ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

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今日の1冊 ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く 熊代 亨 (著)

2012-11-26 09:04:16 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。


ロストジェネレーション、1970~80年生まれ。
貧乏なクラスメートはほとんどいず、ガキが凄まじく多くバカ高校やバカ大学も凄まじい倍率。
だが、暮らしはみんな横並びで親が貧乏だったため、割と子供に甘く高度成長期と共に子供部屋、おもちゃはどんどん増えていき、文明の利器の発達を一番みてきた世代でもあるのではないだろうか?
外で遊びつつもファミコンも。
今の子供と違ってファミコンも最初は「みんなで遊ぶもの」だったのが中学生位になると「ひとりで時間が消費できる娯楽」に変わっていった。

電話も自分の部屋に、テレビも一台子供部屋、子供のおもちゃもなんだかんだで増えていくし、ビデオデッキ、ステレオ、LD、どの家庭も多少の誤差はあれど贅沢なガキ時代だった気がする。

何が凄いって「勉強してリーマンか主婦になればみんな大丈夫」と洗脳されてたという事だ。

当時バブル世代の就職は「内定が出たら車もらえる」とか「入社報奨金30万」とか「会社の商品一生タダ」とか今じゃありえない。ああ、ゆとりと言われる世代はこいつらが親なんだよなあ・・・。
バブル親とゆとり世代は親のほうが世間知らずなような気がする。

今のゆとり世代は「最初から期待せずあきらめつつ、無難な選択」をしている。

ロスジェネの場合は目の前ににんじんをぶら下げられた馬がたえず走ってきたが、気がついたら死んでた、みたいな世代である。
が、かわいそうなわけではない。成功して人生を謳歌している連中が多い。
その反面、漫画喫茶で暮らしてるヤツもこの世代だ。
真ん中というものが想像つかない世代だ。

経済不況がはじまっていきなり就職がない上にがきが多すぎて国が「自由な生き方」と言ってフリーター推奨。
大学出てもフリーター続出世代でもあった。
「頑張ればなんとかなる」と言われた最後の世代だったのかもしれない。

頑張ってもダメなもんはある、というのを親もロスジェネ世代も思っていなかったのが問題のように思える。
気がついたら30を超え、どうしようもない人生を送る連中が増え、全ては「自己責任」で片付けられる時代に。
未婚率はロスジェネからあがっている。
できちゃった婚は少ない。(親のモラルが根付いている)

田舎ですら1クラス45人、10クラスは普通だったんですよね、この世代。

今の商売もこの世代は人数が多いのでたえずターゲットにされている。

この閉塞感。
「あきらめ」が先に来なかった世代にはきつい時代なのかもしれないね。



精神科医が書いたこの本、タイトルに偽りあり、みたいな感じです。
ロスジェネの精神科医の生き方指南書です。
内容は普通

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ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く 感想でした。



ロスジェネ心理学―生きづらいこの時代をひも解く 熊代 亨 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
ロスジェネ世代が得てきたもの、失ったもの、残されているもの。オタク出身、ロスジェネど真ん中の精神科医が放つ渾身の1冊。大人になれない現代人の心理構造を読み解く。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
熊代/亨
1975年生まれ。信州大学医学部卒業。精神科医。地域精神医療に従事する傍ら、ブログ『シロクマの屑篭』にて現代人の社会適応やサブカルチャー領域について発言している。“精神科臨床で目にする「診察室の内側の風景」と、ネットコミュニケーションやオフ会を通して見える「診察室の外側の風景」との整合性”にこだわり、社会心理学的な考察を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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今日の1冊 なぜ今日もシウマイ弁当を買ってしまうのか? ラズウェル 細木 (著)

2012-11-26 08:45:55 | 今日の1冊
本願寺月光蟲です。

崎陽軒のお弁当はココの誰も読まないブログで何回もとりあげています。
美味しいんだ、これがまた。

やはり冷たい状態でも充分美味しい。
それと神奈川と東京で売ってる弁当が少し違うとか何かと面白いってのもあります。

崎陽軒と言えば横浜なわけですが、創業100年を超える・・・。
凄いなあと。
会社ってのは大抵3代目までもたないんだけども。

崎陽軒の歴史本、ほのぼのグルメ漫画の王様ラズウェル先生が書いてるのだ。

この本の面白いとこは崎陽軒の社長のインタビューが一番面白い。
そして歴史ね。

そうか、と思ったのは元々横浜には名物がなかったらしく、崎陽軒は元々キオスクのような商売をしてたらしい。
しかも上手くいかず、弁当事業もダメ。
そこには東海道線の縛りがあったという。

東京駅~横浜は当時30分程度だったため、横浜は中途半端なために弁当が全く売れなかったらしい。
そして横浜名物もないもんで当時中華街を歩いてた社長が探し回ったらしうまいに行きついたと。

しうまい、しかも開発秘話も中々興味深い。
そうか、グリンピースは練りこんであるのか。
つまようじで食べれるように少し小さくしてあるのか。
最初全く売れずヘリコプターから無料券ばら撒いたとか。
キャンペンガールを最初に雇ったのは崎陽軒だとか。

そして面白かったのは崎陽軒の企業理念。

ローカルで頑張ります

そんな感じで無理にでかくせず、横浜からずっと離れない理念が凄い。

私が知ってそうで知らなかったのはしうまい弁当は東京で買うとパッケージが違うというのにびっくり。
蓋の上にカバー、輪ゴム。これ東京。
横浜だと輪ゴムじゃなくて紐。
紐はなんと手で締めてるのにもびっくり。

横浜の崎陽軒、おそるべし。
妙に細かい。

崎陽軒の弁当は売り切れが多い。
これはコスト削減や賞味期限が短いのは想像つくけどそれだけの問題でなかったのも興味深い。

笑ったのが横浜の人達の意識が凄いんだよ。
崎陽軒に働いてもないのに崎陽軒にプライドを持っているというのも地元に根付いてる証拠かもしれない。

コンビニの弁当買うなら崎陽軒とか、地元の女子高生とコラボの弁当作るとか。
なんか凄い(笑)



駅弁好きならこの本はお勧めです。

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なぜ今日もシウマイ弁当を買ってしまうのか? 感想でした。


なぜ今日もシウマイ弁当を買ってしまうのか? ラズウェル 細木 (著)

出版社インフォ↓

内容紹介
不況に強い“横浜ソウルフード"の秘密!
B級グルメの人気ジャンル、駅弁。なかでも半世紀を超えるロングセラーのシウマイ弁当を中心に、人気マンガ家のラズウェル細木氏が、味だけにとどまらず商品や企業の秘密を徹底解剖する!
崎陽軒がいかにして誕生し、日本中に浸透していったか、「シウマイ弁当」などロングセラーの人気駅弁の秘密は何なのか。多くの謎にラズウェル細木が迫る。

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最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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