菊水のミリバルの調整法は最高感度が1mVフルスケールのものは型番が違っても同じなので、下記の要領でやれば良い。こういうものはフルスケールの2%の誤差は許容されている。一度合わせれば滅多に狂わないので何度もやる必要は無い。定期校正というような話は、業務用の世界のことでアマチュアには必要ない。
尚、ミリバルは同じ感度のものならばどのメーカーのものも基本的に同じ構成なので、以下と全く同様の方法で調整出来る。
最高感度が100マイクロVや10マイクロVと言ったものは様子がガラリと変わるのと、調整用ポテンショが何倍にも増えるので触らない方が無難だ。
下記は菊水の164D、1633に共通で、164Eと1653の場合は 30mVを50mVに、1Vを1.5Vにすれば良い。
1、電源電圧を25Vに調整。電源近辺にVRが有る。
2、400Hz30mVを入れ、RV301を調整してフルスケールに合わせる。
3、1Mhz30mVを入れ、RV301近くのCを調整。
4、400Hz1Vを入れ、入力端子近くのVRを調整してフルスケールに合わせる。
5、40Khz1Vを入れ入力端子近くのCを調整。
6、本当は出力増幅器もメーターがフルスケールを指示したときに、1Vを出力するように合わせるのだが、実際にはこの出力を定量の為に使用することは稀有と思われる。使用する人は合わせておけば良い。
経験的に言えば、周波数特性のCは弄る必要が無い場合が多い。
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