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本日は改姓なり!

うだうだな日記ですがどうぞよろしく

熊野神社の大スギ

2018-10-28 21:44:46 | 天然記念物
今回も前回からの続きで、鶴岡市にあり、国の史跡に指定されています旧致道館を出て、向かった先は、同じく鶴岡市内にあり、国の天然記念物に指定されています熊野神社の大スギです。
この日の最後の‘文化財巡り’だったんですが、熊野神社自体が小さな神社なもので、非常にひっそりとした上に、当然ながら参拝しているのは私だけで、その社殿の背後に小さな神社には似つかわしくないような、大木がそびえ立っているものですから、少々、寒気と言うか、一種、異様な雰囲気がありましたね。
現地の説明板によると、古くから‘石山の大スギ’の名で知られていて、昭和7年(1932年)に落雷のため、火を発し、その折は消火活動により焼失は免れたそうですが、昭和32年(1957年)の台風で、当初は40メートル以上あった主幹が20数メートルの高さで折損してしまい、現在に至っているそうです。
ただ、それでも、大木の迫力があるのは間違いないんですが、上記で書いたように、熊野神社が非常にひっそりした感じなのと、大スギ自体も、漫画やアニメ、ゲーム等に出てくるような、顔のある木のお化けのような雰囲気を漂わせていまして、これまで見た国の天然記念物に指定されている樹木の中で、初めて、恐怖とまではいかないにしても気味悪さみたいなものを感じた樹木でした。

さて、この日の‘文化財巡り’は、これで終了で、熊野神社の大スギを見学した後は、同じく鶴岡市内にあります宿泊先に向かい、この日の疲れを癒して、翌日の‘文化財巡り’に備えたんですが、翌日、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

文下のケヤキ

2018-10-22 20:29:39 | 天然記念物
今回も前回からの続きで、鶴岡市にあり山形県内で唯一、国宝に指定されています羽黒山五重塔と、国の天然記念物に指定されています羽黒山の爺スギを見学した後、向かった先は、同じく鶴岡市内にあり、羽黒山の爺スギ同様、国の天然記念物に指定されています文下(‘ほうだし’と読みます)のケヤキです。
現地の説明板の解説によると、当地にある八坂神社という神社の神木だそうで、樹齢は800年から900年との事ですが、このケヤキも八坂神社も、個人の宅地内にあり、そのため、このケヤキの見学は、その個人宅の住人に、見学の許可を頂いた上で、見学させてもらい、写真撮影等もさせて頂きました。
これまで訪れた国の天然記念物で、個人宅内にある所も何ヶ所かありましたが、国宝や国の重要文化財に指定されている建造物と違い、個人宅内にあるような国の天然記念物は、管理等は、どのようにされているんだろうと、他人事ながら感じました。
ケヤキ自体は幹回りが非常に太く、主幹に穴も何ヶ所かある事から、一種異様な雰囲気も漂わせている感じもしましたけどね。

さて、文下のケヤキを見学した後は、同じく鶴岡市内にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

羽黒山の爺スギ

2018-10-20 22:03:22 | 天然記念物
今回も前回からの続きで、羽黒山五重塔から徒歩1分もかからない場所に移動して、五重塔と共に見学したのが、国の天然記念物に指定されています羽黒山の爺スギです。
羽黒山、出羽神社の随神門は、出羽三山の表玄関であり、この門より内は神域となると言われているんですが、その随神門から始まる表参道の両側に杉並木が続いており、この杉並木は国の特別天然記念物に指定されています。
その参道の五重塔近くに立っているのが羽黒山の爺スギで、現地の説明板の解説によると、樹齢1,000年以上だそうで、このスギが‘爺スギ’と呼ばれている事から、古くは付近に‘爺スギ’に劣らぬ巨木であった‘婆スギ’もあったそうですが、明治35年(1902年)の暴風で倒れてしまったそうです。
しかしながら、前回紹介した羽黒山五重塔と共に、神域然とした場所にあるからなのか、いかにも‘神木’といった感じのするスギでして‘パワースポット’という言い方は、個人的にあまり好きじゃないんですが、この付近は、まさしくそんな感じでしたね。

さて、後ろ髪をひかれる感じで、羽黒山五重塔の拝観と爺スギを見学した後は、同じく鶴岡市内にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

