競馬 変わる傾向と変わらない鉄則

前週までの馬券圏内馬の血統や馬番を集計し、次週を推理します

馬場回復期のフェブラリーS

2016-02-19 23:57:30 | 東京競馬

前回をまとめると、良馬場(雨中の良は除く)で行われるフルゲート16&15頭立てのレースでは、

1.新馬未勝利から全クラスを対象にすると、巷で言われる通りの外枠有利

2.外枠有利なのだが、13番枠には不審(不振)な谷が存在する

そして、条件を準OPクラス以上に絞り込むと、

3.外枠有利とは言えない。むしろ16番枠の成績が最も悪い

4.後方10番手以降から差し届くのは11~1番枠

5.16~12番枠は中団(4角で先頭からヒト桁番手)を確保していないと厳しい

準OP以上の締まったペースになると、コーナー途中からエンジンを吹かしてラチから10m離れたところを進出!という戦法を取りやすい外枠の差し馬よりも、道中は直線入り口までインでジッとしていて直線だけの瞬発力勝負!という乗り方をする(しかない)内枠の差し馬の方が好結果を上げやすい構造に変わった、と一先ずの見解を示しておきます。そう言えば、普段は外差しが決まるんだけど、平均ペース以上になると大外ブン回しがまるで届かなくなる芝の重賞があるよね。去年もあった。右回りの、何のレースだったかな?

良馬場に関しては、取りあえずこれくらいにしましょう。週末は雨がどれくらい残るかがポイントになりそうなんで。

1年前に整理したものからご覧頂きます。

1.良馬場
 (外枠有利

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)
 (外枠有利
⇓                                                                                                      ⇑
3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) ⇒5.稍重(↑馬場回復期)
 (保留)              (中枠有利~外枠)          (外枠有利
⇓                                                                                                      ⇑
6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)  ⇒7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)    ⇒8.重(↑馬場回復期)
 (外枠圧倒的有利)       (中枠有利~外枠)          (中内枠有利
⇓                                                                                                      ⇑
9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)⇒11.不良(↑馬場回復期) 
 (単軸中枠圧倒的)       (中枠有利~内枠)                           (保留

週の始めには、土曜の雨もそんなに降りそうにないから本番は良馬場でいけるだろう、と読んで前回エントリーを書き始めたのに・・・、30㍉以上の雨となるとパンパンの良馬場は見込めませんな。本来ならば、上記2~11分類すべて昨年分を追加したものを書きたいんですが時間がないんで、5稍重馬場回復期と8重馬場回復期のどちらかになると賭けて紹介します。

5.稍重(↑馬場回復期)

東京D1600m馬番別成績稍重馬場回復期

この内、1着馬の馬番別成績

東京D1600m1着馬の馬番別成績稍重馬場回復期

3着以内なら単・複信頼度共にトップの10番を筆頭に、複信頼度3点台前半がズラリと並ぶ13~10番。次いで3.5前後の16~14番でしょう。また、単軸を狙うなら人気複勝率20%超の16~13番、又は12番が不振ですが16~10番辺り。どちらの馬券を選択するにしても、やはり稍重馬場回復期では外枠の有利は揺らぎません。

良馬場で取り上げた13番の谷はなし。

準OP以上の5レースに絞って脚質と馬番の関係を見ると、4角4番手以内から3着以内は、9番、12番。一方の4角10番手以降から3着以内は、3番、10番、15番、5番。

外枠の差し馬も来ています。脚質を考える必要なし。只々、外枠有利です。

8.重(↑馬場回復期)

東京D1600m馬番別成績重馬場回復期

この内、1着馬の馬番別成績

東京D1600m1着馬の馬番別成績重馬場回復期

昨年の整理時点では中内枠有利としましたが、この1年、8~1番の成績が全くよくなくて、その分16~9番の成績が大きく上昇しています。その流れを考慮するなら外枠重視となるでしょうか。

準OP以上の対象レースが2レースしかないので、ここから先は1000万下条件以上の8レース25頭(3着同着1レース有)をまな板に載せていますが、4角4番手以内から3着以内は、9番、10番、5番、5番、7番、7番、14番、10番。

4角10番手以降から3着以内は、14番、8番、4番、3番、10番、7番、4番、12番、15番。こちらも稍重回復期と同様に、外枠の差し馬も来ています。脚質を考える必要なし。

今、単複オッズを確認しましたが、なるほど、今年はモーニンを除いて内枠に人気馬が集まった訳ですな。面白そうなレースになりそうです。


東京D1600m 13番の谷の謎と、外枠有利にはならない上級戦

2016-02-18 22:26:26 | 東京競馬

昨年、掲載したデータに、2015年の成績を追加したものからご覧頂きましょう。

集計期間、馬場改修後の2010年秋~2015年、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

良馬場での3着以内馬番別成績(良馬場でも雨中のレースは除く)

東京D1600m馬番別成績良馬場

この内、1着馬の馬番別成績

東京D1600m1着馬の馬番別成績良馬場

15年は、16番発走の人気馬の成績が(1-2-3-4-5人気)=(1-6-3-0-5)頭の出走に対して馬券圏内が(0-2-0-0-1)頭でその複勝率20%。15番が(3-4-0-1-2)頭の出走に対して(1-2-0-0-0)頭で、その複勝率30%とよろしくなかったので、昨年に比べると単・複信頼度がそれぞれ0.2ほど悪くなっています。

それでも、やはり外枠有利なコースだという見解になるよなぁ、というのはよく分かります。人気馬の成績だけでなく、穴馬から1着になる馬の分布も9番と8番を境にして、その内と外では大きく変わりますしね。

