集計期間2010年~、 人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下
※芝1200m、2000m=フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋
※芝1400m、1600m外、1800m外、2400m外=フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋、2200mはフルゲート18&17頭立てレースが2戦共に人気馬のみで決着なので省きます。
芝1200m
芝1400m
芝1600m外
芝1800m外
芝2000m
芝2400m外
集計期間2010年~、 人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下
※芝1200m、2000m=フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋
※芝1400m、1600m外、1800m外、2400m外=フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋、2200mはフルゲート18&17頭立てレースが2戦共に人気馬のみで決着なので省きます。
芝1200m
芝1400m
芝1600m外
芝1800m外
芝2000m
芝2400m外
集計期間2010年~、 人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下
※芝1200m外、1600m外、1800m、2500m=フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋
※芝2000m=フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋、2200m外はフルゲート18&17頭立てレースが1戦しかないので省きます。
芝1200m外
芝1600m外
芝1800m
芝2000m
芝2500m
土曜日のD1600m3戦の結果です(14頭立て、15頭立て、16頭立て)。
極端な偏りは見られないようです。只、穴馬が激走する馬番を見ると、穴馬出現平均馬番11.3ですから外優勢に動いたのかな。1週目の良馬場とは別物の、いつもの外枠優勢なD1600mなのかもしれません。
※集計期間は2010年~2013年 フルゲート16&15頭立て良馬場全209レース627頭
そして土曜のダート戦全レースの結果です。
ゴールドアリュール産駒≒Nureyevが全滅。1週目のパサパサの砂に凍結防止剤とは違い、濡れた状態の砂に凍結防止剤ですから、ゴールドアリュール産駒<クロフネ~フレンチデピュティのライン、ボールドルーラー系優勢かと。本番ではクロフネ~フレンチデピュティのラインは1頭もいませんか・・・。
ボールドルーラー系の有力どころはベストウォーリアですか。
それと土曜の結果を見て目につくのは、後方一気が3レース決まってます。3着以内を含めてという意味ですが。シルクフォーチュン・・・でも父ゴールドアリュールだしなぁ。馬場がどこまで乾くかによりますね。
凍結防止剤馬場の巧拙については、私は断然ブライアンズタイム持ちが巧いを主張します。キンカメ産駒やシンクリ産駒は土曜や1週目、先月の中山開催を観ても、散布していない時と比べて変わらないと思うのですが。この辺りは根拠のある数字を示せないので気に留めておく程度にお願いします。キンカメ産駒は得意のはずとおっしゃってる方もいますのでね。
で、ブライアンズタイム持ちはグランドシチーですか。これまた悩ましい。まぁ、この悩ましい時間が競馬の面白さですが。以下、参考になるかどうか色々なデータを貼っておきます。すべて2010年~2013年の16&15頭立てレースから抜き出しています。
昨年のフェブラリーSの時に、東京ダート1600mを重点的に取り上げました。このエントリーはその際に用意してあった原稿で、そのまま1年間フォルダに仕舞い込まれていたものに加筆しています。フェブラリーSの考察には有益ではないかもしれませんが、JRAの馬場造りに関心がある方には一食のおかずになるかもしれません。
