うらやましい。

我が家は、はっきり言って、こだわり貧乏です。

すでにご存じのように、夫のこだわりが半端ではなく、収支を度外視したものと言えるからです。

以前、私が、知人の紹介で、料理旅館や食品メーカーなどに営業に行ったとき、「松風地どり」の鶏の飼育方法などについて、いろいろ詳しくお話させていただいた時、先方から「そんなやり方では、やっていけないでしょう？」と言われてしまいましたが、さすがに、よくわかってらっしゃると思いました。

同業者からの話を聞いていたので、そう思われたとのことです。

それでも、夫が、飼育から、鶏の処理・さばき・調理・販売・管理事務まで、一人ですべてをしていた頃は、利益もあったようですが・・・。

その代わり、寝る間も惜しんで仕事をしていたようなので、そんな生活をずっと続けていたら、体を壊してしまいますよね。

もっとも、従業員さんを雇っている今も、夫の仕事量の多さが、あまり変わっていません。

一体、何故なのでしょうか？

数年前に、飲酒運転の罰則が厳しくなり、ＢＢＱコーナーの売り上げが激減し、さらに、その後やってきた、リーマンショック以来の不況が、「松風地どり」の経営に大きな影を落とし続けています。

不況が長引いている今は、従業員さん達のお給料が、大きな負担となっています。

普通の経営者でしたら、とうの昔に、一旦家族経営に立ちもどり再起を図る、という方針に転換していると思われますが、夫は、頑固に律儀に雇用を守り続けます。

おかげで、我が家は借金だらけ。

私も、立場上、何度か借入金の連帯保証人に・・・。

今月も、まだ生活費を入れてもらっていません。

どうにか、頑張って持ちこたえ、一日も早く今の苦境を抜け出したいものです。

政府も、有効な景気対策を実行してほしいのですが、何となく頼りなさを感じるのは、私だけでしょうか！？

それにしても、（超不景気で暇なため）のんびり仕事をして、お給料をもらっている従業員さんを、うらやましく感じることがある私です。

■おいしさは日本で２番目！！松風地鶏