オーディオ測定、オーディオ用測定器の解説

 測定器と、他は過去に学んだことへのコメント。

メトロニクス 655 高圧安定化電源

2011年09月01日 | 測定器
メトロニクス 655 高圧安定化電源

 高圧は安定化の500V 500mA マイナスは200Vでこれは非安定化、電流は僅かしか取り出せない。他にヒーター用として6.3V/1.5A が出て来るものでこういうものとしては標準だ。全く同じ仕様で外観も同じものが菊水電子からも出た。どちらかがどちらかに納めたものだろう。

 本器は6GB8を5本使用しているが、強制空冷でその音はかなりうるさいのでアマチュアが家で使うのにはちょっと、、、、まぁ無理だろう。ダンナがどれくらいの稼ぎ(つまり権威)をにも拠る。たまにこういうものでファンの無いものもあるが真空管の数は倍近く増える。同じような仕様で6CA7を10本使ったものを見たことも有る。

 タマのチェックや真空管回路の実験をやるためには高圧回路は二系統欲しい。ヒーターは6080や多くのパワー管の存在を考えると3A欲しい。あと、バイアス電圧だが、数V未満の小さい電圧を微細に調整したい場合も多いのでマイナスが高圧なのは実際は非常に不便だ。ボリュームを10回転のタイプに替えて使用したことが有るが、それでもかなり使いにくい。

 こういう点を並べ立てていくと、高価になってしまいやすく喧しいこのような機種より、小型の電源を四台用意したほうが手っ取り早い。トータルコストも殆ど変わらないだろう。


 経験的に言うと、こういうものはTR式より管球式のもののほうが、完動かもしくは修理が簡単な場合が多かったように思う。真空管は6GB8や6CA7を多極管接続で使う場合が多い。






 
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