そんなことを頭に入れながら、まずは有利だと思われる外枠のなかで発生する「13番の谷の謎」について推理していこうかと思います。この13番枠は、フルゲート16頭&15頭立てで行われる良馬場のレースでは、集計を始めた馬場改修後の10年秋から毎年成績が悪い。多少の波はあるけれども、毎年確実に内枠の各馬番とワーストを争うほどに成績が悪いのであれば、それは偶然ではなく、何か原因があるはずだと書いてから1年が経ってしまいましたゴメンナサイ。

この13番から勝ち切った15頭の3コーナー通過の位置取りを見ると、

10年10/23 グラヴィテーション (*9,13)10-15-(1,4,14)(3,7,12,16)5,6(2,11)8  13⇒5⇒7

11年1/29 ビギンマニューバー (5,*9)(2,13)(6,16)(1,11,14)(3,7,15)4,12-8-10  13⇒12⇒4

11年11/26 ウォンビーロング 6,8,15(4,13)(2,9,14)(10,12)(1,7,16)(5,11)  13⇒16⇒8

12年2/19 ゴールドゼウス 4,11,13(3,7,15)(5,9,12)(14,16)-10,8,2-1  13⇒7⇒12

12年5/27 ケイアイエレガント 2,14(5,15)(4,16)(8,13)(6,3,9)-7(1,10)-(11,12)  13⇒16⇒4

12年10/6 ヤンキーソヴリン (*2,14,13)(3,10,15)11(8,12,16)(7,5)-9,6,1=4  13⇒15⇒2

13年2/2 トーホウビューティ 1,15(2,138(3,11)(4,10)(7,12)14(9,6)-5  13⇒15⇒3

13年6/9 デルマハンニャ (*8,16)(6,9)7(13,15)14(2,3,10,4)-1-12,11,5  13⇒9⇒14

13年11/9 テスティコ (*3,6)7(5,9)13(1,14)-(8,12)(2,15,16)(10,11)-4  13⇒6⇒7

14年2/23 コパノリッキー 5,13(3,14)(6,15)(2,4,12)(7,10)(16,1,11)8,9  13⇒15⇒11

14年6/1 デジタルフラッシュ 1(7,4,11)(6,8,13)(3,12)(9,14)(5,15)10-2-16  13⇒12⇒15

15年5/17 ソルティコメント 6(9,12)1(4,7,11)(3,13)(2,14)(10,15)-5,8  13⇒6⇒10

15年5/23 オンユアマーク (*6,13,14,10)-(3,7)-2,9(1,5)(15,4)-(8,11)16-12  13⇒5⇒6

15年6/13 シャドウチェイサー 13,14(12,15,16)(2,4)(5,8)11(3,9,6)10,7,1  13⇒5⇒12

15年10/31 モリトタイキ (*2,16)13(4,15)(7,11)14(1,10)9(3,6)8(5,12)  13⇒16⇒10

前後左右に、隣枠12,14番の馬があまりいないことが分かります。

今年も須田氏の馬券率向上大作戦(netkeiba.com)から引用させて頂きますが、

内枠馬が不振なのは「スタート直後に外から寄られて位置を下げる」か「それに抵抗して位置をとろうとしたぶん、末が甘くなる」

この内枠馬の不振と同様のことが、13番枠には言えるんじゃないかと思うんですよ。14,15番辺りに同脚質の馬がいた場合には、「外から寄られて位置を下げるか」か「それに抵抗して位置をとろうとしたぶん、末が甘くなる」。また、11,12番辺りに同脚質の馬がいた場合には、「譲って1頭分下げると直線届かない」し、「抵抗して並んでコーナーへ向かえば外を回されたまま距離ロスが発生する」し、「もっと主張して前の位置を取り切ると末が甘くなる」。

13番枠が不振なのは、内と外の両サイドから最大の圧を受けやすい馬番だからなのではないかなぁと思います。だから13番からの発走馬が好走する条件は、両隣やもう少し広げたご近所さんに同脚質があまりいない事が理想だと言えるでしょう。この13番の谷は、東京D1400mでもD1300mでも発生しているんで、東京ダートコースの構造上の問題なのでしょうが、まぁ、原因は何であれ、東京ダート(1300m、1400m、1600m)の13番枠には不審(不振)な谷が存在する。これは覚えておいて損はないでしょうね。

 

次に、世間と逆張りばかりしているヘソ曲がりだと思われるのもアレなんですが、見つけてしまった傾向なんで紹介します。あっ、私も昨年までは、フェブラリーSは外枠有利だと主張していたことは予め告白しておきますよ。このデータを目にして戸惑ってもいます。

上記良馬場260レースの中から準OPクラス以上33レースの3着以内馬番別成績

東京D1600m馬番別成績良馬場準OPクラス以上では

この内、1着馬の馬番別成績

東京D1600m1着馬の馬番別成績良馬場準OPクラス以上では

そもそもの話ですが、世間でよく見かける過去10年で調べたフェブラリーSの7,8枠の好成績。馬場改修前の5年分の成績も一緒にまとめてしまって導かれたデータって、信頼に値するものなのでしょうか。改修前のD1600mは、今よりさらに外枠有利な傾向でしたからねぇ。

で、3着以内複勝率では4~1番47%、16~13番36%。1着馬に絞っても4~1番12%、16~13番10%と、下級条件では明らかに分が悪い内枠の方が、準OP以上のクラスでは好成績を上げるという逆転現象が起きています。

