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オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

6GA4シングルステレオアンプ

2019年05月13日 | 評論ーホビー

  昔造ったアンプ 4A32,4BC5、SS5B2.5のラインナップだった。


 ラックスのLのマークが全て中心に向っているのを褒めてやって下さい。それだけしか取りえ無し。


 タマは12AX7-6GA4。


 測定器が見えるがこのアンプを創った頃はテスターだけ。

 テスターの内部抵抗は?と聞かれて「それ何?」というレヴェルだった。後で4KΩ/VDCと分かった。


 二現象オシロが登場したのは50年以上前だが、何で二現象が必要なのか分からなかった。ステレオだから二現象必要なのか?と真面目に考えていた。


 もっとも、遅延掃引付き二現象オシロを分かって使ってる人にはあまり会ってない。

 





















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誤植/もしくは書き間違い

2019年05月11日 | 評論ーホビー

 

誤植/もしくは書き間違い


 以下は30年くらい前の話

 秋葉で青年がタマのアンプの部品を買っていた。真っ直ぐ海神無線に行けばよいのにその店は生憎と親切ではなさそうだ。あまりにたどたどしいので見かねて回路図を見せて貰った。マラード型で共通カソード抵抗の代わりにペントードが使われている。その回路定数が一桁以上違うのが一見して分った。

 此の通り創ればまずいので製作者に聞くようにと言って別れた。後日の青年からの電話では、製作者は“こういう間違いにすぐ気がつかないようじゃぁ駄目よ”と言ったらしい。製作者は私の敬愛する人なので笑ってしまった。

 後日この話を或るオーディオマニアにしたら“あの先生がそんなことを言うとは思えない、回路図は正しく書く義務が有る筈だ”という。これは、初心者の典型的な反応だ。

 以前見た記事でパワー管のカソードがアースに落ちていないのが有った。制作費の相当に掛かるアンプだった。それをその通り作った人がいた。当然動作しないので雑誌社に聞いて誤植が発覚したらしい。その話は間違って申し訳なかったという話ではなく、それほど分らない人もいるのか、という笑い話になっていた。回路図頼りで作る人は憤慨する話かもしれない。

 製作記事に誤植はつきものだ。然しその間違いは殆どの場合一見して分る。ラックスのカッコイイ高価なトランスが作り損ないで駄目になってるのを幾度か見た。いきなり高価なものをやらず、安いもので稽古したらどうだろうか。



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アイディアの考案者

2019年05月04日 | 評論ーホビー

アイディアの考案者


 今までに作られたプリアンプでマランツ7くらいカッコイイのが有っただろうか。ラックスの38Fdはこれの真似だが、やはりオリジナルのほうがカッコイイ。

 誰もが再度売り出されないかと望んでいたと思うが、或るときキットが発売された。

 その後の話である。“アレはオレのアイディアだ”と言う人物に会うことが三度会った。それぞれ別な人である。

 そのうち一人は話の始まりが体調の不良を訴えることから始まる人で多分誇張だったと思う。他の二人も信用出来ない。世の中案外こうしたものだ。

 ケネディー大統領は、成功には100人の父親が名乗り出て失敗には孤児となる、と言ったがまぁそのようなものだ。
  
 私の思いついたアイディアが有る。私の居たところで始め、半年くらい経ったら ヨドバシ が模倣した。

 “天下のヨドバシ” が真似してくれたか!。素直に嬉しかった。その後多くの家電量販店がそれに倣った。
 

 そのアイディアも、私じゃない誰 かが 「アレはオレのアイディアだ」 と言ってることだろう。




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佐久間駿氏のこと

2019年05月04日 | 評論ーホビー



佐久間駿氏のこと



 私の住んでる県には有名な佐久間駿氏の店がある。私は行ったことはないが、知人のうち三人(いずれも県外)が彼の店に行った。三人のうち良い音で鳴っていたと言った人はいない。うち一人は音は兎も角として性格は良い人みたいだ、という話だった。

 いわゆる技術雑誌(いわゆると言ったのはもはやそうは呼べないと思うからだ)を読まなくなって随分経つ。昔は武末氏が書いておられた号のラジオ技術はだいたい買った。無線と実験は森川さんや浅野さん伊藤さんが書かれたときは殆ど買った。佐久間駿氏の記事が出る頃から買わなくなった。佐久間氏が書いたから買わないのではなく、正確に言えば、彼の製作記事が載るようでは技術雑誌とは呼べないと思ったからだ。技術雑誌と言うのはそれによって教えられるメリットが有ってはじめて買う気になる。何も学ぶことが無いのだったら買う意味が無い。

 佐久間氏の記事で一番面食らったのはトランスの使い方だった。多数のトランスを使う目的や意図が分らなかった。数学や物理とは無縁の世界でそこにあるのはただ文学的表現のみだった。

 佐久間駿氏の記事が出るから買わないという人はいないだろう。いたとしても多分ごく少数で、実際は出るから買わない人より、出るから買う人のほうが多いと思う。

 オーディオという趣味はこのようにして理論無視が幅を利かす世界になってしまった。佐久間氏がもたらしたものではない。その大分前からそうなっていた。

 オーディオ・アンプ製作において測定器を持ってると言うのは、或る特定の興味の方向、例えば超三結が好き、小出力アンプが好き、ディジタルアンプに凝るといった類のことでしかない。必ずしも必要な道具とは見做されていない。

 まぁいい、こんなことはどうでもよくなってしまった。


 黒川さんの記事は読みたいが、書いておられないようだ。今はこういう雑誌は本屋においてないし、定期購読などとてもする気にならない




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かつての業界舞台裏アレコレ

2018年10月13日 | 評論ーホビー


今は昔の業界舞台裏アレコレ

  
 『先生、ウチの製品も書いて下さい』、『いいけど、芸者を回せよ』。これは随分前の高名な評論家(今は故人)の話。 

 『中身を見ている時間はないから、パンフレットだけから書くよ』、『それで結構です』。 アンプの中身を見ず聞きもせず、パンフレットの写真だけで書くから、シャーシの上に見えてない部品は省略されていることになる。でも回路図には書いてあって実際にも有る。加えてパンフレットの誤植はそのまま書き写されてしまう。海外の製品は誤植が多いからね。
 
 『そんなに頼まれても聞いてる時間が無いよ』、『今日が締め切りですから書くだけ書いてください』。 かくて、聞いてないスピーカーの記事を書く。
 
 製作記事:ペンネームの人が文章を書く。作ってるのは別の人。

 毎月新譜が出るが筆者は聞いてる時間が無い。実は別の人が聞いてメールで送るだけ。

  こういうことは世慣れた人は何とも思うまい。私も格別咎める気はしない。

 もっと大きい誤魔化しがいっぱいある。趣味の世界のこんなものは可愛いい。


 

 

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