KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

放射線内部被曝から子どもを守るために

2011-11-15 20:51:11 | 原発問題

 表題は新聞の広告で知ったDVDのタイトル。テーマに関心があっただけでなく、仕事で何度かお会いしたことのある菅谷昭・松本市長が登場するということもあり、早速、取り寄せました。

 このDVDは、まず、福島第一原発の事故が、いかに大きな影響を及ぼしているかを告発しています。拡散した放射線量はウラン換算で広島型原爆の20個分、セシウム換算で168個分、さらに一年後に残存する放射線量は原爆の100倍・・・。

 しかも直接被曝と違い、内部被曝は「これ以上なら危険、これ以下なら大丈夫」という境界がなく、わずかな量でも放射線を体内に取り込めば被曝をしてしまいます。

 このような被害のもとで、いまわれわれに何ができるのか?を問いかけ、提案しているのがこのDVDです。

 松本市長の菅谷昭氏は、甲状腺外科医として、チェルノブイリ原発事故の被害者の治療をしてきた方です(その活動の様子はNHK「プロジェクトX」でも紹介されています→こちら)。その菅谷氏は、事故後、放射能に汚染された食物をとり続けた子どもたちの多くが甲状腺がんを発症したこと、事故の10年後が子どものがんのピークでいまは減少していること、しかし今後、どのような影響が出てくるのかは未知数であることを指摘。同時に、いま現地では免疫力を上げる食生活や生活習慣に切り替えることで発がん予防をしていることを紹介。福島でもこの経験に学ぶ必要があると述べています。

 DVDは被曝にもっとも弱い子どもたちをどう守っていくのか。被曝を可能な限り少なくする工夫や、食生活の工夫、免疫力の高め方など、いますぐにでも役立つ情報を提供してくれます。

 もちろん生産地から消費者に届くまでの間に、国の責任で可能な限り除染させることが不可欠です。同時に、私たちの工夫次第では被曝から私たち自身の身体を守ることができる・・・このことを知ることも大切だと感じました。菅谷氏は言います。「正しい知識をもつことが必要。被曝したからといって下を向く必要はない」のだと・・・。

 

「放射線内部被曝から子どもを守るために」(23分・定価3800円)
企画・制作:家庭栄養研究会、食べ物通信社、全国農村映画協会
発売元:合同出版

食べ物通信社のホームページから購入することができます。
http://www.tabemonotuushin.co.jp/

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