何なんでしょうねぇ・・・。取りあえず、4~1番と16~13番から1着になった各7頭の4コーナー位置取りを見ましょうか。

10年11/14 4番グロリアスノア 8,13(1,15,7)(4,2)(3,14)(9,6,12)(10,11)(16,5)  4⇒15⇒7

11年2/20 2番ロラパルーザ 11(13,10)(6,8)(3,14)(1,9,7)4(5,12)(16,15)2  2⇒4⇒3

12年5/26 4番トシギャングスター 13(14,15,9)6,5(1,10,11,16)(4,8,12)3-7 2  4⇒6⇒3

12年6/3 4番ストローハット (*2,3)5(13,16,14)10(4,15,12)(7,6,11,8)(1,9)  4⇒8⇒3

13年2/17 2番グレープブランデー (*5,6)(1,7,11,15)(2,4,9)(10,8,12)(3,14,13)16  2⇒6⇒10

15年2/22 4番コパノリッキー (*16,4)(15,14)(7,8,3)(13,10)9(2,11,5)(1,6,12)  4⇒14⇒10

15年11/21 1番プロトコル (*3,14,10)7(5,8,15)(1,9)(2,6,11,12,16)(4,13)  1⇒11⇒7

須田氏のデータによると、「枠番ベースで1枠2枠に入った馬の回収率は、4角3番手以内の馬は単勝57%・複勝90%で、反対に4番手以下だとかなり厳しく、単勝29%・複勝53%」なのですが、ここでも逆転現象が起きていて、4角3番手以内の馬で1着になったのは7頭中1頭のみ。

10年10/16 15番ユノゾフィー 3,4(9,11)(8,16)14(2,15)(6,10)(5,13)12(7,1)  15⇒4⇒9

11年6/5 14番ロンギングスター (*10,6)3-14,4(9,13)15(2,7)(12,11)-(5,8)-1  14⇒9⇒6

12年2/19 16番テスタマッタ (*8,14)(13,15)(6,9,11)(2,10)(1,7,12)(5,16)3,4  16⇒3⇒10

13年2/17 15番チャーリーブレイヴ 4,13,7(3,11)(6,16)-(2,15,5)9(8,1)-(10,12)14  15⇒9⇒7

13年4/27 14番サンライズブレット (9,*16)-(2,5)(6,12)(1,14)10(3,8,13)(11,15)7,4  14⇒3⇒7

14年2/23 13番コパノリッキー 5,13(3,14)(6,15,12)(2,7,10)(4,11)(16,1,8)9  13⇒15⇒11

15年5/17 14番メイケイペガスター (*14,11)(13,7)3,4(1,15)(2,6)10(5,12,16)8,9  14⇒11⇒3

計14レースの結果を見ると、後方10番手以降から馬券圏内に飛び込んできたのは、テスタマッタを除いて11番から内の馬ばかり。

14番カネヒキリが、12番サンライズバッカスが馬場の真ん中から豪快に差し切ったのは馬場改修前のことです。

12年にテスタマッタがフェブラリーSを勝った週というのも、その他に後方2番手から差し切ったフジキラメキや同じく後方2番手から強襲2着のゲンテンなど、いわゆる差しが決まるバイアスだったんですよねぇ。それを考慮すると、スタンダードな馬場だった場合、16~12番発走馬は中団の位置を確保していないとどうにもならないコースなのだと、東京D1600mの外枠有利で差しが届くという定番のイメージを覆すような仮説に達してしまいます。

う~ん、どうなんでしょう。

つづく、かも。


東京ダート1400m 馬番別成績 安定の内枠と波乱の外枠

2016-01-30 09:44:11 | 東京競馬

世間ではあまり取り上げられることのない東京D1400mの馬番別成績。細かくコメントする時間は取れませんが、根岸Sもありますので久しぶりにエントリーを上げたいと思います。

馬場状態の分類は以下の11通りです。

1.良馬場

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)
⇓                                                                                                         ⇑
3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) ⇒5.稍重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                         ⇑
6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)  ⇒7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)    ⇒8.重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                         ⇑
9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)⇒11.不良(↑馬場回復期) 

集計期間は馬場改修後の2010年秋~2015年、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

1.良馬場(全260R、782頭※3着同着2R有)

東京D1400m良馬場馬番別成績

1着馬のみの成績は

東京D1400m良馬場 1着馬の馬番別成績

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京D1400m良馬場悪化期馬番別成績

3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京D1400m稍重馬場悪化期馬番別成績

4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京D1400m稍重馬場悪化キープ期馬番別成績

5.稍重(↑馬場回復期)

東京D1400m稍重馬場回復期馬番別成績

6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京D1400m重馬場悪化期馬番別成績

7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京D1400m重馬場悪化キープ期馬番別成績

8.重(↑馬場回復期)

東京D1400m重馬場回復期馬番別成績

9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京D1400m不良馬場悪化期馬番別成績

10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京D1400m不良馬場悪化キープ期馬番別成績

11.不良(↑馬場回復期) 

東京D1400m不良馬場回復期馬番別成績

東京D1600mのような、はっきりとした傾向があるようには見えませんが、難解なパズルを解いていく面白さはあるかと思います。取りあえずエントリー優先で、何か気がついたことがあればコメント欄に書いていこうと思います。


今年の秋天は外枠有利に1票

2015-11-01 12:28:40 | 東京競馬

11月1日の秋天となると、やはり胸が騒ぐというか、じっとしていられませんな。

昨年はこんなエントリーを上げました。イスラボニータが挑む高い壁

この時載せた2010年から(2014年春開催まで)の東京芝2000mにおけるOP~G1戦の馬番別成績をもうちょい詳しくしてみました。

東京芝2000m馬番別成績

 こういうのを元に、天皇賞秋は12番から内!と言い続けていた訳ですが、去年くらいから根拠となるデータを示さずに東京芝2000mは12番から内!秋天は12番から内!と書き騒ぐバッタモンが増えてきたので、そろそろ反撃に出たいと思います。

