花狂~偉大なる先人達の孫~

戦後食糧難の時代、魚沼に花を根付かせた先人達。60年もの時が流れ私達がその孫世代。今日も日々花を育てています。

産地の宝

2008-11-29 22:10:23 | 産地魚沼
平成20年11月28日 
新潟市 新潟テルサにて第30回新潟県切花共進会表彰式が開催され
ました。
ほりのうち花き園芸組合は今年60周年を迎え、そしてこの切花共進会も第30回という節目の年。
新潟県切花振興協議会会長の森山英昭氏から、一つの品目だけでなく総合力としてこの厳しい難関を乗り切ってゆこうとチーム新潟としての団結力をという話と農家ということの基本を今一度見つめなおし品質の更なる向上をと挨拶がありました。

厳粛に表彰式は行われ、産地に多くの賞を頂き無事に持ち帰ってきました。
農林水産大臣賞     渡辺昌幸さん(オリエンタル百合 ラベンナ)
農林水産省生産局長賞  鈴木容子さん(オリエンタル百合 マレロ)
全農にいがた県本部長賞 滝沢丈夫さん(オリエンタル百合 ソルボンヌ)
魚沼市長賞       井上英樹さん(オリエンタル百合 シイラ)
4つの特別賞を受賞して頂きました。
その他、金賞4点 銀賞5点の表彰をして頂きました。






行きのバスで緊張の塊であった昌幸さんも、堂々とした受賞と受賞者代表の謝辞を
無事にやり遂げました。
産地の皆は皆を祝い、若手の受賞を心から喜んでいます。
産地の宝です。

多くの皆様より受賞のお祝いを頂いております。
無事、産地に全ての賞を持ち帰りましたのでご報告致します。
今後とも、ご指導頂きます様お願い致します。

産地広報 鈴木

片付け

2008-11-29 10:19:11 | 花を作り続ける若者たち
11月26日、貴重な晴れ間に最後まで残った雨よけハウスを片付けました。
例年に比べ半月程早く片付けられました。

見えるでしょうか?
写真中央、3棟並んだ真ん中のハウスで高いところに上がり、
巻き上げた屋根を縛っています。

先に片付けたハウス

Before 11月始め頃


After 11月20日
ここは初雪に間に合いました。

もうすぐ我が家の出荷も終わります。

佐藤正代

慎太郎の一日

2008-11-26 20:38:18 | 花を作り続ける若者たち

今年ゴルフを始めた二十歳の若者、慎太郎。
コースに出るのはこれが2回目。
打ったら、走れ!



毎年、切花反省検討会の翌日は市場の方々を交えてのゴルフコンペ、今回で28回目となります。
若手後継者も大勢参加し、総勢35名。
まだ初雪の残る魚沼を離れ、光あふれる群馬県のコースへ、、、




1組目、梅田生花の駒林営業次長さん、日本通運の須藤魚沼市店長さん、そして私との組み合わせでした。
元気いっぱい走り回って楽しいゴルフでした。

谷川岳に見守られ、駒林さんの優勝でした。

初参加の慎太郎、満面の笑顔で堂々の25位。

市場の皆さん、そして一年中生産出荷をサポートしてただいたJA、資材、輸送、肥料メーカーさん、ゴルフにまでお付き合いいただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

ゴルフ会々長  森山英昭

市場と花屋さん訪問。

2008-11-23 08:22:56 | 花を作り続ける若者たち
18日、19日に東日本板橋花き市場様へ行ってきました。
対応してくれた早川さん、そして懇談会に参加してくれた仲卸や花屋の皆様、ありがとうございました。
それぞれの視点から貴重な意見を頂き、これからの花つくりに活かしていきたいと思います。

二日目に花屋さんを訪問させていただきました。
私達の班は、お隣埼玉県の「Florist Aoki」様にお邪魔しました。
一歩店内に入って「きれい!」と声が出ました。

目の高さにたくさんの花々が出迎えてくれました。
まるで花束の中にいるみたいでした。
 

 

忙しい中、時間を割いていただき、また店内の撮影とブログへの投稿を快諾していただきありがとうございました。
お話を伺う中で気づかされることが多々あり、勉強になりました。
「ユリは主役になる花、胸張ってつくって」というAokiさんの言葉に励まされました。
それに恥じないような花を届けられるよう頑張っていきたいと思います。

二日間ともに実のある視察研修でした。市場の皆様お世話になりました。

バスで魚沼に戻ると初雪が降っていました。
辺り一面真っ白。
車のタイヤ交換をしていなかった私は青くなりました。。。
なんとか家にたどり着き、無事視察を終えてほっとしました。

佐藤 正代






市場視察に行きました。

2008-11-22 18:26:44 | 花を作り続ける若者たち
11月18日、19日と青年花き研究会による市場視察がありました。
今回は東日本板橋花き様に行きました。

どのようなお話ができるのか、楽しみにしていました。

さっそく懇談会が始まりました。
市場からはユリ担当の早川さん、そして仲卸の渡辺商店の渡辺さんにきていただきました。
出荷物に対してのコメントや花の販売情勢、仲卸のお話などを伺うことができました。

初日はこれで終わり、夜は早川さんを交えての食事会がありました。貴重な交流ができたと思います。


翌日はセリの見学から始まりますが、その前にせられる前の花を拝見しました。

セリが始まる前に青年花き研究会の会長の井上陽一さんによるあいさつが行われました。

セリが始まりいよいよ堀之内のユリがでてきました。早川さんも真剣にセリを頑張っています。(写真は魚沼三山です)

