ブギーナイツの館 - 青春の蹉跌から超暇人への道までを記すブログ

のんきな人です。とにかくどうでも良いブログ。

今日の1冊 「カルト宗教」取材したらこうだった 藤倉 善郎 (著)

2012-09-28 12:04:54 | 今日の1冊
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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「カルト宗教」取材したらこうだった 感想。

「カルト宗教」取材したらこうだった 藤倉 善郎 (著)

性格のいやらしい人が書いた本。
だが内容は充実している。

ワイドショー的な側面ばかりが取り上げられてる宗教は多いがこの本はさらに上を行く。
ゲスな目線よりはるかに下品な内部レポートで物凄く面白いです。

ようは世間でのキチガイの団体を潜入取材してんだけども、取材というよりも「遊びに行く」みたいな感覚で潜入している。

だが、それゆえ面白い構成になっている。

カルト宗教というと「お金」「怪しい儀式」「セックス教団」と想像するわけです。

私が笑ったのはやはりセックス教団に潜入したときの模様だ。

外人が教祖のセックス教団の合宿の模様はゲロが出るほどの気持ち悪さなんだが、何が笑えるかというと、

セックス教団に入ったとこでモテないヤツは全くモテないという事実が書かれていてつい「ふっ」っと笑ってしまった。

何でも良いが人生は甘くねえよなー、と思いながら熟読。
そして女の人でもかなり楽しく読めると思います。

ようは宗教だのなんだの狭い世界に入ろうが、嫌われるやつは嫌われるわけで、人間社会はどこに属してもあまり変らないなあ、ということがよくわかる。

自己啓発セミナー、マスコミに騒がれたあとの団体なども克明にレポートしています。
笑いながら読むには物凄くお勧めです。



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今日の1冊 骨折映画館 田口史人/小林泰賢(著)

2012-09-28 11:52:12 | 今日の1冊
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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骨折映画館 感想。

骨折映画館 田口史人/小林泰賢(著)

高円寺の個性的なレコード屋・円盤 のミニコミ。

田口店主が骨折をし、店を長期休んだ時に「動くのも辛いから映画位しか暇つぶしができない」という理由で映画三昧。

田口さんは元々音楽関係では凄まじい知識量で独自の視点やこだわりを持っている。
だが、映画に関してはほとんど何も知らなかったそうだ(結構意外)。

だがさすが田口店主。
ただのレビューではない。
読んだ感想を映像を作ったり、独自の映画解釈をしている小林さんとの「感想のメール」をやりとり。
それが本になっている。

しかもこの本が読み応えあるのは、カルト映画なんか1本すら紹介していないところ。
最近はわざとカルト映画作ったり、カルト映画やB級映画を語る連中ばかりな中、あえて邦画の超名作ばかりにスポットをあてている。


戦後の文芸作品、時代劇等様々な名作の感想メール対談。

今この手の映画本というのは全く書店にもない。

映画初心者とはいえ上級者(笑)との感想対談はある意味あらたな映画の見方を教えてくれる、というか初心に帰る事ができると思います。

お勧め

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今日の1冊 カラシニコフ 1巻2巻 松本 仁一 (著)

2012-09-28 11:33:43 | 今日の1冊
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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カラシニコフ 感想

カラシニコフ 1巻2巻 松本 仁一 (著)

世界で一番出回っている銃、それがAK47という銃だ。
通称「カラシニコフ」。
由来は作ったヤツの名前からきている。

この銃、の出回り方は尋常ではない。
紛争地帯ではこの銃は10歳の少年までも携帯して戦争に参加している。
アメリカがテロにあったとき、ネットで犯行声明を出した連中、紛争地帯で外国人が捕まって人質になってる映像。
顔をストールで隠してる連中の大半がが持ってるのがこの「カラシニコフ」だ。

手入れが簡単、戦闘兵器としてわりと高性能、誰にでもすぐ操れるコストパフォーマンス。
世界で猛威を奮っている。
時には国家を転覆させている銃だ。

この本では作った人間にもインタビューをしている。
「あんたの作った物で何人人間が死んでるかわかる?で、どう思っているのよ?」というあまりなストレートな質問、そして他にも読みどころは大量に。

北朝鮮や中国が国家絡みでライセンスを所有している。
軍やゲリラからの横流しの武器商人、先進国の武器商人などがカラシニコフによって生活をしている。

国をも変えているカラシニコフ。
そして誰でも持てる銃、誰でも買える銃、殺傷能力も凄まじい銃、カラシニコフは世界を変えている。
世界の裏歴史に絶対に登場するカラシニコフ。

絶望的な気分になるも、様々な国の国際情勢や各国の文化もわかるとても読み応えがある本です。








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今日の1冊 Norwegian Black Metal Peter Beste (著)

2012-09-28 01:12:44 | 今日の1冊
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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Norwegian Black Metal 感想

Norwegian Black Metal Peter Beste (著)

写真集。

ノルウェーと言えば広大な自然、鮭、そしてブラックメタル。
スキャンダラスな話題を好む人が多いが、実は一部マニアや学者はブラックメタルの思想に共鳴を感じたりしている。
ブラックメタルはアンチキリスト、自殺、放火、殺人などの一部だけが切り取られているが、実は民族問題や政治問題を内包しつつ、しかも音楽も「メタル」と言っておきながらメタルの音を出しているバンドのほうが今は少なくなってきている。