17番から馬券に絡んだのは、14年春のフローラS(Aコース)のマイネオーラムなんですが、この時は鳥肌が立ちましたね。「外枠の不利を克服した怪物が現れた!」と。そしてオークスでは渾身の◎で勝負したんですが、結果はご承知の通り。その後の成績も怪物とは程遠い内容です。

マイネオーラム全成績

もう少し早く、気がついていなければなりませんでした。マイネオーラムが怪物でないなら、13番人気が馬券に絡める程度に東京芝2000mの外枠不利は解消されてきているのではないかと。

で、その後を追跡してみるとやはりというか、2014年春以降の東京芝2000mBコースパンパンの良のレース結果がこちらです。

2014年以降東京芝Bコース良馬場馬番別成績

元々BコースはA、C、Dコースに比べて外枠不利の影響が少なかったとは言えるのですが、これを見ると馬場造園課の執念を感じますな。

東京芝2000m成績一覧

今年の穴馬は、外枠の中でマイネオーラムのような中団ちょい後ろから33秒台の脚で伸びてくる馬を探したいと思います。


東京ダート1600m 馬番別成績 いつでもどこでも外枠有利という訳ではない

2015-02-19 21:07:09 | 東京競馬

4つ前のエントリーで約1年間の馬番別成績を載せましたが、今回は2010年まで遡って調べ直したものを紹介します。ちょうど須田鷹雄氏がフェブラリーSに向けて記事をUPしましたので、それと見比べてみるのも面白いかと思います。

東京ダート1600mの外枠有利・内枠不利 netkeiba.com

過去5年間分のレースに範囲を広げることによって、様々な馬場状態別に細かく分析できるようになりました。ひとつひとつデータを見ながらブツブツとつぶやいていこうと思います。馬場状態の分類は以下の11通りです。

1.良馬場

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)
⇓                                                                                                    ⇑
3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) ⇒5.稍重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                    ⇑
6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)  ⇒7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)    ⇒8.重(↑馬場回復期)
⇓                                                                                                    ⇑
9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)⇒11.不良(↑馬場回復期) 

集計期間2010年秋~2015年2月15日まで、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

まずは須田氏のデータと拙サイトのデータとの整合性を確認するために、上記1~11分類をすべて合わせたデータを見ていきたいと思います。尚、須田氏のデータでは16頭立て302レースを対象としていますが、後で細かく分類を分けた時にレース数を確保する為、15頭立てで行われたものを含めて計336レースを対象とします。

東京ダート1600m 馬番別成績

単・複信頼度は1~5人気馬が馬券になる信頼度を数値化したものです。単信頼度を見ると、4.00前後の数字が並ぶ内枠より3.50を切る数字がポツポツ見られる外枠が、さらに複信頼度を見れば、ずらりと3点台前半が並ぶ7番よりも外枠の優秀性が一目瞭然ですね。

また須田氏のデータでは、1枠の勝率4.1%、2枠の勝率4.7%とそれほど大きな差はないのにもかかわらず、単回収率は25%、47%とダブルスコア的な差が開いてしまいます。これはおまけ的発見ですが、1番からは6番人気以下1着馬が1頭も発生していない為でしょう。ちなみに、1番から馬券に絡んだ穴馬8頭は2着5頭、3着3頭。穴馬が1頭も1着になったことがない馬番は他に5番(2着5頭、3着5頭)。こうしたことからも、『東京ダート1600mは外枠有利・内枠不利』という結論に異論はありません。

と、ここで終わってはこのブログを続けている意味がない。本題に入ります。改めて上記の全336レースを先述した11の馬場状態に分類して見ていきます。

1.良馬場

東京ダート1600m 馬番別成績 良馬場⇒

この良馬場の馬番別成績についてはフェブラリーSの前にもう1エントリーを挙げて解説しようと思っているのですが、外枠有利と言える中で13番に谷が発生していることが気になります。この馬番は2010年から単年毎に調べても毎年成績が悪い。5年間毎年成績が悪いとなれば、これは一過性のものではなく何か理由のある成績不振なのかな、と。昨年の覇者コパノリッキーは13番。スローペースを利して楽に2番手を確保しての勝利でした。

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京ダート1600m 馬番別成績 良馬場悪化期↘

対象9レースの1着馬の馬番は、2(2人気)、13(5人気)、7(4人気)、15(5人気)、4(1人気)、10(9人気)、15(1人気)、11(5人気)、7(9人気)番。

ここはまだパンパンの良とたいして傾向は変わらないと読むべきか、1~3番の成績に目を向けるべきか。

3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京ダート1600m 馬番別成績 稍重馬場悪化期

対象8レースの1着馬の馬番は、10(7人気)、14(6人気)、7(1人気)、3(8人気)、2(3人気)、16(1人気)、6(2人気)、2(4人気)番。

内、中、外に3つ山が出来て間に2つ谷が。これだけでは何とも言えないところなので、重馬場悪化期~不良馬場悪化期と流れを見ていく必要あり。

4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京ダート1600m 馬番別成績 稍重馬場悪化キープ期

対象8レースの1着馬の馬番は、6(1人気)、7(1人気)、6(4人気)、7(2人気)、13(8人気)、15(6人気)、11(3人気)、11(4人気)番。

ここは分かりやすい傾向が現れたかな。中枠から外が優勢。

5.稍重(↑馬場回復期)

