花狂~偉大なる先人達の孫~

戦後食糧難の時代、魚沼に花を根付かせた先人達。60年もの時が流れ私達がその孫世代。今日も日々花を育てています。

春を呼ぶ空

2008-02-22 21:12:40 | 伝える
雪国は2月が一番雪が降ります。
小雪かと思われて始まった平成19年ですが、しっかりとした
冬になりました。
今までは、12月にどか雪が降ったり昨年のように雪が少ない様で
3月に遅い雪が降ったり異常な気象は雪がどれだけ降ったかよりも
雪がいつ降ったかにも影響を与えている様です。
今年の様に降るべき時に雪が降る冬は、実に雪国らしい冬だと思います。

近年のように、雪が少ないことが問題視されるようになってしまっていますが
今までの堀之内は何も言わなくとも“もういいよ”というほどの雪が降って
いました。
それは堀之内だけの事ではなく新潟県内他産地においても東北の産地においても
言える事で雪で苦しめられながらも春を待ち焦がれてきた訳です。

そして、雪が降らない地域での冬場のユリ切花生産というものがあってこそ
ユリが一年中流通し届けられています。
数年前から地球の反対側(南半球)での球根生産が開始されて今まで冷蔵でずっと
芽を止めておいた球根を生産する冬から鮮度の高い球根が用いられる生産に移行し
冬場のユリの品質が格段に向上しております。
この質があがった冬の生産に負けない様に真夏の畑で汗を流して少しでも質を高めて出荷したいと思う農家の気持ちは損得だけでなくユリという花を一年中届け続けたいと願う気持ちが軸にあっての事なんだと最近は思う様になりました。

冬場の産地では、この燃料費高騰の中での熱意あるユリ生産が行われ当地堀之内でもいち早くユリを届けたいとハウスの中でユリが育ち始めようとしています。

2月中旬を過ぎ、晴れた空を見ると一段と春が近づいていることを感じさせて
くれます。
3、4月と春の需要期に冬場の産地から良い品質のユリが届けられ、その後で
立派にそのタスキを受け取って夏の産地の出番になる様にあと少しで終わる学びの
冬を有意義に過ごしたいと思います。


産地若い衆

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