現在、競馬場ダートコースに使われているクッション砂は、東京も中山も阪神も京都も、JRAだけでなく川崎や船橋や園田など主な地方競馬場へもひとつの業者がひとつの産地で採集した砂を導入しています。
下記は納入業者のパンフレットの一文です。
納入実績例 東京都と兵庫県
同じ産地から仕入れているのに重いも軽いもありませんよね。東京も大井も園田も同じ砂なんです。
東京の砂が軽いというデマが根強く定着している理由は、タイムが他場と比べて早いからという一点に尽きると言っていいと思うのですが、全場同じ砂で砂厚も9cmに統一している以上、その原因を砂に求めるのは誤りでしょう。
他に考えられるのは、クッション砂の下の路盤が各場違うか、コースの形状と直線の長さの影響か、この2点に絞られるかと思います。
私も以前は路盤に違いがあるのではないかと考えていましたが、こちらの記事を読んで改まりました。
馬場造園課さんのお話を聞いてきました。 早稲田大学テンポイント・ブログ
クッション砂9cmの下には、スクリーニングスが8cm、シンダーが5cm敷かれており、この構造と厚さはどこも一緒のようです。
ちなみにスクリーニングスとは、砕石砂利を作る工程において自然発生する2.5 mm以下の細かい岩粉のこと。シンダーとは比重の小さい軽量コンクリートの事だそうです。
となると、東京ダートの時計が早いのは単にコースの形状と直線の長さの影響ではないかと思うのですが、さて、それでも東京の砂は軽いとおっしゃる方の理由を教えていただきたいものです。紹介したサイトはこんな文章で締めくくられています。
『みんなが間違って使えば、間違いも「正」になる典型的な例です。』
東京の砂は軽いという話もこれと同じなんだと思いますね。内枠決着や外枠決着が続くとラチ沿いの砂が浅いとか深い事に原因を求めがちですが、それについても上記サイトで高田順一馬場造園課長がハッキリと否定されています。それに今はダートのレース前に必ずハロー掛けをして綺麗に均しますしね。ダートで馬場差が発生する正体については、1年前に書いたものがありますので参考にどうぞ。
言葉足らずが多々ありますが、要はダートの馬場差は砂の粒度の差によって生じるのだろうと思います。地方競馬のライターさんのブログに、興味深い写真を発見することが出来ました。
記事の後半部分のトピックスで、園田競馬場の砂の入れ替えの模様を取材しています。
年間2回行う作業で、担当する施設課の皆さんは、毎回砂を吟味してできるだけ良い状態を作ろうと必死に取り組んでいます。青森県から仕入れる砂は、取り出すところで砂の質や形も違い、それが競馬場の馬場となると微妙に影響してくるとのことです。今回の砂(写真左)は前回の砂(右)より目が粗く、摩耗しにくい砂だということです。
この記事が書かれた日付は2011(平成23)年6月4日です。冒頭のダート砂販売会社の園田競馬場への納入年月日からすると、今回の砂(写真左)は平成22年10月に購入されたもので、前回の砂(右)は平成21年2月に購入されたものであることが分かります。
同じ会社から同じ産地の砂を購入しても、これだけの粒度の違いがあるんですね。高田馬場造園課長の話に出てきたように、『毎回全部を入れ替えていると新たな砂を運んでくる運搬コストが高いので、しっかり洗って再利用』し、足りない分量を新しく補充するのでしょうが、その際に数千tもの量になる古い砂と新しい砂を均一の粒度に混ぜ合わせる技術は、さすがのJRAも持っていないのでしょう。
その結果、馬場には粒度の粗い所と細かい所がどうしても発生します。そしてこれは推測ですが、乾いた馬場では粗い砂のほうが走りやすくスタミナをロスしにくいのではないかと。
一方の濡れた馬場では上記サイトで園田競馬場の施設課の方がこう証言されています。
『(右の細かい砂を使用している)最近は雨が降って道悪になると、ものすごく時計の速い決着が続いていました。砂の入れ替えで(粒度が粗くなることにより時計が遅くなり)、馬の脚元への負担が軽減されることになります。』
カッコ内は私がニュアンスを汲み取って追加補足したものですが、あながち間違ってはいないでしょう。即ち、良馬場では荒い砂が有利で重馬場では細かい砂が有利になるのではないかと睨んでいますが。
この推測を踏まえた上で、今開催の東京ダート1600mの結果を見てみましょう。