東京ダート1600m 馬番別成績 稍重馬場回復期

中山ダート1200m外枠有利説のカラクリで述べましたが、この東京ダート1600mでも馬場が乾いていく稍重段階においては、外枠が有利になる傾向が発生しますね。

6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京ダート1600m 馬番別成績 重馬場悪化期

対象5レースの1着馬の馬番は、15(4人気)、10(3人気)、14(4人気)、7(1人気)、3(2人気)番。

10~16番から出走した5人気以内11頭が全頭馬券対象に。一方の1~9番からは14頭中3頭のみ。この3頭は1人気1頭、2人気2頭で3人気以下は全滅。

7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京ダート1600m 馬番別成績 重馬場悪化キープ期

対象5レースの1着馬の馬番は、16(1人気)、9(9人気)、7(4人気)、14(7人気)、7(1人気)、9(9人気)、12(1人気)、11(3人気)、8(1人気)番。

稍重馬場悪化キープ期と合わせてみると、雨上がりの競馬は中枠優勢と考えていいのかも。

8.重(↑馬場回復期)

東京ダート1600m 馬番別成績 重馬場回復期

稍重馬場回復期と比べて大きく傾向が変わっていますね。もう少し突っ込んで、1着馬の馬番成績を取り上げると

1番と12~15番からの1着は新馬・未勝利戦であること、ペースが締まる500万下条件以上のレースでの1着馬は4~10番からに絞られること、複数頭勝利を上げている馬番は4~8番、唯一の穴馬1着馬が7番から来ていることなどから、中心は中内枠辺りと考えていいんじゃないでしょうか。

馬場が乾いていく稍重段階では外枠有利が発生するが、重段階では中内枠有利。

9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)

東京ダート1600m 馬番別成績 不良馬場悪化期

対象12レースの1着馬の馬番は、7(1人気)、1(2人気)、7(1人気)、16(1人気)、7(8人気)、6(10人気)、9(12人気)、1(2人気)、6(9人気)、8(1人気)、7(1人気)、8(3人気)番。

重馬場悪化期とは大きな変化が。12レース中10レースの1着馬が6~9番に集中。外枠も見限れませんが、不利と言われる1番の好成績は見逃せません。

10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)

東京ダート1600m 馬番別成績 不良馬場悪化キープ期

対象4レースの1着馬の馬番は、12(4人気)、8(4人気)、7(2人気)、10(1人気)番。

稍重馬場悪化キープ期~重馬場悪化キープ期~を通して観察すると、好成績の馬番が外枠から徐々に内枠へ流れているのが分かります。1着馬は中枠からですが、2、3着馬は内枠から。

11.不良(↑馬場回復期)

東京ダート1600m 馬番別成績 不良馬場回復期

対象7レースの1着馬の馬番は、16(8人気)、15(10人気)、13(5人気)、10(5人気)、7(1人気)、5(2人気)、13(8人気)番。

馬場が乾いていく稍重段階では外枠有利が発生するが、重段階では中内枠有利。と来たら、不良馬場回復期はさらに内枠有利かなと想像していたらそうでもない・・・。よく分かりません(笑)。もう少しサンプルレースが増えるのを待つしかないかな。

改めて整理してみましょう。

1.良馬場
 (外枠有利

2.良馬場(雨中の競馬↓馬場悪化期)
 (外枠有利
⇓                                                                                                    ⇑
3.稍重(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒4.稍重(雨上がり×→馬場悪化キープ期) ⇒5.稍重(↑馬場回復期)
 (保留)              (中枠有利~外枠)          (外枠有利
⇓                                                                                                    ⇑
6.重(雨中の競馬↓馬場悪化期)  ⇒7.重(雨上がり×→馬場悪化キープ期)    ⇒8.重(↑馬場回復期)
 (外枠圧倒的有利)       (中枠有利~外枠)          (中内枠有利
⇓                                                                                                    ⇑
9.不良(雨中の競馬↓馬場悪化期)⇒10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)⇒11.不良(↑馬場回復期) 
 (単軸中枠圧倒的)       (中枠有利~内枠)                           (保留

良馬場雨中の競馬と重馬場雨中の競馬の傾向を鑑みれば、その中間の馬場状態である稍重雨中の競馬はサンプルレースが増えてくれば外枠有利に収束するのではないかと想像したいけど。同様に、不良の回復期も8.重(↑馬場回復期)や10.不良(雨上がり×→馬場悪化キープ期)よりも内枠に有利な状況が見えてくるのではないかと思うんですが、こればっかりは現状では何とも言い切れません。

ただ、いつでもどこでも東京ダート1600mは外枠有利という訳ではないということは、断言したいと思います。不良馬場や重の回復期、そして雨上がり後の馬場悪化キープ期などは、はっきりと中枠有利の傾向が見て取れますから。


東京芝1600m Dコース 馬番別成績

2015-02-06 23:26:31 | 東京競馬

今週の重賞、東京新聞杯が行われる東京芝1600mDコースの馬番別成績について、見ていきたいと思います。

集計期間2010年~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

まずは芝もダートも良のいわゆるパンパンの良馬場

東京芝1600mDコース 馬番別成績 良馬場

軸を決めるタイプの馬券なら、8番より内、を狙うのが確実性が高いでしょうね。穴馬もグラフでは中内枠辺りに一山盛り上がりがあります。全30Rで9~15番から穴馬が激走するのは7頭。最大7/30=23%、10レースやって2レースちょっとの出現率しかないのであれば、この辺りの穴馬には一切目を瞑って、残り77%の可能性に賭けるというのは現実的な対処法でしょう。ただ注意しなければならないのは、大外16番から飛び込んでくる4頭。揉まれずに回って外に出したら届いちゃったというケースは、色んな競馬場の色んなコースで見かけられるのですが、この東京芝1600mDコースでも発生することがあるんですね。また、穴馬は14番からも2頭来ているんだから、14~16番まで広げて気をつけなくてはならないんじゃない?という意見はあるでしょうし、それもごもっともだと思いますんで、その辺は読まれた方の裁量次第で。