大スギ

2018-07-05 20:28:56 | 天然記念物
今回も前回からの続きで、石川県野々市市にあります喜多家住宅を出て向かった先は、同じく石川県内の加賀市にあり、国の天然記念物に指定されています八幡神社の大スギです。
樹高が40m以上もあり、前々回のブログで紹介した御仏供スギとは違う意味で立派な大杉で、縦に直立し、しかも地上3mほどの地点から幹が3つに分かれているところから、三又杉とも呼ばれているそうです。
説明板によると、昔、村人たちがこの大杉を切って、船の帆柱にしようと相談したところ、翌日、八幡神社に行ってみると3つの枝に分かれ、帆柱にはならない杉になっていたという伝説があるらしく、現在はしめ縄がしてあり、八幡神社の御神木のようになっています。
三又に分かれているのが非常に神秘的な感じがするんですが、東北地方(石川県は東北地方ではありませんが)では幹が途中から3本に分かれている木は三頭木と呼ばれ、山の神が宿ると言われているそうです。

次に向かったのが、八幡神社から、車で5分もかからない場所にあります菅原神社で、この菅原神社内には4本の大杉があるんですが、その内の1本が、国の天然記念物に指定されています栢野の大スギです(ちなみに他の3本も石川県指定の天然記念物となっています)。
1947年(昭和22年)に石川県で国民体育大会が開催された折り、昭和天皇がこの地を訪れ、この大杉を御覧になったことから、別名‘天覧の大杉’とも呼ばれ、当然ながら上記で紹介した八幡神社の大スギと同様に4本の大杉にはしめ縄がしてあり、御神木のようになっていて、なおかつ、菅原神社内には、境内参道の上に大杉の根を痛めたくないという事と、参拝客に大スギを近くで見て触って頂きたいという思いから、浮橋参道という檜造りの浮橋が設けられていまして、いかに地元の方たちに大切にされているかが伺えます。
しかしながら、国の天然記念物に指定されているこれだけの巨木が、非常に近くにあるのは全国でも珍しい(巨木でなければ、昨年の8/2付けのブログで紹介した北花沢、南花沢のハナノキもありますが)のではないでしょうか。

さて、八幡神社の大スギ、栢野の大スギという2本の巨木を見学した後は、この日の宿泊先である福井県敦賀市にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。

御仏供スギ

2018-07-01 21:19:09 | 天然記念物
今回も前回からの続きで、石川県白山市にあります石川県立白山ろく民俗資料館を出て向かった先は、同じく白山市内にあり、車で30分弱くらいの場所にあります御仏供(‘おぼけ’と読みます)スギです。
私が杉の木を見学しに行くという事は、国の天然記念物に指定されているスギという事なんですが、前々回のブログで紹介した太田の大トチノキと同様、新日本名木100選にも選定されていまして、別名「さかさ杉」とも呼ばれているそうです。
最初に私の目に、この御仏供スギが飛び込んで来た時に、立派な杉だなと思ったんですが、近付いてみて、この杉が1本の杉とわかった時には驚いてしまいました。
枝が何本も広がっていまして、仏様にお供えする仏飯を盛った形に似ている事から‘御仏供スギ’という名前がついたそうですが、その姿は可愛らしい感じがしながらも圧巻で、1325年、白山市吉野の山中に祇陀寺という寺院を開山された大智禅師という方が、肥後国(現在の熊本県ですね)の菊池氏の願いで、肥後国に帰られる(大智禅師は肥後国の生まれだそうです)際に、杖にしてこられた杉の小枝を挿したのが、御仏供スギだそうで、以降、村人が仏の木として大事にお守りしたため、現在の大樹になったと伝わっているそうです。
また、御仏供スギの周辺は広々とした公園になっていまして、木にとっての環境も非常に良い感じがしましたね。
あと、これは余談で、私が御仏供スギをまじまじと見ながら、バシバシ写真も撮っていたところ、前にある公園にいた1組のカップルが、カメラ小僧よろしく、カメラ片手に写真を撮りまくっている私に興味を持ったのか、御仏供スギに近付いてきまして、2人で説明板を読みながら‘この木、天然記念物って書いてあるで’と、驚いていました。

さて、御仏供スギの姿を堪能した後は、同じく石川県内で白山市の隣の野々市市にあります文化財に向かったんですが、どこに向かったかは、明日以降のブログにて紹介したいと思います。