Los viajes de las Gorlondrinas

旅行の備忘録として利用しています。

ヒラルダの塔からの眺望 =セビージャ=

2009-06-26 19:21:06 | 再びのスペイン2005
















ヒラルダの塔からの眺望 
"Quien ha visto Sevilla no ha visto maravilla"
セビージャ・サンタ・フスタ、マリア・ルイサ、イサベル橋、グァダルキビール、トリアナ、マエストランサ・・・・
う~ん、懐かしい。

私がもしもセビージャに20代前半に辿り着いたとしよう。
私は日本に帰らず、この町に居付いただろう。そして中途半端なスペイン語を話す浮浪者になっていたに違いない。
何にもしなくても何とかなりそうな、そんな空気がこの町にはある。

フラメンコを愛するとある男性にそんなことを言ったところ、「実際にそうやってセビージャに居付く人もいるようですよ。」と教えてくれた。

初めてセビージャに行かれる方はぜひ、ヒラルダの塔に登ってみてください!

祭壇衝立(Retablo Mayor)、コロンブスの墓 カテドラル

2009-06-25 19:07:09 | 再びのスペイン2005
2005年、セビージャのカテドラルを訪れた時に私は祭壇衝立、コロンブスの墓などの写真を撮っていた。

日本語では祭壇衝立(さいだんついたて)といったものものしい言葉で表されるが、スペイン語ではRetablo Mayor等と表現されている。
たいへん有名なことでもあり深くは言及しないが、アンダルシアはマリア信仰が盛んだ。この祭壇衝立の中心もイエス・キリストではなく聖母マリアが祀られている。
2004年にスペインを訪れて以来、私はてっきりスペイン全体がマリア信仰が盛んなものだとばかり思っていた。しかしこの数日後、それは誤りであることを教えられる。







衝立の中央に聖母マリアが祀られている。
この衝立には2.5トンに及ぶ黄金が使用されている。スペインの歴史を少しでもご存知の方々は察しが付くだろうが、黄金は中南米から持ち込まれたものだそうだ。
私が訪れた当時は「素晴らしい。」と感じたものだが、私には中南米に係わる友人、知人も多く、今となってこの衝立を見ると複雑な思いになってしまう。
ご存知、中南米はマリア信仰が盛んだ。何故かは敢えて語るまい。




これはコロンブスの墓だそうだ。棺の中にはコロンブスの遺骸が納められているらしい・・・?!
棺を担いでいるのはカスティージャ、レオン、ナバラ、アラゴンの4王だそうだ。



コロンブスの棺を下から撮影したもの。下から撮影した写真は珍しいかもしれない。

しかし当時、もう少しカトリックへの造詣が深ければまた違った写真を撮っているだろう。
とは言うものの、予備の知識をあまり持たず、驚いたままを写真にするということも素晴らしいことのように思う。

カテドラル(セビージャ大聖堂)

2009-06-17 12:23:00 | 再びのスペイン2005












"Hagamos una iglesia que nos tengan por locos"
呆れられるぐらいデカイ聖堂をつくろう。
このようなコンセプトのもと、カテドラルは造られた。完成には100年余りを要したそうだ。
2004年、最初に訪れたカテドラルは涼しく爽やかな空気で、満ち満ちていた。
これもアンダルシアの光と風の賜物か。
キリスト教の建造物といえばどこか冷たく、閉ざされて印象を持っていたが、カテドラルはそうしたネガティブな観念を一掃してくれた。
2005年、再度訪れた時のカテドラルの印象は前と変わらぬものだった。

やさしかったパリの人達

2009-06-16 15:22:49 | パリの空の下 Sous le ciel de Paris


2007年11月 パリの空の下、体調が悪い。
午後から知人とお会いすることになっている場所を探すべくホテルを出た。

日本人観光客よろしく、地図をガバッと広げ顔をしかめていると・・・。
“May I help you?”と地元の人が声を掛けてこられた。
私も笑顔を作り行きたい場所を伝えると、とても丁寧に教えて下さった。