※人気は5番人気以内、穴馬は6番人気以上
良馬場のレースは1週目に、また不良馬場のレースは2.3週目、重馬場のレースは3週目の3日目にすべて馬場回復期で行われました。馬場回復期のダート戦は、競走馬が数多く走り抜けることにより乾きが早くなる内ラチよりも外が有利とは何度も書いてきました。注目は1週目の良馬場での結果でしょう。東京ダート1600mは外有利が定説ですが、今開催唯一良馬場で行われた1週目は内枠有利なバイアスが掛かっていたのではないかという疑いがあります。即ち、粗い砂の帯が内ラチ沿い(恐らくバックストレッチ側)の何処かに発生しているのではないかと。濡れた馬場での内枠の不成績もそれを裏付けるのではないかと思うのですが。ただ、今年は2週目に馬場がガラッと変わってしまってサンプル数が少ないので、昨年のように確信を持つことが出来ません。
取りあえずは土曜日の結果を見てからですね。そして、フェブラリーSの前にもう1エントリー挙げられたらと思います。
フジキセキ産駒 勝率 連対率 複勝率
良 9.4% 17.9% 26.8%
稍重 7.4% 15.3% 25%
重 8.1% 14.5% 22.6%
不良 4.6% 14.5% 22.9%
キングカメハメハ産駒
良 10.6% 19.7% 28.7%
稍重 9.5% 17.8% 28%
重 9.2% 17.1% 26.7%
不良 11.3% 17.9% 27.4%
これは産駒がデビューしてからの芝の全成績なんですが、これを眺めていても、フジキセキ産駒の不良馬場での勝率が半分程度に落ち込む事くらいしか特徴は見つかりません。100頭が出走すると、良馬場では17頭が連対し、不良馬場では14頭が連対するフジキセキ産駒。どうでしょう。馬券戦略にはあまり役に立ちませんね。
私がフジキセキとキングカメハメハという血統も距離適性も違う種牡馬を同時に追うことになるきっかけは、昨年のオークス前日でした。この2頭の産駒は、1日にまとめて馬券に絡んでくることが多いなぁと。しかも人気薄が。しかし、翌日も追いかけるとそうでもなくなってしまう。オークスを取り上げたエントリーで、少しだけ「フジキセキ祭り」と書いています。
オークス 攻略の切り口 http://blog.goo.ne.jp/horseracingrule/e/3fa426f80eca97859f004b49e4913479
激走する理由があるのではないかという根拠のない勘から始まった追跡ですが、紹介するレベルに達した手応えがありますので記録に残しておきます。今後、修正する箇所が出てくると思いますので、これは第1版としておきましょう。
昨年秋の東京開催は、晴天で行われたり台風通過前後の雨中のレース、はたまた雨上がりの馬場が乾いていく状態でのレースなど、幅広い馬場状態でのデータを収集することが出来ました。
馬場回復期、即ち雨上がり後のレースはイン・前有利、そして馬場悪化期、即ち雨中のレースはアウト・差し有利だとは何度も書いてきました。しかしこれまでは、競走馬個体の過去出走レースを参考にする程度でした。もっと具体的に、馬場悪化期と馬場回復期それぞれに特化して得意な種牡馬がいるのではないかと推測し、調べたのが以下のデータです。
前提条件として、馬場悪化期はシンプルに雨中で行われたレース、馬場回復期は雨上がり後の不良~良馬場馬場に回復していく過程で行われたレースとします。但し、芝状態が稍重から良馬場に変更になったとしても、ダートコースが不良~稍重で行われている間は馬場回復期とします。この辺りは悩みどころで、今もこの区分けでいいのか試行錯誤しています。含水率を発表してもらえたら一発で回答が出るわけですが、現状の良~不良の4段階発表では個人的に類推して判断するしかないんですね。本当の良馬場(という表現が合うかどうか分かりませんが)=含水率の変動がないパンパンに乾いた馬場とすると、ダートに稍重以上の水分が残っているのであれば、芝が良馬場に回復したと発表されたとしてもとしても、しばらくは含水率が減少していく過程=馬場回復期にあるのではないかという判断です。
では、まずは馬場悪化期のデータからご覧頂きましょう。
