行田市小針の古代蓮の里を訪れました。目的は田んぼアートの見学です。
行田の古代蓮は昭和48年(1973)公共施設建設工事の際、蓮の種子が自然発芽して開花したもので、出土した地層の遺物や木辺から1400年から3000年前のものと推定され、『古代蓮』と呼ばれるようになりました。平成4年から公園の整備が始まり平成13年に『古代蓮会館』が開館しています。
高校生の頃この前の道を通ていましたが私が高校を卒業したのは平成3年の三月のことで、当時はまだ何もありませんでした。あったのは現在も稼働しているごみ焼却場『小針クリーンセンター』。田んぼ道を延々と自転車をこぎながら、すれ違う車も少なくわき見をした同級生のM君が植えたばかりの田んぼの中に自転車で転げ落ちたことを昨日のことのように覚えています。
高校卒業し三十年近く立ち、新元号を迎えこの地にギネス認定された田んぼアートを見るとは夢にも思いませんでした。
田んぼアートは水田をキャンバスとして色彩の異なる複数の稲を植え文字や絵柄を表現する取り組みで、地域振興の一環で全国各地に見られます。ここ行田市の田んぼアートは2008年に始まり、2015年にはギネス世界記録に認定されています。
使用されている稲は地元特産の彩のかがやき、キヌヒカリを中心にべにあそび、あかねあそび、黄大黒といった8種の品種を織り交ぜて、田んぼに巨大な絵図を描き出します。
今年のテーマはラグビーワールドカップ日本代表です。今秋開幕のラグビーワールドカップに因んだ作品で、現在TBSのドラマでも陸王に続いて池井戸潤さん原作のノーサイドゲームが放映されるなど盛り上がっています。
昭和58年放映の『スクールウォーズ』。山下真司主演の高校ラグビーの熱血ドラマを夢中で見ていたのは小学5年生の時でした。当時から熊谷、行田はラグビーが非常に盛んで、熊谷工業、行田工業といった名門校が花園で活躍したこともあり、小中学校ではラグビーをほとんどの生徒が経験していました。キャプテン翼でサッカー覚え、スクールウォーズでラグビーを知り、夢中で白球を追った野球少年でした。スラムダンクでバスケットのすばらしさを知るのは高校を卒業した頃でしょうか。今では少子化のためか、団体球技をたくさんこなすなどといったことはあまりないようですが、私が子供の時分は楽しいことは何でもできたように思います。
古代蓮会館の展望台からは、西に筑波山、北に赤城、榛名といった上州の山々、西には秩父連峰が望めます。美しい田んぼが緑の絨毯の様にひろがる様は都会の景色とは違い、まさに北武蔵の原風景と言えます。
稲刈り前にぜひ訪れてはいかがですか。