オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

HP 738BR 電圧計校正器

2012年05月01日 | 測定器
HP 738BR VOLTMETER CALIBRATOR
 出力:DC及びAC(400Hz)
 0.3mV-300V 1-3-10及び1.5-5-15ステップ
 出力抵抗最大で4.5KΩ

 内部は400HzのCR発振回路が入っており、100Wまでも出せる大型パワー管のPPで軽く5W(300V/18KΩ)の出力で使うあたりがHP製らしく、同じようなものが菊水から出ていましたが、6BQ5のPPでした。

 電圧計校正器というのは被校正測定器(以後UUTと略称)の入力抵抗が問題になります。校正器にとってUUTの入力抵抗は負荷になるわけです。ディジタルマルチメーターは普通入力抵抗が少なくとも1Mはあるので校正器は電流供給力が無くても構いませんが、横河のメーターのように入力抵抗が低い場合は大変です。
 かくして校正器は標準電圧発生器に電力増幅器が必要になり、結局は写真でよくみるように二階建ての大掛かりなものになります。

 フルークのAC電圧計校正器は大型のCR発振器と送信管による電力増幅器によって1000Vまでの出力が有るものですが、そんなふうに大掛かりになってしまうのでプロの領域です。

 この校正器では出力トランスの二次が18KΩになっており、出力抵抗は変動しますが最大で4500Ωです。

 国内ではあまり出品されず、米国から買うと運賃が凄いのでかなり入手の難しい機種です。








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ESI RV722 電圧分割器

2012年05月01日 | 測定器

ESI RV722 電圧分割器

(概説)ケルヴィンバーレイと呼ばれる回路で電圧を分圧するものです。向かって右側のダイヤルに行っても正確さが低下しない工夫がされています。初めてこの回路を知ったとき、考え出した人は天才かと思いました。ESIとFLUKEが出していて相当高価だったものです。
 
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GERTSCH/RT-7 レシオトランス

2012年05月01日 | 測定器


(概説)交流電圧をトランスのタップで分圧するものです。
 
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横河 2793-01 ディケード抵抗器

2012年05月01日 | 測定器
横河 2793-01 ディケード抵抗器


(概説)この抵抗箱は最小が実は0.1Ωでゼロではありません。最大で1KΩ強です。

 

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GERTSCH 1011 レシオトランス

2012年05月01日 | 測定器
GERTSCH 1011 レシオトランス


(概説)交流電圧をトランスのタップで分圧するものです。






 
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CLAROSTAT 250

2012年05月01日 | 測定器

CLAROSTAT 250


(概説)随分デカイが只の抵抗ボックスだ。横河や安藤の抵抗箱は厳格で凝ったツクリだが、入れてよい電力が小さいので結構気を使うものだ。実際電力を入れてしまってダメになってる抵抗箱も散見する。

 この抵抗箱は×1Ωレンジでは5A、×10Ωレンジでは1.5A、更にその上が0.5Aとなっていて大きな電力が入れられる。内部はホーロー抵抗なので正確さは通常のものに比べて劣るが、それでも1%以内には納まっている。分かって使えばよいので便利にしている。


 両端に端子が有るがこれは入力している電圧を監視できるので便利だ。国産のものには見かけないがあると非常に助かる端子である。



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