赤字のステイゴールドとマーベラスサンデーはよく知られた重馬場巧者。ディープインパクトは馬場悪化期でも問題なし。その他はどうでしょう。あまりにも漠然としているのでもう少し絞り込んでみましょう。父にも母にもサンデーサイレンスを持っていない競走馬に絞り込むと、
何か面白い特徴を見つけられたでしょうか。馬場悪化期は一旦保留にして、次に馬場回復期を見ていきましょう。
ディープ産駒はこちらでも手がつけられない暴れっぷりですが、他に複数頭目立って複勝圏内に来ている種牡馬がいます。それがフジキセキとキングカメハメハです。馬場悪化期と比較すると明らかでしょう。冒頭で述べたように、フジキセキ、キンカメ共に複勝率は良~不良までそんなに変わらない安定した成績を残しています。しかし、平凡な成績からめちゃくちゃ得意な馬場回復期を引けば、馬場悪化期は相当苦手にしているという論理も成り立ちます。TARGETなどのデータソフトでは一纏めにプラマイ0されて、さして特徴が発見できずにスルーしてしまった参考人。これを違ったアプローチで容疑を分析したら、隠されていた本質が見えてきたと言えるかと。
血統的な観点から、あるいは蹄の形から説明が可能なのかもしれません。私に出来ることは、過去の結果から新しい特徴を見い出す事と割り切っています。この先は興味を持たれた方々にバトンを渡したいと思います。
ダンスインザダークやハーツクライ、ダイワメジャーも馬場回復期大得意の疑いがありますが、これらはもう少し追いかけてから改めて、にしましょう(母父ダンスが2頭いますから、これは指名手配してもいいかもしれません)。
他に気付くのは重巧者と言われるノーザンダンサー系ですが、ここで目に入る3頭(父系統青色)はいずれも母父サンデー系。対して、先ほどの馬場悪化期に目を戻すと、馬券に絡んだ父ノーザンダンサー系4頭の母父はいずれも非サンデー系となっています。
もうひとつ、馬場悪化期と同じように父からも母からもサンデーサイレンスを持っていない競走馬に絞り込むと、
これは特徴がハッキリと現れていますね。全頭トニービン持ちかKingmambo持ちです。先週の東京冬開催の馬場回復期を追跡してみましたら、これにシンボリクリスエス産駒とタニノギムレット産駒を追加するだけで対応可能でした。即ち、東京芝コースの馬場回復期でサンデーサイレンスを内包していない競走馬は、トニービン持ちかKingmambo持ち、あるいはシンボリクリスエス産駒かタニノギムレット産駒に限られる、という法則が成り立ちます。まぁ、これは極論というか、暴論に感じる人もいるでしょう。私も書いていいものかどうか躊躇っていましたから。もう少しソフトな表現を使うとすれば、ダービーで勝ち負けした競走馬の産駒は東京芝の馬場回復期に強い、となるでしょうか。となると、メイショウサムソンが浮上してくるわけで・・・。馬場悪化期は文句なしに得意であろうノーザンダンサー系サムソンが回復期もこなせるのかどうか。ここはさらに追跡が必要でしょうね。
先週は、土日合わせてフジキセキ産駒が東京新聞杯に出走するエールブリーズ1頭のみでした。馬場は回復期、枠も絶好で鞍上も戸崎騎手なら文句なしだったので、弓矢を目一杯引き絞って待っていたのですが順延に。今週も雪の影響で明日の順延が早くも決まりました。となると、少なくとも日曜と月曜は今回紹介した馬場回復期でのレースとなりそうです。先週の借りを返してもらいましょう。
雪ですか・・・。
週中にUPしたものは良馬場でのデータでしたので、改めて稍重~不良馬場に絞ったデータを紹介します。現時点で不良馬場なのか稍重まで回復するのか分からないこと、そして稍重・重・不良の各状態にまで絞り込むとサンプルが非常に少なくなってしまうので、3つの馬場状態を一纏めにしてあることはご了承下さい。
集計期間2010年~2013年。
※良馬場データでは純粋に冬開催Dコースでの施行レースに絞りこみましたが、ここではサンプル数を確保するために2013年春開催Dコースで行われた16&15頭立てレース結果を含みました。
芝1400m
芝1600m
芝1800m
芝2000m(フルゲート14頭)
芝2400m
Dコース16&15頭立て稍重~不良馬場で行われたレースはありませんでした。参考までに、A~Cコースまで対象範囲を広げて16&15頭立て稍重~不良馬場で検索すると2レース見つかりました。
面白そうなのは、芝1400mでしょうか。