セリが終わった後は花屋さんとの懇談会がありました。前日の仲卸の話とは違う視点の話が聞けたと思います。(写真が用意できませんでしたスミマセン)


その後は4班に分かれて市場から紹介された花屋さんに伺いました。
自分の訪問先はすずき生花店さんです。

いろいろお話をしている途中に、ユリを使った花束を作ってくれました。
使いやすいユリの形についての意見がありました。

完成です。束ねる途中を見ることができてよい経験ができたと思います。

今回は市場の皆様をはじめ、仲卸、小売店の方など多数の方の協力で良い市場視察ができたと思います。
この場を借りて感謝したいと思います。

そして、伺ったお話を今後の花生産および販売につなげていけるようにがんばりますので、よろしくお願いします。

青年花き研究会 
消費宣伝部長 渡辺 強

冬が来ました。

2008-11-20 15:44:22 | 伝える
とても秋晴れの日が多く仕事が進んだ秋でした。
昨日のお昼前から強い風が吹き、雨が降り始めました。
その雨が午後4時前にみぞれ雪に変わり、そのまま雪へ。
朝まで降り続き白銀の魚沼になりました。

住居があるところで15センチ弱
山の上では多いところで20センチ強ほど降り積もった様です。
今年の初雪は11月19日
昨年は11月18日でした。
初雪が昨年と同じ結構降っています。
この雪は寒気の弛みと共に一回消えます。
もう一回くらい降るかもしれませんが。
そして年末近くになって根雪が降り始めます。
4月の融雪から始まった露地畑での花仕事も降雪と共に終わりになります。

この後、魚沼の地にある広大な農地は、雪によって保護されながら
静かに春を待ちます。
また、この雪が融けて畑に植わっている芍薬や鳴子の株にしっかり水を吸わせ
百合の球根の芽を出させ、これから植え込む畑を浄化してくれます。
半年弱の厳しい冬はどうやっても避けることは出来ませんが
雪を味方だと思えればこの雪ほど百合露地栽培に力を与えてくれるものはないのではないかとさえ思えます。

大変暑く厳しい夏でしたが、農家の皆さんお疲れさまでした。


広報委員 鈴木

青々。

2008-11-17 22:35:49 | 花を作り続ける若者たち
秋も深まってきました。山の紅葉ももうすぐ終わりでしょうか。


ですが、緑肥を蒔いた畑は青々としています。


霜が降りた日もありましたが元気が良いです。
周りの風景が茶色くなっていく中このまま雪の下で冬を越します。


来年の作付け予定の畑です。

佐藤 正代

孫の手へ 夢を繋ぐ百合 7月17日撮影

2008-11-14 22:12:26 | 花を作り続ける若者たち



昭和51年 鉄砲ユリとオリエンタルをかけ合せるという
世界発の異種間交配として種苗登録されたユリ LOハイブリッド【ゆきのひかり】
一枚目の白黒写真は、その百合を育てた滝沢久寛氏です。
この登録年から、今年で32年が過ぎようとしています。
堀之内の土で、百合にかけた思いが育て上げた百合です。
その百合は今尚、品種保存という形で生産を継続されています。

今年の7月17日に開花したという知らせを受け、取材を行っています。
その育種当時の話を久寛氏は熱く語ります。
日本のユリ 著者の清水基夫先生が誰もやっていないから出来るはずだ
と異種間交配の可能性を聞き、自分には出来ると疑いもしなかったと言います。
その交配にまつわる話は、真夏の畑に3時間ユリを押さえつけて立ち続けたという
話として周りから見れば、何かにとりつかれた様にも見えたのではないだろうかと
推測します。

その交配で育った種を撒き、畑で花を咲かせて行きます。
その時咲いた花の中にたったひとつだけ全く見たことの無い百合が咲いた
それは、今にも枯れそうなほどひ弱いものだったと言います。
その花を見たときに交配は成功したと喜んだと聞きました。

自らの挑戦と夢を融合させて育てあげた【ゆきのひかり】満開のハウスの中に
まだ黒髪の久寛氏はハツラツとして写っています。
32年経った今年咲いた花を孫の大樹に持たせて二人で写る写真から
見える久寛氏の表情は安堵を感じさせます。

この【ゆきのひかり】誕生以降、バイオテクノロジー技術発達により
多彩な百合が多く発表されてきました。
ただ、一年一年ではない長い期間を費やして百合を育てあげてきた先駆者の
気持ちに触れると一人一人の仕事にするのではなく産地を築きあげ
育ててきた功績と想いを感じずにはいれません。

産地広報 鈴木健市

球根選別

2008-11-11 22:58:50 | 花を作り続ける若者たち
今年も球根掘り、球根選別の時期がやってきました。
毎年この時期にこの仕事をすると、「秋も終りに近づいてるんだなぁ。」
と感じます。
来年もしっかりとしたユリに育ってくれ、と願いつつ
作業をしています。
今年もあと2か月ありませんが、最後まで気が抜けません。




上はカサブランカの球根です。







古田島 正信

さつき

2008-11-11 06:16:39 | 花を作り続ける若者たち

芍薬だけど、品種名 「さつき」 です。

皐月の咲く頃に咲くほどの極早生種です。

切花用に植えました。
ほりのうちでは晩成種の方が人気があるようですが、出荷期間に幅を持たせるためにはこれも良いのでは?

採花できるのは3年先です。
気の長い話ですが、それが宿根草です。