ちなみに、16番から激走した4頭は、

全頭サンデー持ち。そして、10人気くらいまでが限界なのかな。

次は、芝良でもダート稍重~不良の馬場回復期の良馬場

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の良馬場

これまで該当レースが7レースしかないし、今後1人気が1頭コケるだけで単・複信頼度の失点が大きく加算されるので、数字が安定するサンプル数が確保されるまではほんの参考程度に眺めて頂きたいんですが、Dコースではパンパンの良馬場に比べて回復期の良馬場のほうが、好走信頼度の高い馬番が内枠から中枠に移動する傾向が見られます。これは芝1600mに限らず芝1400mや芝2000mでもそうなんですね。私も良馬場をパンパンの良と回復期の良に分けて分析するようになって、初めて気がつきました。

対象7レースの1着馬の馬番は、5(4人気)、1(9人気)、8(1人気)、9(2人気)、8(6人気)、4(6人気)、9(3人気)番という内訳になっとります。単軸馬券なら9番より内、もしくは12番より内、とボーダーは曖昧にしておきましょうか。

しかし、稍重~不良の馬場回復期を見ると、再び内枠が息を吹き返します。

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の稍重~不良馬場

対象7レースの1着馬の馬番は、1(5人気)、6(8人気)、4(1人気)、6(1人気)、10(3人気)、3(5人気)番。

1~7番の人気馬の複勝率10/15=67%。8~16番2/15=13%。10番から1着になるようなレースに遭遇したら事故だと割りきって、単軸・連軸・複軸すべて7番より内、の買い方が賢明でしょうね。

ちなみに、馬場回復期を良~不良馬場までトータル13Rでまとめてみると、

東京芝1600mDコース 馬番別成績 回復期の良~不良馬場

こちらのほうが、パンパンの良と比べて中枠の成績優秀さが分かりやすいかな。

東京新聞杯が行われる日曜日は回復期の良馬場、または回復が遅れても稍重の回復期と読んでいたんですが、何やら雨の心配が出てきました。

良~不良の馬場悪化期(雨中の競馬)

東京芝1600mDコース 馬番別成績 馬場悪化期

対象5レースの1着馬の馬番は、10(3人気)、11(4人気)、5(1人気)、5(6人気)、7(3人気)番。

1~8番の人気馬の複勝率8/15=53%。9~16番4/10=40%。ん~、絞り込み辛いか・・・。複信頼度に優秀な数字が並んでいる2~6番に絞り込むと、7/11=64%。この辺の複軸中心か11番まで広げての単軸狙いか。また、馬券に絡む馬の平均人気は3.3倍。これまでに見てきた良や馬場回復期に比べて、固い決着で収まる傾向が見られます。

最後に馬場悪化キープ期

雨が止んだ後、しばらくの間は含水率の減少が始まらずに重い状態がキープされている時間帯があるだろうということで、馬場回復期からは分離しました。のですが、この境界線が難しい。

もし、後追いでデータを集めてみようという奇特な人が現れて、集計してみたら全然数字が違っていた。となったら、大きく信頼性が揺らぐ訳で。そうなってから、「(馬場悪化キープ期と馬場回復期に)馬場差はありま~す!」と某小◯方女史のように主張しても後の祭り。なので、出来るだけ恣意的な判断でしていると思われてしまうような区分けは避けています。

具体的には、雨中のレースで重馬場まで悪化した後、雨が止んだ=次のレースから馬場悪化キープ期。そして、稍重に回復するまでは(またはダート馬馬が一つ回復するまでは)、この馬場悪化キープ期に設定しよう、と。従って、稍重に回復する直前のレースなどは確実に含水率が減少していると思われるのですが、それじゃ2つ前は、3つ前はどうなの?と議論していくと、誰もが納得いく境界線は引けないと思う訳ですよ。JRAが含水率を発表してくれるようになれば、一発で回答が出るんですけどね・・・。ということで、JRAホームページのレース結果を誰かが後追いで集計しても同じ数字が導き出されるように、上記のような線引を採用しました。ですから、この馬場悪化キープ期と馬場回復期との境界線は、今後修正される可能性が高い、ということをご承知置きの上で、ご覧下さい。

東京芝1600mDコース 馬番別成績 馬場悪化キープ期

対象4レースの1着馬の馬番は、10(4人気)、11(2人気)、10(6人気)、9(2人気)番。

1着馬の馬番が偏ってます。そして、最内枠の成績がハッキリと悪い。ちなみに、該当4レースはすべて稍重まで悪化した後に雨が止んでいるので、稍重の馬場悪化キープ期という区分になります。上から3つ目に紹介した稍重~不良の馬場回復期とは、バイアスが変化していますよね。

と、まぁ、こんな感じで今年は重賞を追いかけていきたいと考えているんですが、よろしくお願いします。

ここまで書き上げてビールをプシュッとやりながら東京新聞杯の確定枠順を見たら、フルーキー10番、エキストラエンド12番、サトノギャラント14番、タガノグランパ16番、そしてシャイニープリンス4番ですか、なるほど。好枠に恵まれたのはシャイニープリンスと天候次第でフルーキー。穴では5マイネルメリエンダ、6ヴァンセンヌが、どんな天候になってもよさそうです。


東京ダート1400m 馬番別成績

2015-01-30 23:16:48 | 東京競馬

集計期間2013年10月~、人気=5人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京ダート1400m馬番別成績 良馬場 ※良馬場であっても雨中の5レース分はこちらには含めず、下記の馬場悪化期に合算しています。

東京ダート1400m馬番別成績 良馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 馬場回復期

東京ダート1400m馬番別成績 馬場回復期

 

東京ダート1400m馬番別成績 馬場悪化期

東京ダート1400m馬番別成績 馬場悪化期

 

