オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

メトロニクス691B 定電流電源 

2011年09月01日 | 測定器
定電流電源 メトロニクス691B


 安定化電源はCVCCと称して電流を制御出来るようになってるものが多いですが、実際に定電流電源として使おうとすると電源電圧の不足がネックになり、使えない場合が少なくなく、結局は定電流専用の電源が欲しくなるものです。本機は電流を流す相手の抵抗値が高いのに電源電圧が低い場合は警報指示器が有って分りやすいです。設定は5桁有って電源電圧も500Vという本格的なものです。本来はパワー管が三本だけ使われ他は半導体です。

×10mA/0~10 ×1mA/0~10 ×100μA/0~10 ×10μA/0~10 ×1μA/0~10 全ての突起を含むサイズ/重量 44W 19H 34D  15.7Kg 





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STACO/E1010VA メーター付きスライドトランス

2011年09月01日 | 測定器

STACO/E1010VA メーター付きスライドトランス

 古い機械はいきなり100Vあるいは115Vを入れるのは怖い。あぁ煙が出てきた、やっぱり止せば良かった、ってなことはよくあるもの。

 そういうときにこういうものが有ると便利だ。電流計は2レンジ有りフルスケールは2Aと10A。機械の故障が電流の消費量で分る場合も少なくないから、結局電圧と電流の両方のメーターが有ったほうが良い。案外にこういうものが市販されてない。


 中のツクリは粗っぽいと言うか質実剛健と言うか、実にアメリカ的だ。



 こういうものではジェネラルラジオ社のものが有名で非常にカッコイイ。綺麗なものはだいたい、350ドル~500ドルのちょい下だ。メーターレンジは電圧が入力と出力の切り替えが有り、電流レンジも二つ有る。海外発送して呉れる業者が少ない上にたまに発送して呉れる場合でも運賃がだいたい150ドルくらいは掛ってしまう。気をつけないと300ドル以上を言って来たりするのもいるので、入札前に確認するのが絶対に必要である。そんなわけで、なかなか買い切れない。一度持っていたがヤフオクで売ってしまって非常に後悔した。



 全ての突起を含むサイズ/重量 38w 26h 17d  10.2Kg


 


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NF TA250 電力増幅器

2011年09月01日 | 測定器
NF TA250 電力増幅器

 NF回路の息の長い製品で、管球式時代から製品化されていた。真空管式のモノは6GB8を五組パラレルプッシュプル(つまり十本)で使用しており、それはそれは重いものだった。

 出力周波数は音声帯域だが、最大出力を出せるのは40Hzくらいから4Khzくらいまでだったと思う。詳細は忘れてしまった。

 さて、これは2N3055に似た国産のTRを何組かSEPPにし、10Kg以上の巨大な出力トランスを介して出力している。筐体は鉄製なので総重量は50Kg近くにもなる。

 出力インピーダンスがバリアブルになっていて、マイナスにすることも出来なくはない。出力インピーダンスがマイナスだと、出力電流が増えれば出力電圧が増えるということになる。

 波形は歪が僅少で音響用AC電源としては理想的のようにも思えるが、強制空冷のファンが二連装で相当にやかましい。業務用の機械なので最大出力での連続使用を基準にしている。ハイエンドオーディオマニア向けに市販された静かなものとは用途が違う。とても家庭用としては使えない。

 自作アンプの測定をしているとき、電源電圧が変動して、計るたびに計測値が違うのが面白くなくて買ったが、結局重過ぎる、うるさすぎるで手放した。





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メトロニクス 655 高圧安定化電源

2011年09月01日 | 測定器
メトロニクス 655 高圧安定化電源

 高圧は安定化の500V 500mA マイナスは200Vでこれは非安定化、電流は僅かしか取り出せない。他にヒーター用として6.3V/1.5A が出て来るものでこういうものとしては標準だ。全く同じ仕様で外観も同じものが菊水電子からも出た。どちらかがどちらかに納めたものだろう。

 本器は6GB8を5本使用しているが、強制空冷でその音はかなりうるさいのでアマチュアが家で使うのにはちょっと、、、、まぁ無理だろう。ダンナがどれくらいの稼ぎ(つまり権威)をにも拠る。たまにこういうものでファンの無いものもあるが真空管の数は倍近く増える。同じような仕様で6CA7を10本使ったものを見たことも有る。

 タマのチェックや真空管回路の実験をやるためには高圧回路は二系統欲しい。ヒーターは6080や多くのパワー管の存在を考えると3A欲しい。あと、バイアス電圧だが、数V未満の小さい電圧を微細に調整したい場合も多いのでマイナスが高圧なのは実際は非常に不便だ。ボリュームを10回転のタイプに替えて使用したことが有るが、それでもかなり使いにくい。

 こういう点を並べ立てていくと、高価になってしまいやすく喧しいこのような機種より、小型の電源を四台用意したほうが手っ取り早い。トータルコストも殆ど変わらないだろう。


 経験的に言うと、こういうものはTR式より管球式のもののほうが、完動かもしくは修理が簡単な場合が多かったように思う。真空管は6GB8や6CA7を多極管接続で使う場合が多い。






 
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