「パリの人ってやさしいかもしれない。」そう思った。

それから先、出会った人にまた道を尋ねると、また親切に教えていただけた。
しかも皆さん英語をお話になる。かつてパリの人達は英語を話さないと聞いたことがあったがそのようなことは無いのだろうか。

その日に出会ったフランス人に「かつてフランス人は英語で話すことを避けがちだと聞いていましたが、実際にパリに来てみると英語を話す方が多いので驚きました。」と言ったところ、「最近では英語は必要なので話す人も多いのですよ。」と教えてくれた。

かつて、初めての海外旅行をパリにした知人が帰国後、「パリ最高!みんなやさしくて、親切でした!」と興奮気味に教えてくれたが、私も同じ印象を持つのにさほど時間を要しなかった。

パリの人達には我々アジア人や、旅慣れたスペインの人達とはまた少し違う、繊細なやさしさがあるように思う。

ヒラルダの塔

2009-06-16 14:43:51 | 再びのスペイン2005


サンタクルス街のオテル・ムリージョを出て先ず向かったのは世界遺産でもあるカテドラル(セビージャ大聖堂)だった。カテドラルを目指すと最初に目に入るのはヒラルダの塔だ。

ヒラルダの塔はイスラム教徒が祈りの時間を知らせる鐘楼として建造された。その基礎部にはローマ遺跡から切り出された石が使われているそうだ。
レコンキスタ後、キリスト教徒はこの美しい建造物を取り壊すことなく同じく鐘楼として引き続き使用した。その後、幾度かの改修を重ね現在に至っている。

塔内にはロバで塔を往来できるようにするための通路が作られている。現在では観光客が往来し、鐘楼としても使われ、セビージャの町を見下ろす展望台ともなっている。

ヒラルダの塔はいつ見ても美しい。セビージャに来てこの塔が目に入ると、セビージャの来たという喜びや安堵感のようなものが静かに湧き上がってくる。
写真は2007年11月撮影

サンタクルス街へ =セビージャ=

2009-06-11 21:58:31 | 再びのスペイン2005

                        トリアナのマリア像   2007年11月撮影     


サンタクルス街の路地   2005年11月撮影


セビージャ・サンタフスタ駅からタクシーで今夜の宿、オテル・ムリージョに向かう。
ムリージョはサンタクルス街の中にある。サンタクルス街の路地は極端に狭いので、サンタクルス街の入り口まで行ってもらうようにお願いする。
2005年11月初旬、スペインの南、アンダルシアのセビージャの気温は標高の高い首都マドリードよりも明らかに暖かだった。そのことを運転手さんに話しかけてみると、「そうだと思います。セビージャはいつもマドリードより過ごしやすいんですよ。」と答えられた。
運転席を見ると、聖母マリアの写真を飾られている。私は「マカレナのマリア様ですか。」と尋ねると、「トリアナのマリアです。」とのことだった。
セビージャにはマカレナ、トリアナと聖母マリア像を祀る有名な教会がある。マカレナの方はガイドブックなどにも載っていて観光客も訪れるが、トリアナは場所も少しわかりにくく観光客、とくに日本人の訪問者は多くないのではなかろうか。
スペインではタクシーの運転手さんがイエス・キリストや聖母マリアの写真を運転席に飾っているのをよく見かける。
かといって、スペインでは全ての人が信仰に熱いとは一概には言えない。日本と同様、「私は無神論者です。」と言ってはばからない人達も中にはいらっしゃる。
ほどなくタクシーはサンタクルス街に到着。もちろんセビージャのタクシーの運転手さんはマドリードと違い少しふっかけてくる等といったことはしない。でもチップとして少し上乗せしてあげると喜ばれる。