東京ダート1400m馬番別成績 稍重馬場

東京ダート1400m馬番別成績 稍重馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 重馬場

東京ダート1400m馬番別成績 重馬場

 

東京ダート1400m馬番別成績 不良馬場

東京ダート1400m馬番別成績 不良馬場


東京ダート1600m 馬番別成績

2015-01-29 00:04:14 | 東京競馬

集計期間2013年10月~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下 フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京ダート1600m馬番別成績 良馬場

東京ダート1600m馬番別成績 良馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 馬場回復期

東京ダート1600m馬番別成績 馬場回復期

 

東京ダート1600m馬番別成績 馬場悪化期

東京ダート1600m馬番別成績 馬場悪化期

 

東京ダート1600m馬番別成績 稍重馬場

東京ダート1600m馬番別成績 稍重馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 重馬場

東京ダート1600m馬番別成績 重馬場

 

東京ダート1600m馬番別成績 不良馬場

京ダート1600m馬番別成績 不良馬場

 


イスラボニータが挑む高い壁

2014-11-02 13:26:08 | 東京競馬

正午現在、3.0倍の1番人気に推されているイスラボニータ。15番枠をどう乗り越えるのかが今回の天皇賞秋の一番の注目点でしょう。

まずは2010年からの東京芝2000mにおけるOP~G1戦の馬番別成績から見て頂きましょう。対象はフルゲート&17頭立ての12レースです。

東京芝2000mOP~G1戦の馬番別成績

馬場状態は昼に良に回復。しかしダートは稍重のまま。以前書いた馬場回復期の状態です。

フジキセキ産駒とキングカメハメハ産駒の狙える共通点

本日の1Rではフジキセキ産駒、キングカメハメハ産駒と同様に、こういう馬場の鬼血統に認定したダンスインザダークを母父に持つシルヴァーコードが1着になりました。

フジキセキ産駒の得意な馬場になっているのは間違いないんですが、東京の芝は馬場回復期にはイン、前有利が顕著に現れるんですよね。得意な馬場なのに、バイアスはさらに内枠有利に傾いていくという・・・。

もう一つ、今開催の1ターン(芝1400m、1600m、1800m)の馬番別成績をご覧下さい。こちらもフルゲート&17頭立て戦のみ対象です。

2014年秋開催東京競馬芝戦馬番別成績

5番人気以内に支持された人気馬の内、10番より外枠から馬券に絡んだ4頭はすべて1番人気です。2番人気以下は1ケタ馬番じゃないと好走できない。例年以上に内枠有利な馬場状態と言えそうです。鞍上はルメール。さて、どう乗るのでしょうか。

穴馬は1ケタ馬番から探してみようと思っていますが、その際のディープインパクト産駒の取り扱いについて最後に。下表は今開催の馬券に絡んだディープ産駒の一覧です。

2014年秋開催東京競馬の馬券に絡んだディープ産駒の一覧

 東京に限らず、中央4場の外回りコースでのディープ産駒の成績というのは、人気通りの決着が多いんですね。例えば、1人気、5人気、8人気のディープ産駒が出走したとすると、8人気のディープ産駒が1人気、5人気の馬を差し置いて馬券に絡むということがほとんどない。大抵は1人気が順当に勝ち負けして、その他の席を奪い合うような感じなんです。

過去1年の東京芝2000mで馬券に絡んだディープ産駒の一覧

過去1年の東京芝2000mで馬券に絡んだディープ産駒の一覧

過去10年、稍重の馬場では必ず絡むトニービン持ちのサトノノブレス、天皇賞秋では『牝馬!』のデニムアンドルビー、穴党としてはこの2頭に食指が動くんですが、東京芝2000mのG1だからこそ、まずは5人気以内に推されたジェンティルドンナ、スピルバーグを上位に取らねばならない、というジレンマに陥っています。悩みは深いw

ディープインパクト産駒のクラスの壁

ディープインパクト産駒のクラスの壁

最後に天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁を

天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁 サンデー系

天皇賞秋出走種牡馬のクラスの壁 非サンデー系


安田記念 雨中の重か曇りの重か それが問題

2014-06-08 00:27:32 | 東京競馬

風呂上がりに一杯やりながら、土曜の全レース映像を見終わったところです。10Rの芝1400m戦では、内を開けて外を回し始めていますね。となると、馬場が回復したとしても内を通る馬の末脚はかなり鈍りそうです。本当に面白そうなのは来週良馬場で行われる場合のバイアスなのでしょうが、G1は今週まで。仕方がないですね。明日の安田記念について少々。

1R目の午前中は曇り予想で馬場回復期からスタートしそうです。しかし、3時頃から弱雨マークが。馬場回復期と悪化期の見解については以前のエントリーを参照下さい。

フジキセキ産駒とキングカメハメハ産駒の狙える共通点

雨中の競馬か、曇りの競馬かで狙い所が変わってくるので非常に悩ましいですね。まぁ今回の安田記念は、レース直前まで悩みまくりましょうかw

土曜日の芝全5レースの結果です。

東京 2014春 6/7 芝全5レース馬番別成績

東京 2014春 6/7 芝全5レース馬番別成績-2

 雨中のレースでこの結果だとすると、天気が持ちこたえて馬場回復期の状態で本番を迎えたならば、どれだけ内枠有利に働くのだろうか、という気はします。クラレントやサダムパテックが内枠を引いていれば面白かったのに。


東京芝Cコースの傾向

2014-05-31 00:15:52 | 東京競馬

集計期間2010年~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、良馬場、フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋

