堀内徹夫(日本共産党福岡市議)の博多っ子ブログ

福岡市南区から、熱い情報を発信します。

水の週間に当たって

2014-08-01 00:00:44 | 日記
8月になり、暑い、暑い季節がやってきて、ここ福岡は、外に出ると融けそうな感じ。

水資源機構は、8月1日を「水の日」と定め、それからの一週間を「水の週間」としている。

「わが国の水需要は、生活水準の向上、経済の進展等に伴って近年著しく増大してきましたが、一方、水資源の開発は次第に困難になっており、渇水時には水不足が生じることが予想される状況になっています。」

と、その制定の意義を述べているが、年間を通じて水の使用量が多く、水について関心が高まっている8月上旬が適当であるとの判断なのであろう。

「この週間において、水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性に対する関心を高め、理解を深めるための諸行事を行うことによってわが国の水問題の解決を図り、国民経済の成長と国民生活の向上に寄与することとしたいと考えています」と、水の週間の意義を明言している。

確かに国民が水を大切にすることはとても大事なこと。

でも、「水資源開発の重要性」というのがちょっと引っかかる。

結局ダムを作りますよということなのか。

福岡でも、巨額な予算で各地にダムが作られている。

私も、高校1年の1978年に、「福岡砂漠」と言われた渇水を体験した。

当時の学校では、水洗便所は使えず、当時まだ使用していた木造校舎にあった汲み取り便所のみ使用できた。

プールは禁止され、食堂では客一人当りの飲み水が制限された。

家庭でも大変だった。

トイレは、毎回、風呂の残り湯をバケツで入れ、水槽にはビール瓶を沈めて節水した。

風呂は2日に1回。

汗をかけば体を拭いた。

油のついた皿は、不要な紙でふき取ってから洗った。

歯磨き、顔洗いは、流しっぱなしは厳禁とされ、コップでするようになった。

トイレや手洗い場の自動洗浄も不必要な水を一括して止めれることからあみ出されたと聞いている。

あのような思いはしたくはないが、だからといって、気象的には50年に1度の渇水のために、ムダなダムをいくつも建設する必要性は感じない。

水の問題は、ゼネコンの仕事と利益確保のために、ダム建設などで供給量を保障すればいいというものではない。

「福岡砂漠」も、若干の気候条件はあったものの、「福岡一極集中」という無計画的な都市計画からおこった問題である。

水を大切にすることを考える週間にあたり、そのために自然を壊してダムを建設し、人口の一極集中を図るべく、福岡の街を財界言いなりにすすめてきたきた福岡の行政のあり方も考えてみたい。(^-^)/