上田龍公式サイトRyo's Baseball Cafe Americain  「店主日記」

ベースボール・コントリビューター(ライター・野球史研究者)上田龍の公式サイト「別館」

ミヤウチのミヤウチによるミヤウチ(とそのお仲間)のための「規制緩和」

2006年07月14日 | Baseball/MLB
90年代以降の宮内義彦氏とオリックスの動きを検証してみると、プロ野球経営に乗り出した動機は、単なる「宣伝効果」を狙っただけでなく、プロ野球という公的財産を使って、彼個人やオリックスの社会的信用度を高め、自らの利益につながる公的地位を得るための足がかりにするのが最大の目的だったのではと思われても仕方がないだろう。特に偶然とはいえ、自分のチームに不世出のプレーヤーであるイチローがいたことは、宮内氏にとって最大の「追い風」だったはずだ。 . . . 本文を読む

人生のマウンドを降りた「8時半の男」

2006年07月13日 | Baseball/MLB
1965年(昭和40年)。毎夜のナイター中継には、2日に1日の割合でこの男がマウンドに上がる姿が見られた。そして、ブラウン管に映し出される後楽園球場スコアボードの大時計が指す時刻はいつも8時半ごろだった。いつの間にか、彼には「8時半の男」の尊称が献上されるようになった。 . . . 本文を読む

スポーツの世界一は「クラブ単位」で争われるべきだ

2006年07月12日 | Baseball/MLB
オリンピックにしろ、ワールドカップにしろ、「国家単位」で世界選手権を争う大会になると、様相はおかしなものになる。今回のジダンとマテラッツィの問題にしても、もし二人が同じチームの同僚だったならば、マテラッツィがジダンに対して巷間伝えられているような侮蔑的な発言をすることじたいがありえなかっただろう。 . . . 本文を読む

ジダンの「蛮行」、その背景にある大きな問題とは

2006年07月11日 | えとせとら
欧州のサッカー界はここ数年、人種差別問題で大きく揺れている。フランスのアンリ、カメルーンのエトオらの黒人選手に対して、相手チームのファン、有力国代表チームの監督などが露骨な人種差別的言動を行なうなどの不祥事が続発しており、Yahoo!で「欧州サッカー 人種差別」と入力して検索を行なうと8万件以上がヒットするほどだ。 . . . 本文を読む

低迷巨人軍に勧めたい緊急輸入品はデレク・ジーターの「○メのア○」!

2006年07月10日 | Baseball/MLB
故障者や成績不振選手の割合を考えれば、日本の読売ジャイアンツ同様、前半戦でペナントレースから脱落してもおかしくはないヤンキースが、3ゲーム差でレッドソックスにくらいついているのは、やはりチームリーダーであるキャプテンのデレク・ジーターが試合に出続け、好成績を維持していることが大きい . . . 本文を読む

巨人戦中継打ち切りに見る「コンテンツ創造力」の衰退

2006年07月08日 | Baseball/MLB
フジテレビが8月以降、地上波での巨人戦中継を取りやめると発表した。このまま来季以降、地上波でのプロ野球中継そのものを大幅に縮小するのかはまだ分からないが、いずれにしてもチームの順位に関係なく読売ジャイアンツがらみの試合を放送するこれまでのやり方が完全に行き詰ったのは確かだろう。 . . . 本文を読む

偉大なるヒデの「功績」は未だ道半ばだ。

2006年07月03日 | えとせとら
中田英寿が日本のトップアスリートとして残した最大の功績は、旧・日本軍から受け継がれた、日本スポーツ界にとって最大の病巣である「体育会系体質」に大きな風穴を開けたことである。そのために彼は同業者のみならず、メディア、さらには一部のファンなどからもいわれのない攻撃を受けたが、「上下関係偏重」「トップダウン絶対主義」の悪弊は、彼が第一線で活躍するようになって以来、克服へと向かっていることは確かである。 . . . 本文を読む