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コペンハーゲンでのパスポートコントロールはスムーズに済んだ。すぐにマドリード行きの便のターミナルへ向かう。
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出発まで1時間程度だが、人はまばらだ。しかしやがて、三々五々と人が集まりだす。
スペイン人に寡黙な人は少ないと思う。あちこちでスペイン語が聞こえる。しかし、皆さんよくわきまえていて、ボリュームは抑えている。
スペインに向かうという喜びと、観光客には厳しいマドリードに入るという緊張感が交錯する。空港を出てタクシーを拾い・・・、降りたら荷物はこう持って・・・等と空港を出てからホテルのロビーに辿り着くまで、頭の中でシミュレーションを繰り返す。
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スパンエアーは確か、スペインの人たちはスパネイルと発音していた。
スパンエアーはスペインを代表する“格安”航空会社の一つだ。日本でもスカイマークがそうだが、無料の機内食、飲み物は無い。必要があれば買って下さいという方式だ。新聞も配られない。往々にしてヨーロッパの大手の航空会社のキャビンアテンダントさんは年齢層がやや高めだが^^;、スパンエアーのキャビンアテンダントさんは若い人ばかりだ。彼女達がスペインにいるお父さん、お母さんと家庭で談笑する姿が目に浮かぶように思えた・・・。皆さんきっと、ご両親自慢のお嬢さん達なのであろう。機内での皆さんの振る舞いはとてもキビキビしていて、しかもスペイン人よろしく表情が明るい。
更にスパンエアーは地上の職員の方々もとても明るく元気で親切であった。
飛行機のペイントもかっこよく、私はこの旅行でスパンエアーのファンになった。
「“明るく元気で親切”って、ほとんどのスペイン人はそうだよ。」と言われればそれまでだが^^;
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やっとマドリードに到着。飛行機が着陸に成功すると、後部に座っていた子供達からパチパチという拍手と可愛い歓声があがった。
JALや全日空の国内線ではなかなか無い光景だが、ヨーロッパではしばしばあることらしい。
家内はよく言う。航空機事故は離発着時によく起こると。
EUへの入国手続きはコペンハーゲンで済んでいて且つ、荷物も預けていないので私達はとっとと空港の外に出ることができる。
できるだけ早く空港から出て、一刻も早くホテルのロビーに着くようにする。夜が更けるほど、旅行者にとってリスクは高まる。
バラハス国際空港からホテルまで、私達は必ずタクシーを使う。
バスで市内のアベニダー・デ・アメリカ行く方法もあるが安全を最優先するとやはりタクシーだ。さて、マドリードではご高齢の運転手さんなどはメーターよりもちょっぴり高い料金をふっかけてくることがある。
私が少しスペイン語がわかると知ると、言い訳をあーたらこーたら言ってくる。私はそのやり取りを楽しむ。
一方で私が会ったマドリード在住の日本人で、ちょっと高い料金をふっかけられたので、「そんな料金、払わねぇよ。」と言って1セントも払わず運賃を踏み倒した人がいた。彼は「当たり前ですよ。」と涼しい顔をしていた。
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ホテルの窓辺より。正面にBBVAの建物が見える。
ホテルはソルに程近いアルカラ通り沿いのオテル・レヒーナだ。
ここは“中の上”ぐらいのホテルだが、交通の便の良さはリッツ・マドリードより良い。
スペイン最初の夜は近くのバル兼肉屋で買った軽食で済ませ、早々に寝た。明日は朝からとっととセビージャに向かう。首都マドリードを楽しむのは後日だ。
※2008年8月20日、バラハスでスパンエアー機が離陸時に事故を起こしたことを夜中に知り、耳を疑う。
AFPでReuterで、EL Paisで、時間を追うたびに報道される犠牲者の数が増えてくるじゃないか・・・。乗客の皆さん、クルーの皆さん、キャビンアテンダントの皆さんのことを思うと胸が痛んだ。
スペイン領カナリア諸島のラスパルマスに向かうこの便は確かドイツからのコードシェア便のため、ドイツ人も多く乗り合わせていたそうだ。また、夏休みということもあり、子供さん達も乗り合わせていた。
事故の犠牲になられた方、そのご家族の方々へ衷心より哀悼の意を表します。