでいるコース&馬場。

※2012年種牡馬リーディング31位以下の集計期間は、サンプル数(出走頭数)が少ない場合に2009年以前の結果を含んで集計しています。 どこまで遡るかは、私の気まぐれもあります。

※ダート・芝共に=2006年産駒デビュー~2013/6/9現在。

ロックオブジブラルタル父系図  種牡馬一覧その3 ノーザンダンサー~ダンジグ系


マーメイドS 攻略の切り口

2013-06-08 23:49:41 | 阪神競馬

最近、なかなか更新する時間が取れませんが、このレースの攻略の切り口だけは是非とも紹介したいと思います。

過去の傾向を見れば、母父系統の特徴にひと目で気付くはずです。

ナスルーラ系(緑色)が目立ちます。

阪神競馬場では、昨年の夏開催時にトニービン祭りがありました。開幕から3週間目、Bコースになってからですが。そのクライマックスは6/23米子S。出走18頭中トニービンを持つフラガラッハ、サワノパンサー、ミッキードリームの3頭(のみ)で決着し、3連単は1,200万円でした。

トニービン~グレイソヴリン~ナスルーラ、どこまで絞り込めるのかは現時点では何とも言えませんが、この阪神夏開催というのはそういう狙い方で高配当を期待できる稀有な時期です。

今年のマーメイドSは1週早まってAコースで行われます。土曜時点ではナスルーラ系統の爆発はまだ見られませんが、その兆候らしきものは見受けられます。

では今年の出走表を

今年の出走馬でグレイソヴリンを持つ馬は、マイファーストラヴ、ダートムーアにピュアプリーゼ(4代母父がグレイソヴリン系)の3頭。

3頭ともサンデーサイレンスを持っていないのが気になりますが、絶好の枠に入りました。

下記は土曜までの芝2000m3戦の結果です。

上表3Rからフルゲート2戦を抽出し、いつもの表で

左表、人気は5番人気以内、穴は6番人気以下。右表、例えば、『8~5』番に人気馬(5番人気以内)が2頭出走し、2頭とも複勝圏内に入ったということです。枠の半分から外は、内の2倍強の人気馬が出走しましたが、1頭も馬券に絡めていません。

4、5、8の中からどれかの複勝、またはワイド3点BOXでも充分楽しめるレースになりそうです。3連単なら85万~120万円ですか。

もしマーメイドSで『祭り』が起こらなくても、3週目、4週目にその可能性があることを信じて注視していけばいいんです。

釣りで言えばマグロの1本釣りですね。場所と時期と天候で狙いを絞って、ここぞというレースに釣り糸を放り投げる。小物を含めて獲れればいいというような投網的馬券も否定はしませんが、たまにはこういう戦い方もスリルを味わえて楽しめますよ。


安田記念 攻略の切り口   ・・・とダービー回顧を少し

2013-06-02 00:52:05 | 東京競馬

ダービーの余韻に浸っていたら、あっという間に1週間が経ってしまいました。

レース内容も馬場コンディションも最高でした。ゴール前100mで横一線に並ぶ追い比べ。当日に初めて東京競馬場で観戦した人は幸せでしょう。これぞダービー、これぞ競馬というレースを見れたのですから。

私の狙ったロゴタイプは、ゲートで前脚を掻いているのを見た時に、あぁそうか、と。パドックで時折尻尾を振ったり返し馬で尻の跳ね上がり方が前走より小ぢんまりしているような気がするけどいやそれは気のせいや何を今さら弱気になっとんねん何を逡巡しとんねん皐月賞からこの馬を本命にすると決めとったんやろそう言えばエピファネイアに腹を括って大人になれと書いたお前が腹を括らんでどないすんねんほらレースまであと3分・・・。ほんの少し気負ってたかな。ロゴタイプも私も。

パドック診断は極力『好き』を排除しなければと、改めて反省しました。けれど馬券を外したのは納得してますし、結果には心から拍手を送ります。

10年前なら、『また武か・・・』という舌打ちが聞こえたかもしれません。しかし、あれから色々な出来事が起こりました。レース後の豊コールは、溢れる才能と有力馬に恵まれた天才騎手にではなく、試練を克服するために努力を怠らなかった男への惜しみない祝福に聴こえました。

ターフから地下馬道へ移動する際に、少しの時間立ち止まるキズナ。その首を愛おしそうに撫でる鞍上。ここでグッと来てしまいましてw

・・・・・

馬場状態に関して振り返ってみましょう。

当日の8,9R観戦後に、追加の砂撒きはなく、土曜とほとんど同じ馬場状態だと前エントリーで追記しました。前後ろ、内外有利不利のない公平な馬場だったと言えるでしょう。ここ最近、土曜と日曜のレースの間に砂を撒くのがルーチンワーク化されていたので、今回も間違いなく馬場に手を加えて来るだろうと予想しましたが、見事に裏切られました。

私の予想は外れましたが、この馬場造園課の英断には助演賞を贈りたいと思います。この馬場があったからこそ、ゴール前の白熱の攻防が見られたのですから。必要以上に手を加えることはせずに、この日の馬場コンディションをスタンダードにして欲しいと切に願います。

それを踏まえて、武豊騎手のコメントを紹介ましょう。

【武豊独占手記】スポニチ

作戦は事前に決めていました。父ディープインパクトのようなレースをする。それで届かなければ仕方ない…。ただ、少しの修正は加えました。この馬場状態では、あまり外は回れない。前半はリズムを重視しましたし、自分としては結構タイトに乗ったつもり。

フラットな馬場状態でありながら、あまり外は回れない。これこそが、ディープのような大外ブン回しでは届かないエクイターフ仕様のダービールートなのだろうと、馬場読みの達人のコメントから確信しています。砂の入れ方によってはエピファネイアが通ったルートが限界点だろうし、さらに砂を撒けばロゴタイプが通ったルートがと、ダービールートはより内側にシフトしていくものだと考えていいでしょう。

そんな馬場にはして欲しくないと心から思います。


今週は安田記念。

土曜のレースを見た時点では、先週と変わらない絶好の馬場のようです。

エクイターフ仕様になってから、明らかに父系統&母父系統が変わっています。

参考までにマイルCS過去データを

安田記念とそれ以外の東京芝1600mはペースが全く違うので、ダービー攻略の切り口のような今開催Cコースのデータや過去安田記念以外の1600mデータを見てもほとんど当てにならないので、割愛します。

フェブラリーSにカレンブラックヒルが出走する際に、フェブラリーSと安田記念はサンデー系不振と書きましたが、今回の出走馬を見ると、3連系馬券を買うなら1頭はサンデー系を拾い上げなければならないのかな。

その際に参考になるコラムを亀谷氏が書いているので、そちらをどうぞ。私もほとんど同意見です。

安田記念のサンデー系と、今の東京芝1600mの傾向