オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

ケミコンのリークテスト

2012年02月17日 | 測定/オーディオ

 ケミコンテスターというものの自作記事があるが、工作は面倒くさいという人も多いだろう。めんどくさがりなら大抵の人に負けない私なので、めんどくさくない方法を考えた。世のめんどくさがりの諸兄の参考にしたい。

 図で説明する。

1、定電圧電源の正の端子とケミコンのプラスをリードで接続する。
2、ケミコンのマイナスにディジボルのプラスのリードを繋ぐ。ディジボルのレンジはDCVにしておく。
3、ディジジボルのマイナスのリードは定電圧電源のマイナスに接続する。
4、ケミコンに電圧を掛ける。
5、このときディジボルの電圧を読み取る。

 ディジボルは大部分のものが入力抵抗10MΩである。そこにケミコンからのリーク電流が流れれば或る電圧を表示する。

 試みに350V/11000マイクロFのケミコンに120Vを掛けたところ、ディジボルは115Vを表示した。つまり、11.5マイクロAのリーク電流が有ったことになる。

 ここで、何でディジボルを電流レンジで使わないか?ということだが、電流レンジを使うのは兎角壊すもとだ。これでデジタルテスターを駄目にしてしまう場合は多い。やめておいたほうが良いと思う。

 ディジボルの替わりにテスターでも、勿論構わない。テスターはレンジによって入力抵抗が変わる。例えばヨコガワの3201は100kΩ/VDCだ。120Vレンジでは12MΩだが、300Vレンジでは30MΩになる。いちいち考えるのが面倒な人もいると思う。これがめんどくさくない人はアナログテスターでも良い。

   

 定電圧電源の入手がハードルが高いという人は少ないと思う。私はこういうものは殆どヤフオクで買うが、慣れてくればどういう相手から買えばよいかは分る。高圧のものはどうしても高くなるが小型のものなら15000円を超えることは殆ど無い。まぁだいたい10000円以下で入手できる。安心出来るものを格安で、というのは矛盾が有るので、初心者は考えないほうが良い。

 要らなくなったら売り飛ばせばいいのだから、実際に掛かる費用は自作より安いくらいだ。

 

 
















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