【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

機械翻訳の利用を提案する上での説明責任について

2020-06-09 08:58:02 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

"プロ翻訳者による高品質な翻訳"

その重要性と存在意義について
伝道し続けている
私【翻訳商社】マンですが
AI(ニューラル機械)翻訳(※)
ガッツリ使っています
※Google翻訳を筆頭に、世間で「自動翻訳」「機械翻訳」として認識されているものです
※以降「機械翻訳」と記します

用途は100%私用であり
"そのユーザビリティを確認する"
というのが主な目的なのですが
機械翻訳
本当に便利です

短い文章なら一瞬で
長い文章でも数秒で
翻訳してくれます
(そのまま使えるもの、つまり品質が保証されるものを"翻訳"とするならば、これは正確には"言語変換"と記すべきでしょうが)

そしてウンウン唸りながら
(もちろん実際には唸っていませんが)
一生懸命翻訳しているその過程
モニター越しに見ているだけでも楽しいです

また
翻訳結果をただ見るのみならずそれを
思惑通り(の翻訳結果)に修正するために
原文(翻訳の元となる原稿)
あれこれいじったりしていると

"機械(AI)がどう解釈して"
"そのような結果になったのか"

なんとなくわかるような気がするのも
本当に楽しくて
今となっては良いオモチャです

外国語に縁のある方
多少でも自信のある方は
機械翻訳
ぜひ使ってみてください

使い込めば込むほど
わかると思います

"機械翻訳のなんたるかを"
"キチンと理解していないお客様から"
"それ(機械翻訳したもの)だけで"
"対価を得ることの危険性が"

技術進歩による
機械翻訳の品質向上には
私【翻訳商社】マンのような
業界の"なかの"人間でも
思わず目を見張るような
素晴らしいものがあります

十回に一回くらいは
無修正でそのまま使える翻訳文を
吐き出したりしてくれます
(短文であればあるほどその確率は上がる傾向にあると思われます)

そしてそれは本当に
すごいことなのです
個人的には
"車の自動運転"
くらいすごいことだと思っています

でもやっぱり
残り九回分(の機械翻訳の)の結果は
そのままでは使えないのです

文法が破綻していたり
誤訳したりしていて
原文(翻訳の元となる原稿)の趣旨どころか
何を言ってるのかさっぱりわからない
そんな翻訳が出来上がってくるのです

そしてそのおかしな結果の原因として
大きな比重を占めるのが実は

"原文(翻訳の元となる原稿)の"
"文章としての出来映え"

なのです

たとえば
日本語を外国語に翻訳する場合
機械翻訳の性能以前に
原文(翻訳の元となる原稿)の日本語が

「これ文章としてどうなのよ」
「日本人が読んでもよくわからないんだけど」

という
"文章としての品質レベル"
それが機械翻訳結果の足を引っ張ること
思いのほか多いのです

「安いですよ」
「早いですよ」
「だからとりあえず」
「機械翻訳でやりましょう」

「そしてもしその結果が思わしくないときは」
「そこ(思わしくない部分)だけあとから」
「人間(プロ翻訳者)が翻訳すればいいんです」

「この方法ならトータルで大きな」
「コストダウンと納期短縮が可能ですよ」

そんな営業アプローチも散見しますが

・機械翻訳の結果が原文(翻訳の元となる原稿)の"文章としての出来映え"に依存すること

・もしお客様が(機械翻訳結果の)良し悪しがわからないときはどうするのか

といったことに触れずに新技術だから
革新的だなどとやみくもに勧めることには
違和感があります

「機械翻訳とはこういうものだ」
「だから機械翻訳はこのように使うものだ」

その正しい認識無くして
安易にその(翻訳)結果を信じて使ってしまうのは
本当に危険です

先の例えで言えば
自動運転の車に盲目的に身を預けて
乗り続けるようなものです

ですので
この記事をお読みいただいた方や
私【翻訳商社】マンと
お会いになったことの無い方は
どうか
気を付けていただきたいと思います

何事もそうですが
完璧なものなどありません

メリットとデメリット
両方の説明責任を果たした上で
お客様にご提案する(選択肢を与える)
もしくは
お客様のご決断を促す

そのようなスタンスの無いサービス
利用するときはどうか
気を付けていただきたいと思います