NF回路の息の長い製品で、管球式時代から製品化されていた。真空管式のモノは6GB8を五組パラレルプッシュプル(つまり十本)で使用しており、それはそれは重いものだった。
出力周波数は音声帯域だが、最大出力を出せるのは40Hzくらいから4Khzくらいまでだったと思う。詳細は忘れてしまった。
さて、これは2N3055に似た国産のTRを何組かSEPPにし、10Kg以上の巨大な出力トランスを介して出力している。筐体は鉄製なので総重量は50Kg近くにもなる。
出力インピーダンスがバリアブルになっていて、マイナスにすることも出来なくはない。出力インピーダンスがマイナスだと、出力電流が増えれば出力電圧が増えるということになる。
波形は歪が僅少で音響用AC電源としては理想的のようにも思えるが、強制空冷のファンが二連装で相当にやかましい。業務用の機械なので最大出力での連続使用を基準にしている。ハイエンドオーディオマニア向けに市販された静かなものとは用途が違う。とても家庭用としては使えない。
自作アンプの測定をしているとき、電源電圧が変動して、計るたびに計測値が違うのが面白くなくて買ったが、結局重過ぎる、うるさすぎるで手放した。
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