アトーチャ~セビージャ・サンタ・フスタ

2009-06-08 18:58:44 | 再びのスペイン2005
オテル・レヒーナ近くからタクシーを拾い、Renfe(スペイン国鉄)アトーチャ駅に到着。
アトーチャは2004年3月11日、同時多発テロがあった駅だ。そのせいか、駅の構内は警備員が多く見られ、観光客には心強い。
もっとも、置き引きに注意しなければいけないことには変わりは無い。





空港のようにX線による荷物検査がある。そのため、駅構内に入ってから列車に乗るまでに時間がかかってしまう。
やはり余裕を持って駅に着くようにしたい。写真は荷物検査の順番を待つ乗客。



続いてチケットの確認で待ちで並びます^^







セビージャまではAVEを利用するのが一般的だが、今回の旅行ではAltariaを利用した。終着駅はカディスで、ヘレスも停車する。
AltariaはAVEに比べて停車駅も多くスピードもAVEほど早くない。ちなみにシートはAVEに比べて経年変化が強く、くたびれていた^^;


セビージャ・サンタ・フスタ駅に到着。ここはセビージャの中心地から少し離れている。

Hotel Reginaの朝 =Madrid=

2009-06-06 21:35:52 | 再びのスペイン2005


この旅行、スペインで迎えた最初の朝。Hotel Reginaの朝食はバイキング形式だ。
リンゴやオレンジ、果物を部屋に持って帰るのはだれだ~? (⌒_⌒;




朝食後、少し外に出て見る。ホテルの客待ちだろうか。タクシーが停まっている。
まっ白のボディーに赤いタスキ掛けのライン、市章をモチーフにしたペットマークをあしらっているのがマドリードのタクシー。緑のランプは空車Libreを示している。
目の前の通りはマドリードでも有数の幹線であるアルカラ通り。
左に曲がるとグランビアの、更に先にはプラド通りの交差点がある。右に曲がるとソルだ。




ホテルの窓から見える光景。左がBBVA右がBanestoの建物。
どちらもスペインの有力な銀行だ。マドリードはこうした装飾をしている建物が多い。そうしたことも首都の重厚な雰囲気を醸し出す一因のように思う。
こうした建物の装飾は、地震大国日本ではそうそう見ることはできない。
BBVAの屋上の馬車も何かの言い伝えがあるに違いない。
これからチェックアウトしてアンダルシアのセビージャに向かう。鉄道駅のアトーチャまではタクシーを使う。




Hotel Reginaをチェックアウトしてタクシーを拾おうとすると、
えぇっ?!?!マラソン大会か何かが始まっていてアルカラ通りに車が進入できなくなっていた。
しかたがないのでアルカラ通りを横断し、その先の通りでタクシーを拾いアトーチャに向かった。

コペンハーゲン~マドリード~Hotel Regina

2009-06-05 12:50:51 | 再びのスペイン2005


コペンハーゲンでのパスポートコントロールはスムーズに済んだ。すぐにマドリード行きの便のターミナルへ向かう。




出発まで1時間程度だが、人はまばらだ。しかしやがて、三々五々と人が集まりだす。
スペイン人に寡黙な人は少ないと思う。あちこちでスペイン語が聞こえる。しかし、皆さんよくわきまえていて、ボリュームは抑えている。
スペインに向かうという喜びと、観光客には厳しいマドリードに入るという緊張感が交錯する。空港を出てタクシーを拾い・・・、降りたら荷物はこう持って・・・等と空港を出てからホテルのロビーに辿り着くまで、頭の中でシミュレーションを繰り返す。




