行田市民大学9期生2学年第18回講座は忍の行田の「昔ばなし」語り部の会の皆様による出前講演でした。
公演前に来季の市民大学受講生の募集要項ポスターが配られました。早いもので私たち9期生の講義も残すところあとわずかとなり、新年度からは11期生の募集となります。9期生募集のポスターを行田グリーンアリーナで目にして、思い切って入学してから2年近く立ち、いよいよ残された時間も少なくなりました。卒業後は市民大学同窓会にて引き続き郷土について学んでいきたいと思っています。
来期の募集ポスター中央の写真は私の所属する9期生歴史文化Aグループのメンバーのもので、一番目立つところに私も載せていただいています。市民大学基本理念の第三項にある、「学んだことを日々の暮らしや地域社会に生かすことは素晴らしいことです」という言葉を忘れず、これからも活動に携わっていけたらと思います。尚市民大学はNPO法人行田市民大学活動センターとして行政からも一定の距離を保つ形で、市民中心の団体として活動しています。私はまだ現役の会社員ですので、時間的制約も多いですが40代でこうした機会に出会えたことを大切にし、地域社会の一員として活動していきたいと思います。
今日の公演である忍の行田の昔ばなし語り部の会は、この市民大学1期生の皆さんが中心となって立ち上げたものだそうです。市民大学の卒業生が行田市の昔話を掘り起こし、語り部として広げていくと活動を7年前から続けているそうです。行田郷土研究会様のHPに61話の昔話が公開されており、各地で公演されています。昨年9月に7周年記念発表会が産業文化会館にて盛大に開かれました。
今日の公演では6話の演目が披露されました。
忍の行田の昔ばなしには、私の住む皿尾村にまつわる話が3話収録されています。今日の演目にあった「沖の天神」、「皿尾門の狐」、「蚊喰塚」の三話です。自分の住む地域に昔話があり、語り部のかたがいるというのは地域にとって貴重なことだと思います。昔話の内容の多くは郷土史家大沢俊吉先生の「行田の伝説と史話」によるもので、創作も含めて72話もあるそうです。
今日最後の演目は予定と差し代わり、「常慶院 都留姫」でした。語り部は、平井ユリ枝様。持田駅のすぐ脇にある常慶院は成田顕泰の一の姫、都留姫の法名からとったもので、都留姫の美しさと、姫に心を寄せた若侍の悲しい恋の物語を創作も含めて見事に語り次いでいらっしゃいました。
公演終了後質疑応答の際、感想も含めて私もお話させていただきました。昨年秋に語り部の会に携わる市議会議員の方が自宅を訪ねてきてくださり、その際こうした昔話にイラストや挿絵をつけられないかというお話をされていました。また私自身も語り部の会に協力させていただきたい旨を申し上げ、さらには昔話の1話に「皿尾城合戦」もくわえていただきたいとお願いしました。皿尾城合戦は成田記等に記述があり、成田忍城と羽生城広田、木戸兄弟の戦いを記した戦国物語と言えますので、その語り部を私にさせていただきたいとお願いしました。
市民大学終盤となりますが、郷土史研究と次への希望が膨らむこととなりました。