※芝2000mは18頭立てで行われたレースがなかったので、17&16頭立てレースを抜き出しました。

芝1400m

東京芝1400mCコース馬番別成績

芝1600m

東京芝1600mCコース馬番別成績

芝1800m

東京芝1800mCコース馬番別成績

芝2000m

東京芝2000mCコース馬番別成績

芝2400m

東京芝2400mCコース馬番別成績

じっくりと考察する時間がないまま、ダービー週を迎えてしまいました。基本的な馬番別傾向については昨年と変わらないので、興味があればこちらをご覧下さい。

日本ダービー 攻略の切り口その1

日本ダービー 攻略の切り口その2

以下、徒然なるままに。

イスラボニータは13番。ダービー的には絶好枠を引き当てたが、フジキセキ産駒的には距離ロスがどうか。

レッドリヴェールは16番。エクイターフ導入後のダービーでは『18~15』番から馬券に絡んだ馬は0頭。果たして彼女はブエナビスタやジェンティルドンナ級の名馬なのか。

今開催のキンカメ産駒の芝成績。3着以内は土曜が10頭、日曜は3頭。昨年ほどではないにしても、相変わらず綺麗に整備された土曜の成績がよく、荒れてくる日曜は不振。これ、全場で土曜と日曜の成績を調べたら面白いかも。

穴馬は今年も1ケタ馬番から。

前々日前売りオッズ2人気の、感性の天才横山典操るワンアンドオンリーは2番。昨年キズナ勝利後、馬場読み、記憶術の天才武豊のコメント『この馬場状態では、あまり外は回れない。前半はリズムを重視しましたし、自分としては結構タイトに乗ったつもり』 横典はこのコメントを覚えて・・・いないだろうなぁw

Cコースエクイターフ仕様のダービールートは、キズナが走った道ではなく、エピファネイアが選んだ進路が教科書的には正解。となると、、向こう正面までに蛯名イスラボニータがラチ沿いに潜り込めれば・・・。


東京競馬場17&18日の馬番別成績

2014-05-24 00:19:45 | 東京競馬

Bコース1週目、1ターン(芝1400m、1600m、1800m)のレースから、フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋。人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、

東京2014春Bコース1週目芝1400m、1600m、1800m馬番別成績

D1400m フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京 2014春 5月17&18日 D1400m 馬番別成績

D1600m フルゲート16&15頭立てのレースを抜粋

東京 2014春 5月17&18日 D1600m 馬番別成績

D1400m、D1600m共に、開幕週から徐々に好走確率の高い馬番が内枠へ動いています。これまでの3週間、いずれも週中に程よい雨が降りながらも土曜日は良馬場からスタート。明日も先週までと同様になりそうです。となると、さらに内枠寄りに手札を張りたくなります。

明日土曜の1R目、D1600m戦で大外枠から順番に3頭の人気馬が並びました。この着順次第ですが、久しぶりに勝負馬券を狙ってみようかと思います。


東京芝Bコースの傾向

2014-05-16 23:30:23 | 東京競馬

集計期間2010年~、人気=5番人気以内、穴馬=6人気以下、良馬場、フルゲート18&17頭立てのレースを抜粋

芝1400m

東京芝1400mBコース馬番傾向

京王杯は15頭立て。2010年~で調べると、15頭立てレースは3レースのみ。

東京芝1400mBコース馬番傾15頭立て

もう少し幅を広げて14~16頭立てレースを抜き出すと、14レースありました。

東京芝1400mBコース馬番傾14~16頭立て

芝1600m

東京芝1600mBコース馬番傾向

芝1800m

東京芝1800mBコース馬番傾向

芝2000m

東京芝2000mBコース馬番傾向

芝2400m

東京芝2400mBコース馬番傾向


今開催ダートコースの傾向 ※フルゲート16&15頭立てレースを集計

D1300m

東京ダート1300m馬番傾向2014年春

D1400m

東京ダート1400m馬番傾向2014年春

D1600m

東京ダート1600m馬番傾向2014年春


フェブラリーS 攻略の切り口

2014-02-23 10:18:10 | 東京競馬

土曜日のD1600m3戦の結果です(14頭立て、15頭立て、16頭立て)。

極端な偏りは見られないようです。只、穴馬が激走する馬番を見ると、穴馬出現平均馬番11.3ですから外優勢に動いたのかな。1週目の良馬場とは別物の、いつもの外枠優勢なD1600mなのかもしれません。

※集計期間は2010年~2013年 フルゲート16&15頭立て良馬場全209レース627頭

そして土曜のダート戦全レースの結果です。

ゴールドアリュール産駒≒Nureyevが全滅。1週目のパサパサの砂に凍結防止剤とは違い、濡れた状態の砂に凍結防止剤ですから、ゴールドアリュール産駒<クロフネ~フレンチデピュティのライン、ボールドルーラー系優勢かと。本番ではクロフネ~フレンチデピュティのラインは1頭もいませんか・・・。

ボールドルーラー系の有力どころはベストウォーリアですか。

それと土曜の結果を見て目につくのは、後方一気が3レース決まってます。3着以内を含めてという意味ですが。シルクフォーチュン・・・でも父ゴールドアリュールだしなぁ。馬場がどこまで乾くかによりますね。

凍結防止剤馬場の巧拙については、私は断然ブライアンズタイム持ちが巧いを主張します。キンカメ産駒やシンクリ産駒は土曜や1週目、先月の中山開催を観ても、散布していない時と比べて変わらないと思うのですが。この辺りは根拠のある数字を示せないので気に留めておく程度にお願いします。キンカメ産駒は得意のはずとおっしゃってる方もいますのでね。

で、ブライアンズタイム持ちはグランドシチーですか。これまた悩ましい。まぁ、この悩ましい時間が競馬の面白さですが。以下、参考になるかどうか色々なデータを貼っておきます。すべて2010年~2013年の16&15頭立てレースから抜き出しています。