スパンエアーは確か、スペインの人たちはスパネイルと発音していた。
スパンエアーはスペインを代表する“格安”航空会社の一つだ。日本でもスカイマークがそうだが、無料の機内食、飲み物は無い。必要があれば買って下さいという方式だ。新聞も配られない。往々にしてヨーロッパの大手の航空会社のキャビンアテンダントさんは年齢層がやや高めだが^^;、スパンエアーのキャビンアテンダントさんは若い人ばかりだ。彼女達がスペインにいるお父さん、お母さんと家庭で談笑する姿が目に浮かぶように思えた・・・。皆さんきっと、ご両親自慢のお嬢さん達なのであろう。機内での皆さんの振る舞いはとてもキビキビしていて、しかもスペイン人よろしく表情が明るい。
更にスパンエアーは地上の職員の方々もとても明るく元気で親切であった。
飛行機のペイントもかっこよく、私はこの旅行でスパンエアーのファンになった。
「“明るく元気で親切”って、ほとんどのスペイン人はそうだよ。」と言われればそれまでだが^^;




やっとマドリードに到着。飛行機が着陸に成功すると、後部に座っていた子供達からパチパチという拍手と可愛い歓声があがった。
JALや全日空の国内線ではなかなか無い光景だが、ヨーロッパではしばしばあることらしい。
家内はよく言う。航空機事故は離発着時によく起こると。

EUへの入国手続きはコペンハーゲンで済んでいて且つ、荷物も預けていないので私達はとっとと空港の外に出ることができる。
できるだけ早く空港から出て、一刻も早くホテルのロビーに着くようにする。夜が更けるほど、旅行者にとってリスクは高まる。

バラハス国際空港からホテルまで、私達は必ずタクシーを使う。
バスで市内のアベニダー・デ・アメリカ行く方法もあるが安全を最優先するとやはりタクシーだ。さて、マドリードではご高齢の運転手さんなどはメーターよりもちょっぴり高い料金をふっかけてくることがある。
私が少しスペイン語がわかると知ると、言い訳をあーたらこーたら言ってくる。私はそのやり取りを楽しむ。
一方で私が会ったマドリード在住の日本人で、ちょっと高い料金をふっかけられたので、「そんな料金、払わねぇよ。」と言って1セントも払わず運賃を踏み倒した人がいた。彼は「当たり前ですよ。」と涼しい顔をしていた。



ホテルの窓辺より。正面にBBVAの建物が見える。

ホテルはソルに程近いアルカラ通り沿いのオテル・レヒーナだ。
ここは“中の上”ぐらいのホテルだが、交通の便の良さはリッツ・マドリードより良い。

スペイン最初の夜は近くのバル兼肉屋で買った軽食で済ませ、早々に寝た。明日は朝からとっととセビージャに向かう。首都マドリードを楽しむのは後日だ。

※2008年8月20日、バラハスでスパンエアー機が離陸時に事故を起こしたことを夜中に知り、耳を疑う。
 AFPでReuterで、EL Paisで、時間を追うたびに報道される犠牲者の数が増えてくるじゃないか・・・。乗客の皆さん、クルーの皆さん、キャビンアテンダントの皆さんのことを思うと胸が痛んだ。
スペイン領カナリア諸島のラスパルマスに向かうこの便は確かドイツからのコードシェア便のため、ドイツ人も多く乗り合わせていたそうだ。また、夏休みということもあり、子供さん達も乗り合わせていた。

事故の犠牲になられた方、そのご家族の方々へ衷心より哀悼の意を表します。

逆光のパリ

2009-06-05 12:26:30 | パリの空の下 Sous le ciel de Paris


「今度、パリに行きます。」と知人の女性に伝えたところ、彼女は3つのアドバイスをくれた。

・昼の凱旋門に上がりなさい。
・夜のエッフェル塔を見なさい。
・パリは1日でも充分楽しめます。

パリに行って改めて感心した。
う~ん、どれも本当だった!!

この写真は凱旋門の上よりエッフェル塔方面にレンズを向けたもの。この方向だけでなくモンマルトルの方向に向けても、シャンゼリゼの向こうにあるコンコルド広場に向けても、その逆のGrande Arche方面に向けても、全てが美しく絵になった。
パリに初めて行くという人がいたらパリに精通した人が言っていたと伝え、同じことを言ってやろう^^