そう、ブラックメタルは音楽のジャンルではない。思想でしかない。
土着信仰、シャーマニズム、そして政治と宗教と絡みあっている。
その歴史は「ただの悪がきの悪さ比べ」にすぎなかったが、「タテマエ」が本当の思想になっていった。

今では哲学、宗教の領域になっていてメタラーはそういうのをほとんど知らない。
そりゃそうだ。CDの帯にブラックメタルと書かれてて買ったら、ケルトフォーク、ノイズ、アンビエントが流れる可能性が今では大だからだ。
メタラーは哲学や宗教に全く興味がないわけだから、そんな音楽は聴くわけがない。

ようは「音楽で表現している」だけで、自分でブラックメタルと主張すれば全部ブラックメタルになる。
ただの音楽として聴いていたら「中2病的な話題」しか興味がないだろう。

スキャンダラスな話題が世界中に発信されたが今現在はすでに宗教音楽、哲学、ノイズなどの領域に。

この写真集は今が後期ブラックメタルだと考えた場合初期から中期に変る頃に出たものだ。

この写真集が日本で出る前、銀座でこの人の写真展まで行われた。
私も足を運んだ記憶があるが、本に載ってる写真よりもちろん大きく、数も多く壁一面が日本ではない感覚になったのであります。


この本は4800円という値段で買える。

この写真集に載ってる写真をネットで拾ったので少しだけ貼っておきます。
ふざけててこの「空気」は出せないと思います。
こっけいを通り越した世界観が楽しめる良い写真集ですね。










お勧めです。

しかし「写真集」てアイドルじゃないのによく出せたなあ。
美術関係でも芸術作品として出したわけではないだろうに。
そう、写真集を買った気分ではないんだよね。
思想を覗く本であるのです。

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今日の1冊 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上巻 佐野 真一 (著)

2012-09-28 00:55:27 | 今日の1冊
最近サブカルもオタクもつまんなくなりましたね。

自称する連中ばかりが多くてゲンナリしてます。
面白い文化って自分で見つけないといけないね。
メジャーもマイナーも関係ないっす。

読んだ本の感想です。(批評ではなくただの感想)
読んだ事がない人向けに書いてるつもり。

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沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上巻 感想。

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上巻 佐野 真一 (著)

沖縄といえば不思議な料理。
ゴーヤチャンプルなど不思議な料理が多く、平均寿命も少し長い。
沖縄、日本であるが中国、アメリカ、日本と戦争のたびに国が変ってきたわけで、そりゃ色んな事があったに決まっている。
沖縄の血は良い意味でどの国の文化も育んでいる気がする(私の場合、沖縄料理は苦手なんで行ったらファミレスに決定しているがw)

ジャーナリストの佐野さん、沖縄の歴史、沖縄の歴史の中で活躍した方々を淡々と書いている。

この本の何が面白いかと言うと民族問題、政治問題が絡みながらも「庶民」は我関せずみたいな空気が漂っているとこ。

沖縄の文化を育んできた代表的な人に取材をしているんだが、とにかく明るいしさっぱりしている。
が、その反面喧嘩とかしたら男女関係なくひどい(笑)
だが時間が経ったり、頭下げたりしたら即効「ああ、なら良いよ」みたいな・・・。

沖縄の歴史を語る場合というよりも、どこの国でもどこの時代でも「悪人」を探るとその国、地方、時代がわかるわけです。

沖縄の暴力団のくだりは女の人も「そんなん嘘じゃん」と思いならがも読めるだろう。
とにかく「事実が漫画的」なのです(笑)


沖縄は周知の通り米軍も絡むわけでヤクザ同士の喧嘩がハリウッドレベルなんですよ。
バズーカ、サイレント銃、戦車、手榴弾・・・もう漫画としか言いようがない。

死ぬか生きるか、みたいなのを通りぬけ、時間と警察の介入でおとなしくなるわけ。
で、佐野さんが両陣営に取材に行くんだけども、バズーカだの手榴弾だので殺し合いまでしてた二人が、けろっと、


「あ、あいつは元気でした?」

とか佐野さんに聞くという・・・漫画じゃないんだから・・・さっぱりしすぎだろう(笑)

男の人の読み物ではないです。女の人も「漫画的」な沖縄の文化をかなり楽しく読めると思います。

お勧め


一応、出版社の宣伝文句を載せておきます(これだけでも面白そうでしょ!!!)

内容(「BOOK」データベースより)
戦後日本は、沖縄を米国へ人身御供として差し出すことで、復興と繁栄を手に入れた。沖縄に米軍基地の大半を押しつけて経済発展を享受する構図は、東京のために福島に原発を作ることと何ら変らわない。天皇、米軍、沖縄県警、ヤクザ、怪人、財界人、奄美人など…戦後の沖縄を作り上げた人々の、本土では知られざる「小文字」の物語を丹念にたどり、現代日本そのものを逆照射したベストセラー。

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